AGA(エージーエー) 薄毛治療
2017.05.01更新
頭皮に髪を入れ墨する!?薄毛隠し手術「メディカルSMP」を徹底解説
目次
頭皮に髪の毛を描くという新しいアプローチがメディカルSMP
「メディカルSMP」とは簡単に言ってしまえば頭皮に髪の毛を描く手術のことです。
具体的な施術内容ですが、まず「マイクロニードル」と呼ばれる極細の針を使って、頭皮に極小の穴を開けます。
そして次に専用のインクをその穴に注入、色素を沈着させます。
すると頭皮に沈着したインクが見た目上は「坊主頭にしているときのような短い髪の毛」のようになります。
この「見た目は髪の毛」を薄毛の気になる部分に1本1本書いていくのがメディカルSMPという手術です。
入れ墨のように頭皮に直接色素を注入することで「髪が生えているように見せる」わけですね。
ちなみにSMPは英語の「Scalp Micro Pigmentation」の頭文字を取ったもので、和訳すると「医療的に行われる頭皮の極小な染色」という意味になります。つまり施術内容の直訳ですね。
メディカルSMPの薄毛隠し効果
先ほど説明したように、メディカルSMPの効果は「髪の毛が生えているように見せる」というものです。
「どうせ実際の髪の毛じゃないから大したことないんでしょ?」と思われるかもしれませんが、薄毛の隙間から見えてしまっている地肌が黒く染まるだけでも受ける印象は大きく変わります。
そもそもなんで薄毛の人の頭が目立つのかと言えば、それは本来見えないはずの肌色が多く露出しているからです。
人間の目はあなたが思っているほど他人の髪の毛を正確に認識してはいません。
ほとんど色で判断しており、黒ければ「黒髪の人なんだな」と感じ、金色なら「金髪だな」と感じ、肌色混じりなら「ハゲてるんだな」と感じる。それだけのことなのです。
ですから、メディカルSMPによる入れ墨は、鏡で自分の姿をじっくりと見ていれば違和感を覚えるかもしれませんが、普通に過ごしているぶんには本物の髪の毛と変わりない見た目になるのです。
文字だけでは少しわかりにくいと思うので、メディカルSMPを受けたらどうなるのかを写真で見てみましょう。
メディカルSMPを実際に受けてみた人の症例写真
まずこちらは髪の毛が一切ない状態でメディカルSMPを受けたケースです。
これが施術前です。
重度のAGAのU型で、前頭部~頭頂部は完全に髪の毛がなくなっていて、側頭部と後頭部の髪の毛は剃っているようです。
しかし、メディカルSMPを受けると
このように、パッと見では普通の坊主頭と区別がつきません。
髪の毛が生えていない状態でもこれだけの効果を発揮するようですね。
それでは次に、一般的に薄毛と呼ばれる状態でメディカルSMPを受けるとどうなるのかを見てみましょう。
これが施術前です。
全体的に髪の毛が細く、頭皮の肌色が目立ちますね。
この状態でメディカルSMPを受けると
このように、もはや別人のように黒々とした頭になっています。
髪の毛が残っていなければ丸刈りのように、髪の毛が残っていれば薄毛ではないように見せることができるのがメディカルSMPの効果なのです。
「頭皮に刺青」というと眉唾物に聞こえるかもしれませんが、実際にみてみるとその効果は大きいですね。
メディカルSMPにかかる金額は基本15万円+メンテ代3万
メディカルSMPの手術料金は髪の毛を描く面積によって異なります。
生え際か頭頂部のどちらかだけならば15万円、生え際と頭頂部のどっちにも描くなら25万円から30万円が相場です。
一度の手術で100万円以上かかる「自毛植毛」に比べれば一桁安いですが、それでも一度に数十万単位のお金がかかるというのはデメリットですね。
また手術費用の他にも、2年に1回メンテナンスのために3万円が必要になります。
これはインクが経年劣化で色落ちしてしまうためです。
メディカルSMPの持つ4つのメリット
医学的な薄毛治療がどんどん進歩している現代で「頭皮の入れ墨」という手術が薄毛対策として頭角を現してきたのにはそれなりの理由があります。
要はメディカルSMPだけが持つメリットです。
次はそれを解説していきましょう。
効果が不確定ではないので失敗することがない
