髪の毛の雑学
2017.05.30更新
パーマをかけるとハゲるって本当?パーマと薄毛の関係を徹底解説!
今やヘアファッションに欠かせない存在となったパーマ。
このパーマが「ハゲの原因となる」という噂が広がっているのをご存知でしょうか?
いくらオシャレになれるといってもハゲてしまうのであればパーマなんてしたくないですよね。
このページでは、パーマを欠けると本当にハゲてしまうのか、パーマと髪の毛の関係をわかりやすく解説していきます。
パーマは髪の毛を痛めつけている!
「パーマ」とは髪の毛をウェーブがかったものにする、あるいはくせ毛を伸ばして真っ直ぐにするために行う施術です。後者は「ストレートパーマ」とも呼ばれていますね。
基本的に、私たちの髪の毛は自分で水や整髪料を使っているだけではまったく形を変えることがありません。
ヘアワックスを使って髪の毛をふんわりさせたり、スプレーでその形を固めることくらいはできますが、それはシャワーを浴びて洗い流せばもとに戻ってしまいます。ヘアスタイルという形での変化はしますが、髪の毛そのものの性質は変わらないのです。
これは何故かと言うと、髪の毛を構成しているタンパク質が非常に強固に結びついているからです。
そこでパーマはかなりパワフルな方法で髪の毛の形を変化させます「髪の毛を一旦ぶっ壊して、形を変えた後で元に戻す」という方法を取るのです。
例えるならレンガ造りの家をリフォームするような感じですね。レンガで出来た壁を幾つか壊し、そのレンガを組み替えて別の形にしてしまう。これを髪の毛のタンパク質で行うのです。
髪の毛の結合を一旦破壊して、その後で再び繋ぎあわせるなどという行為をして髪の毛にダメージが出ないはずがありません。
一度壊されてしまったぶんだけ、普通の髪の毛に比べて強度が低くなっているのです。
パーマで毛が抜けやすくなることはないので「パーマでハゲる」は嘘!ただし毛が切れることはある
パーマが影響を与えるのは髪の毛の見えている部分だけです。
頭皮の下でせっせと髪の毛を作っている「毛根」にはまるで影響を与えないので、髪の毛が抜けやすくなるなんてことは一切ありません。
ですから、「パーマをかけるとハゲる」というのは嘘ということになります。
ただし、あくまで「抜け毛が起きるわけではない」というだけであって、抜け毛以外の現象は起こりやすくなっています。それが「切れ毛」です。
切れ毛とは呼んで字のごとく「毛が切れてしまう」という現象です。抜け毛のように毛根から抜けてしまうのではなく、古びた輪ゴムのように、プツンと生えている途中から切れてしまうのです。
これはパーマをかけたことによって毛の強度が下がったせいで起こります。ブラッシングやシャンプーなどは私たちの気付かないうちに髪に負荷をかけているのですが、強度が下がった毛がその負荷に耐えられなくなったのです。
こうして切れてしまった毛はよほど注意深く見なければ、抜け毛の区別は付きません。
そして切れ毛と抜け毛が見間違えられた結果、「パーマをかけると抜け毛が増える=ハゲになる」という噂が広まったのです。
パーマをかけたあとの切れ毛対策は髪の毛に優しくすること
パーマをかけた後の毛が自然に抜けることはないが、物理的な力が加わると切れやすくなっている。
このことからわかるのは髪の毛にできるだけ負担をかけないのが最重要課題だということです。
日々のブラッシングやシャンプーを丁寧に行うのはもちろんのこと、整髪料をつけるのにも注意を払うべきですね。
また、通常の抜け毛対策が逆効果と成りかねないことにも注意してください。
具体的には育毛剤の塗布や頭皮のマッサージですね。
これらの行為は頭皮の血行を改善するという目的では有効な抜け毛対策なのですが、その過程で手や指に髪の毛が絡まり、負荷をかけてしまうという問題があり、切れ毛対策としてはあまりオススメできません。
切れ毛対策と抜け毛対策は別物という点を心がけてやっていきましょう。
まとめ
パーマには毛根にはたらきかけて抜け毛を引き起こすような効果はないため、「パーマをかけるとハゲる」というのは嘘だと断じることができます。
しかしながら、パーマは髪の毛にダメージを与えて切れやすくしてしまいます。抜け毛は起きなくても切れ毛が起きやすくなってしまうのです。
そういった点から、パーマでハゲることはないが、髪の毛をいつも以上にいたわらなければ「見た目上は髪の毛を失うことになる」と言えます。
パーマでハゲるというのは誤りですが、髪の毛に負担をかけないようにしなければならない点には注意しましょう。