AGA(エージーエー)
2017.02.16更新
U型ハゲってどんな薄毛?AGAの末期症状を解説
このページでは、生え際の後退と頭頂部の薄毛が同時に起こり、側頭部と後頭部にしか毛が残らなくなってしまう「U型ハゲ(A型ハゲ)」を徹底的に解説していきます。
目次
U型ハゲはAGAの末期症状!
男性特有の薄毛症状は「生え際の後退(いわゆるM字ハゲ)」と「頭頂部が薄くなっていく症状(いわゆるO型ハゲ)」の2種類が主な症状となっています。
このふたつの症状が同時に起こってしまったのが「U型ハゲ(A型ハゲ)」と呼ばれている薄毛です。
U型ハゲの特徴は前髪と頭頂部の毛が薄くなって、ほとんど後頭部と側頭部の髪の毛しか残らなくなることです。
髪の毛の状態が、真上から見たときにアルファベットのUに似ていることからU型ハゲと呼ばれています。
こういった薄毛症状は、そのほとんどが遺伝と男性ホルモンの組み合わせによって起こる「AGA(男性型脱毛症)」を原因としています。
AGAとは?
「AGA(男性型脱毛症)」は遺伝と男性ホルモンというふたつの原因から発生する男性特有の薄毛症状です。
私たちの身体には「男性ホルモン受容体」という男性ホルモンと結合してさまざまな効果をもたらすシステムがあるのですが、遺伝的にこの男性ホルモン受容体が薄毛を引き起こす「脱毛因子」を作り出してしまう人がいるのです。
簡単に説明するなら、遺伝的に男性ホルモンを脱毛因子に作り変えてしまうというのがAGAです。
AGAについては「AGA(エージーエー)とは?男性型脱毛症による薄毛・ハゲの原因と治し方!」の記事で解説しているので、より詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
U型ハゲは身体の異常現象ではない!?
AGAのポイントとして重要な点に、AGAによる薄毛は身体的に異常が発生している訳ではないというものが挙げられます。
先ほども説明したように、AGAは男性ホルモンを脱毛因子に変えてしまう脱毛症です。
しかし、男性ホルモンは男性なら分泌して当然の物質なので、男性ホルモンがあること自体はなんら異常ではありません。
そして男性ホルモン受容体が男性ホルモンを脱毛因子に変えてしまうのも、私たちからすれば異常な現象ですが、身体的には遺伝的にそうはたらくように決まっているシステムが設計図どおりに動いているだけです。
いわばAGAの人は薄毛が進行している状態が健康そのものなのです。
なので、自分を健康にする対策では絶対にU型ハゲが治ることはありません。
たとえば健康的な食生活を維持したり、毎日適度に運動したり、十分な睡眠時間を確保することは健康のために重要ですが、こういった健康になるための対策だけでは薄毛に対してなんら効果がないんですね。
じゃあAGAを改善するためにどうすればいいのかというと、AGAの改善には医学的な治療が必要不可欠なのです。
U型ハゲを改善するには?
先ほども言いましたように、U型ハゲはAGAの末期症状であり、AGAは医学的な治療をしなければ絶対に止まりません。
日常生活を見直したり、評判の良い育毛剤を使ったり、ヘアサロンに通ったりなどという対策はU型ハゲを解決する助けにはならないのです。
今のところ、U型ハゲを治せるのは医学的な治療だけです。
U型ハゲの対策となる医学的治療にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
AGAの原因を根本から解決する発毛剤治療
薄毛治療でもっとも一般的なのが発毛剤治療です。
現代の医学ではAGAの進行を止められる薬は「プロペシア」と「ザガーロ」の2種類だけです。
それらに「ミノキシジル」という毛生え薬を加えて、薬で薄毛の進行を止めつつ薬で毛を生やしていくのが一般的な薄毛治療となっています。
詳しくは「AGAに効果がある発毛剤おすすめランキング【2017年最新版】」の記事でも解説しているのでこちらの記事も併せて参考にしてください。
プロペシア、ザガーロ
AGAを引き起こしているのは男性ホルモン受容体が男性ホルモンを脱毛因子に変えるからだというのはすでに説明したとおりです。
ということは、逆に言えば「男性ホルモンさえなければ薄毛にはならない」ということになりますよね。
それを実現してくれるのが『プロペシア』や『ザガーロ』という治療薬です。
この薬は脱毛因子の材料となっている「DHT」という男性ホルモンだけを抑制してくれる薬で、これを飲んでいる間は脱毛因子が作られなくなります。
要するにプロペシアとザガーロは、AGAの原因を抑えることで薄毛の進行を止める薬なのです。