メディカルSMPは薬の成分によって薄毛を解消するとか、毛根の環境を正常に戻すというような医学的なアプローチによる対策ではありません。ただインクを注入するだけです。
つまり「人によっては効果がないかもしれない」というような可能性が一切ないのです。
だって「今から頭皮にインクを注入するけど、人によってはこのインクが頭皮の中で透明になるかもしれないよ」なんてことは起こり得ないですからね。
治療を受けたい場所に必ず「髪の毛を描く」ことができるのです。
メディカルSMPはすぐに効果が実感できる
髪の毛を再び生やすタイプの薄毛対策はどうしても毛が生えてくるまでの短くない期間を待たなければいけません。
「今日明日で効果を実感したい」という希望どころか「数週間後や1~2ヶ月後に頭が黒々としてほしい」という希望すら通りません。1年や2年の治療期間待つのは当たり前なのです。
しかし、メディカルSMPなら実際に髪の毛が生えてくるのを待つ必要がありません。
施術を受けた直後に効果が実感できますし、施術自体も2~3時間ほどで終わります。
たとえば「一週間後に友人の結婚式があるので急いで薄毛を隠したい」なんてときには普通の薄毛治療ではもう手遅れですが、メディカルSMPならば1日で望みが叶うのです。
メディカルSMPには副作用や手術痕がない
メディカルSMPは薬品を使わないので副作用は一切ありません。
薬品による効果を得ないんですから副作用がないのも当然ですね。
また、頭皮を切り開いたり、毛根をくり抜くような手術も行わないのでそういった手術痕が残ることもありません。
薬の副作用が気になるとか、手術の傷痕が気になるといった方には非常に優れた施術方法だと言えるでしょう。
水で流れ落ちない
メディカルSMPは頭皮にインクが沈着しますから、水で洗った程度では流れ落ちません。消えることを恐れなくても良いのです。
大量の汗をかいてしまう夏場や突然の雨に降られてしまう梅雨時でも薄毛バレを気にしなくて済むというのは大きなメリットです。
メディカルSMPの持つ3つのデメリット
さて、ノー副作用ノー手術痕かつ迅速な効果が得られるメディカルSMPですが、当然デメリットも持っています。
良い面と悪い面を両方とも理解して、本当に自分が求めている結果が得られるのかどうかを判断することが重要ですから、デメリットもきっちり確認しておきましょう。
本当に髪の毛が生えてくるわけでも薄毛の進行が止まるわけでもない
何度も説明しているように、メディカルSMPは頭皮にインクを沈着させて「髪の毛のように見せる」施術です。
実際に髪の毛が生えてくるわけではないため、髪の毛を伸ばすことはできませんし、薄毛の進行も止まりません。
特に「薄毛の進行が止まらない」という点はかなり致命的で、たとえば男性型脱毛症になりたての頃にメディカルSMPを受けても、薄毛が進行すれば再び手術が必要になるという問題点があります。
メディカルSMPは薄毛を完璧に治したいという目的にはそぐわない対策なのです。
ヘアスタイルが限られてしまう
メディカルSMPは自由なヘアスタイルを取り戻してくれるわけではありません。
たとえば黒いインクを注入すると、事実上明るいヘアカラーは使えなくなります。金髪にしてもメディカルSMPの施術部分は黒いままなので、その部分が目立ってしまうからです。
他にも、施術面積が広ければ広いほどロングヘアーにしづらくなるという欠点があります。
これも長く伸びた毛とメディカルSMP施術部分の差が目立ってしまうからです。
極端な例を挙げれば、O型ハゲの男性が女性のようなロングヘアにしても頭頂部だけ毛が伸びない歪なヘアスタイルになってしまうでしょう。
メディカルSMPは薄毛の面積が広いとヘアスタイルの枷が大きくなるという点には注意すべきです。
落としたくなっても簡単には落ちない
「水で洗った程度では落ちない」というのはメリットとしての面が大きいですが、「インクを落としたくなったときに苦労する」というデメリットとしても見ることができます。
たとえば「思っていたのと違う見た目になったからやめたい」と思ってもインク除去のための手術をするか、インクが消えるまで何年も待つ必要があるのです。
メディカルSMPのインクを消したいと思うようなことはそうそう無いかもしれませんが、消したくなってもすぐ消せないという点は覚悟しておくべきです。