生活習慣
2017.06.17更新
髪に良い食材でハゲを防止する!?ハゲ・薄毛予防に効く食生活で育毛しよう!
「育毛剤を使う」「シャンプーを変える」など薄毛やハゲの対策を日々頑張っている方は多いですが、意外と日常生活が疎かになっている人も少なくないようです。
その中でも特に食事が疎かになっている人が目立ちます。
食事は体の健康にかかせないものですが、それは髪の毛も例外ではありません。
今回はハゲ・薄毛を予防・改善するための食生活を紹介します。
目次
髪の毛に良い成分を含む食材を取り入れる!
先に伝えておきたいのですが、髪に良い食材を取り入れても「髪が生える」「髪が丈夫になる」といった直接的な効果は出ません。
髪に良い食べ物とはいっても、食べ物が毛を生やす効果を持っているわけではないからです。
これから紹介する髪に良い食べ物は、あくまでも「髪の毛を作るのに必要な栄養」というだけです。
髪の毛は一般的に言う「普通の食事」をとっていれば十分な栄養を得られているので、本来であればそこまで気にする必要はないのです。
しかし「もしも○○が足りていなかったら」と考えるとまったくの無駄になるわけではありません。
髪の毛は栄養が余っても増えませんが、不足したら減ってしまいます。
「髪のためになっている」とポジティブな気持ちにもなれるので、食事にもっとこだわりたい方は今から挙げる食べ物を意識すると良いでしょう。
髪の毛のもとになる「含硫アミノ酸」
髪の毛は「ケラチン」という硫黄を含んだたんぱく質でできています。
たんぱく質は簡単に言うとアミノ酸の集まりなので、硫黄を含んだアミノ酸「含硫アミノ酸」を取り入れましょう!
含硫アミノ酸は
- アジ
- サンマ
- 鶏のささ身
- 乳製品
- 納豆
- 豆腐
などに含まれています。
髪を黒くする成分「チロシン」
髪の毛の黒色は、アミノ酸の1種「チロシン」が酸化してできた「メラニン」によるものです。
なので、髪の色を作る元であるチロシンを補給してあげましょう。
チロシンは
- レバー
- 鶏卵黄
- チーズ
- 大豆製品
などに含まれています。
チロシンはあまりにも摂り過ぎると肌にシミができてしまう可能性がありますが、極端に摂り過ぎなければ大丈夫なのでそこまで意識する必要はないでしょう。
髪を黒くする手伝いをする成分「銅」
「銅」はチロシンをメラニンに変える「チロシナーゼ」という酵素を活性化させます。
そのため、間接的ではありますが髪の毛にとって大切な栄養の一つです。
銅は
- ほたるいか
- エビ
- ココア
- 牛レバー
などに多く含まれています。
銅が不足すると貧血が起こったり骨や筋肉に異常が起こりますが、こちらも必要なのは少量で普通に食事をしているだけで必要量が摂取できます。
また銅は極端に摂り過ぎなければ余分な分は体の外に排出されるので、体への悪影響はありません。
髪の毛にいい成分「亜鉛」
「亜鉛」は、たんぱく質の代謝を活性化して頭皮や髪の環境を改善してくれます。
他にも免疫力が高まったり男性の精子の生成に欠かせないもので、とても大切な栄養です。
亜鉛は
- 牡蠣
- レバー
- 小麦胚芽
などに多く含まれています。
亜鉛は摂り過ぎると銅の吸収を抑えてしまうので、銅も一緒に摂取するようにしましょう。
髪を太くする成分「ビオチン」
ビオチンは髪を太く丈夫にしたり、頭皮の環境を良くしてくれる栄養です。
他にも新陳代謝を活性化させたり、血行を良くしたり免疫を高めたりしてくれる体にもとっても重要な栄養です。
ビオチンは
- レバー
- 鶏卵黄
- きのこ
- 落花生
などに多く含まれています。
ビオチンは摂り過ぎても体外に排出されるので、体への悪影響はほとんどありません。
頭皮にいい成分1「ビタミンB2」
「ビタミンB2」は髪の毛の成長を助けてくれる栄養です。
頭皮の環境を整える役割もあり、不足するとフケが出たり炎症を起こしたりする可能性があります。
ビタミンB2は
- レバー
- 海苔
- アーモンド
などに多く含まれています。
ビタミンB2は過剰摂取しても体外に排出されるので、体への悪影響はありません。
頭皮にいい成分2「ビタミンB6」
ビタミンB6もビタミンB2と同じく、頭皮の環境を整えて髪の毛をの成長を手伝ってくれます。
ビタミンB6は
- ピスタチオ
- マグロ
- カツオ
- 牛レバー
- 鶏肉
などに多く含まれています。
ビタミンB6は大量に摂取し続けると感覚神経障害や筋肉の脆弱、精子数の減少などが起こる可能性があるので過剰摂取には注意が必要です。
頭皮にいい成分3「ビタミンA」
「ビタミンA」は頭皮の乾燥を防いで頭皮の環境を良くしてくれます。
ビタミンAは
- レバー
- 緑黄色野菜
- 鶏卵黄
などに多く含まれています。
ただし、肉類からビタミンAを摂取するときは少し注意が必要です。
レバーにはビタミンAの「レチノール」が大量に含まれていて、摂り過ぎると頭痛や筋肉痛、抜け毛などが起こります。
一方で野菜に入っているビタミンAは「プロビタンA」という物で、過剰摂取しても体外に排出されるので害はありません。
なので、早々過剰に摂取するものでもありませんが、良くレバーを食べる人は注意しましょう。
極端な食事制限はダメ!