ちなみにプロペシアとザガーロの違いは薬の効果の強さです。
ザガーロの方がプロペシアよりも効果が強いのですが、その分だけ副作用も出やすいという特徴を持っています。
そのため、まずはプロペシアで治療を開始して効果が出なければ強力なザガーロに切り替えるという方法が一般的です。
ミノキシジル
プロペシアはあくまでAGAの原因を阻害するだけなので、毛が生えるところまではサポートできません。
AGAの進行を抑えるだけでも自然と毛が生えていくケースもありますが、U型レベルまで進行した薄毛だと効果が足りないケースも多いです。
そこで登場するのが『ミノキシジル』です。
ミノキシジルには毛を生やす効果があり、プロペシアでAGAを阻害した状態で使えば抜け毛に悩まされることなく髪の毛を増やすことができます。
このAGA阻害のプロペシアと毛生え薬のミノキシジルのコンボで薄毛を治療して行くのが発毛剤治療です。
詳しくは「プロペシアとミノキシジルの発毛剤治療を徹底解説」で解説していますので、より詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
AGAの影響を受けない毛を移植する自毛植毛
植毛は薄毛の部分に毛(毛根)を移植する外科手術です。特に自分の毛を採取して薄毛の部分に移植する手術のことを自毛植毛と呼びます。
昔は植毛といえば人工毛を植毛していましたが、現在では安全性に欠けることから禁止されている国が多く、日本でも禁止こそされてはいませんが年々廃れてきています。
自毛植毛の特徴はAGAの影響を受けない毛を移植できるところです。
実はAGAの男性でも側頭部や後頭部の毛はAGAによって抜けないという特徴を持っていて、その特徴が移植後にも引き継がれるのです。
しかも、人工毛ではなく自分の毛根を移植しているため、自毛植毛に成功すればその後は特殊な薬品や器具を使わなくても半永久的にその毛が生え続けます。
自毛植毛については「自毛植毛を徹底解説」の記事が詳しいので、もっと知りたい方はこちらを参考にしてください。
薄毛治療の効果をできるだけ効果的にするための生活習慣改善!
AGAの進行速度に少なからず影響を与えているのが生活習慣です。
生活習慣の乱れが直接的にAGAを引き起こしたり、生活習慣の改善をすることが根本的なAGAの治療になるわけではないのですが、生活習慣が悪い人よりも良い人の方がAGAの進行が遅くなったという体験談もあります。
そこでここではどういった生活習慣を改善していけばいいのかを解説して行きます。
食生活の改善
髪の毛も身体の一部ですから、十分な栄養がなければ成長出来ません。
偏食や絶食といった乱れた食生活を続けていると髪の毛に渡す栄養が足りなくなり、髪の毛が細くなったり抜けてしまうことがあります。
「薄毛を治せる食べもの」なんてものは存在しないので特定の食品を選んで食べる必要はありませんが、1日3食できるだけバランスの良い食事を心がけましょう。
食事と髪の毛の関係については「薄毛予防に効く食生活」の記事で詳しく解説しているので、こちらを参考にしてください。
睡眠不足の改善
私たちの髪の成長は主に夜、寝ている間に行われます。これは自律神経という神経が髪の毛に成長するように命令を出しているからです。
この自律神経は「夜」かつ「寝ている間」でなければ正常に稼働しないという特徴を持っており、夜更かししすぎて睡眠時間が減ったり、昼夜逆転生活をしていて夜間に睡眠が取れていなかったりすると髪の毛の成長を促してくれません。
よって、夜間にしっかりと睡眠を取ることが薄毛対策において重要なのです。
睡眠と髪の毛の関係については「睡眠と髪の毛の関係を徹底解説」の記事が詳しいので、もっと知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
ストレスの発散
人は強いストレスを長期間感じ続けていると自律神経が乱れてしまいます。
先ほども解説しましたが、自律神経の乱れは髪の毛の成長を阻害することに繋がってしまうため、強いストレスを受け続けないことも重要となってきます。
ストレスを一切感じない人なんて存在しませんから、「生活からストレスを完全排除しろ」とは言いません。実際問題、ストレスを感じないことは不可能ですからね。そもそも「ストレスを感じないようにしよう」と心がけること自体がすでにストレスであるという矛盾も孕んでいます。
ですので、「ストレスを感じないようにする」のではなくて「定期的にストレスを発散する」ことを心がけてください。
ストレスと髪の毛の関係については「「ストレスと脱毛の関係」の記事をご覧ください。