ワックスを使ってる男はハゲるって本当？整髪剤と抜け毛の関係を検証！

いまや女性の化粧と同じくらいに浸透しているのが男性の「ヘアワックス」です。

もはや男性のファッションには必要不可欠な品となっているこのワックスですが、なんと現在「ワックスがハゲを引き起こす」という噂が出回っているようです。

いくらファッションに必須といっても、「ハゲる」と言われてしまっては安心して使っていられませんよね。

そこでこのページでは「ワックスを使うことで本当にハゲるのか」ということを医学的な面から検証していきたいと思います。

「ワックスでハゲる」説とは？

ヘアワックスには蝋（ろう）やワセリン、油などの成分が配合されています。

「それらの成分が毛穴に詰まって薄毛になる」というのが噂で出回っている「ワックスでハゲる」説の根拠です。

遺伝と男性ホルモンが原因で起こる「AGA（男性型脱毛症）」が有名でなかった昔は「皮脂の詰まりで薄毛になる」と信じられていました。

その流れで「ワックスが毛穴に詰まっても薄毛になる」という噂が広まったのだと思われます。

ヘアワックスが薄毛を引き起こすことはない！

まずはみなさんを安心させるために断言しておきたいのですが、ワックスを使っているからといって薄毛になってしまうなんてことはありません。

先ほども少し触れましたが、いわゆる「薄毛」とか「ハゲ」のような薄毛症状は「AGA（男性型脱毛症）」という脱毛症によって引き起こされています。

AGAは遺伝的な要因と男性ホルモンの組み合わせによって発生しているので、男性ホルモンと遺伝以外の要素は薄毛とはほぼ無関係と言ってもいいでしょう。

AGAについては「AGA(エージーエー)とは？男性型脱毛症による薄毛・ハゲの原因と治し方！」でも解説しているのでこちらの記事も参考にしてください。

とにかく薄毛が起こるメカニズムははっきりとしていて、ヘアワックスはAGAの原因物質のいずれにも関係していないのです。

だからヘアワックスでハゲる要素がありませんし、どれだけ使っても問題ないと言えるでしょう。

ワックスの洗い残しには要注意！

ワックスの洗い残しが毛穴に詰まって薄毛になるのは間違いですが、ワックスが頭皮に残ることで頭皮に異常が起こってしまうケースは考えられます。

たとえば頭皮に残ったワックスをエサにして雑菌が繁殖し、頭皮が炎症を起こして痒くなるというのはワックスの洗い残しでよくある問題です。

薄毛を引き起こすレベルにはなりませんが、ワックスの洗い残しが頭皮に良くないのは事実なので「ワックスをつけたらしっかりと洗い流す」ことは意識しておきましょう。