食生活において一番いけないのが「食べない」事です。
特に女性にありがちな「痩せたいから食べない」といった行動は、本当に危険です。
髪の毛も栄養で育っているので、栄養を取らなければ髪が育たなくなって薄毛になります。
元々ダイエットの目的は「綺麗になりたい」という思いがあってのことだと思いますが、栄養が不足すると顔色が悪くなったり酷い場合だと倒れてしまう可能性もあります。
間違ったダイエットのせいで逆に醜くなってしまっては意味がありませんよね。
ただし、「食べ過ぎていた分を制限する」のは大丈夫です。
例えば1日に100の栄養が必要で、いつもは200食べていたのを110まで減らす。
というのはまったく問題ありません。
必要な栄養は取れている訳で、今まで余分に摂っていた栄養が無くなっただけですから。
ここで駄目だと言っているのは、100必要なのに10や20しか摂らないことです。
どれだけ最低でも1日に必要な栄養は必ず摂り、少しだけオーバーするくらいが理想です。
まずは1日3食。
ダイエットをするなら、しっかり食べてしっかり動いて脂肪を燃焼して痩せる方法をおすすめします。
体の健康無くして丈夫な髪は育たないのです。
偏食もダメ!
食べないのはダメだという話をしましたが、それと同じくらい偏食も危険です。
これも極端に言ってしまえば「それ以外の栄養を摂れていない」訳ですから。
例えば「わかめが髪に良い!」と聞くと、ひたすらわかめだけを貪り続ける人が居ますが、これは大きな間違いです。
確かにわかめは髪の毛や頭皮にとって嬉しい「ビタミン群」や「ミネラル」を豊富に含んでいますが、言ってしまえばそれだけなのです。
人間はビタミンやミネラルだけでは生きていけませんから。
少なくとも現在は「これを食べればすべての栄養が摂れる」といった本当の意味でのパーフェクトフードは存在していないので、複数の食品から違う栄養を取り入れなければいけないのです。
飽くまでも「いつもの食卓にプラスすると良い程度」であることを理解して、バランスよく取り入れて極端な食生活にならないようにしましょう。
ビタミン群は脂漏性皮膚炎の予防・対策になる!
抜け毛の原因の1つに、頭皮が炎症を起こす「脂漏性皮膚炎」という病気があります。
脂漏性皮膚炎はかんたんに言えば頭皮の環境が悪くなっているのが原因なので、頭皮環境を整えてくれるビタミン群を積極的に摂取することである程度予防や改善ができます。
もちろん、ビタミン群を摂ったから100%脂漏性皮膚炎にならないというわけではありませんが、少なくともビタミン不足によって頭皮環境が悪くなるのを防ぐことで脂漏性皮膚炎になる可能性が下がるのです。
食事ではAGAは治らない!
ハゲ・薄毛・抜け毛の代名詞とも言えるAGA(男性型脱毛症)は、食生活をどれだけ良くしても改善することはできません。
なぜなら、AGAの原因は男性ホルモンと男性ホルモンの受容体が結合して生み出す脱毛因子だからです。
食事は男性ホルモンや受容体にはほとんど影響を与えないので、AGAを改善したい人はAGAの治療を行う必要があります。
AGA+栄養不足になるとハゲ・薄毛の進行が加速するので、食生活の改善が無駄になるわけではありませんが、AGA自体の薄毛を改善したいのであればAGAクリニックに行って専門的な治療を受けるようにしましょう。
食事では円形脱毛症は治らない!
円形脱毛症は頭に10円玉サイズの脱毛斑ができることで有名な脱毛症です。
円形脱毛症は原因のすべてが判明しているわけではありませんが、普段体を外敵から守っている免疫が暴走して自分の体を攻撃してしまう自己免疫疾患だという説が有力です。
そして、こちらも栄養とはほとんど関係ない部分が抜け毛の原因なので、食生活を改善しても円形脱毛症は改善しないのです。
ただし、円形脱毛症の場合も栄養不足による抜け毛が加わるとハゲ・薄毛が加速するので、やはり食生活は大切です。
円形脱毛症は皮膚科で治療を受けられるので、円形脱毛症自体の改善は皮膚科で行いましょう。
また、円形脱毛症の原因の1つにはストレスがあるので「健康になろうと好きなものを我慢する」「健康のために嫌いなものを食べる」ということに強いストレスを感じると症状が悪化したり長引いたりする可能性があるので、そういう人は最低限の栄養バランスを考えて、ストレスなく食事ができるように工夫しましょう。