AGA(エージーエー) 髪の毛の雑学
2017.06.26更新
男の薄毛は何歳までを若ハゲと呼ぶのか?医学的に若ハゲを検証してみた
この世の中には「若ハゲ対策!」みたいな情報が山ほど溢れかえっています。それこそHAELIERにも若ハゲ対策を論じた記事はたくさんあるわけなんですけど、そもそも「若ハゲ」とはなんなんだという問題が発生してきていると思うのです。
例えば薄毛に悩む32歳の男性が若ハゲ対策の情報を知ったとき、「おれはまだまだ若いけど、おれの薄毛は若ハゲなのか?」とか疑問に感じちゃうっていうことがあるかもしれません。
今回は「若ハゲって何歳から何歳までの薄毛を指すの?」という素朴な疑問を解消していきたいと思います。
「若ハゲ」という脱毛症は存在しない
みなさんもご存知のことかと思いますが、そもそも「若ハゲ」という脱毛症は存在しません。
「風邪」という名前の病気が存在しないのと一緒で、「若くして薄毛になってしまった」ことを便宜上「若ハゲ」と呼んでいるだけであって、医学書に「若ハゲ」なんて文字列は存在しないのです。
あえて言うなら「若くしてAGAになること」が若ハゲの定義と呼べるでしょう。しかしこれも曖昧です。
試しに私の周りで「若ハゲと若ハゲじゃないハゲの差はどこにあるのか?」と尋ねてみたところ、 「おっさんになったら若ハゲじゃなくなる」 という曖昧なものから 「40代になったら若ハゲじゃなくなる」 という具体的な答えが返ってきたり、果てには 「完全にハゲあがってたら仮に20代でも若ハゲとは呼ばない」 なんて、面積で基準を決めている人もいました。
とにかく医学的に定義されていない以上、多くの人が自分の中にそれぞれの「若ハゲ観」を持っていたんですね。
若ハゲとは個人の感覚によって大きく異なると結論づけるしかなくなってしまったのです。
若ハゲを定義してみよう
ここはひとつ、医学的に若ハゲを定義してみましょう。
まず私たちが「男性型脱毛症」とか「AGA」と呼んでいる薄毛ですが、これは日本での正式名称を「壮年性脱毛症」と言います。
「壮年」とは成人として体力、気力が充実している31歳から44歳までを指す言葉で、壮年性脱毛症とはつまり「31歳から44歳の間に発症しやすい脱毛症」ということになります。
実際、「AGAって何歳からなりやすいの?年齢別のAGA発症率まとめ」でもまとめているように、AGA患者は40代から一気に増加しており、これは壮年性脱毛症と呼ぶに相応しいでしょう。
しかし、AGA患者は30代から40代以外にも発症者がいます。
上の記事を見てもらえばわかりますが、AGAを発症した男性のうち、20代で発症したという人は6%いますし、上記のアンケート対象にはなっていませんが「10代でAGAになった」という未成年の患者も確認されています。
このことから考えると、「若ハゲとは10代から20代で薄毛になること」と言えそうです。
更に10代と言っても二次性徴を迎えていない小学生がAGAになることはありませんから、15歳から30歳までの「青年期」が若ハゲの年齢に当てはまると考えるのが良いでしょう。
また、円形脱毛症のような病的な脱毛症も一般的には薄毛とは呼びませんから、薄毛の症状はAGAと限定してもよさそうです。
さあ、これで若ハゲの定義ができました!
若ハゲとは15歳から30歳の間にAGAになることである
というわけで情報を総合した結果、「若ハゲとは15歳から30歳までの期間でAGAになること」という定義づけが完了しました。
これが決まったことにより何かが変わるのかと言えば特に何も変わらないのですが、とりあえず「自分は若ハゲなのか?違うのか?」みたいな悩みは自分の年齢を確認することですぐさま解決するようになりました。
ただ一点注意して欲しいのは、若ハゲだろうと若くないハゲだろうと医学的な治療をしなければ治らないということです。
結局のところ、ここまでやっておいてなんですが若ハゲが何歳から何歳までの薄毛を指すのかなどという情報にはあまり意味がないのです。
若ハゲの対策については「20代から薄毛になってしまう若ハゲ!原因となるAGA(男性型脱毛症・壮年性脱毛症)について徹底解説」で詳しく解説していますので、こちらを参考にしてください。
まとめ
若ハゲは15歳から30歳までのAGAだという結論が出ました。
もともと若ハゲ自体が医学的に定義されている症状ではないため、「31歳以上は絶対に若ハゲじゃない!」みたいなことにはなりませんが、ひとつの指標としては十分なものになったと思います。
ただ、ここまでやっておきてこれを言うのもなんなんですが、自分が若ハゲかどうかというのはあまり重要なことではありません。
大切なのは薄毛を自覚したらその治療を行うことです。
AGAによる薄毛は医学的な治療を行うことで改善できます。最近はAGA専門のクリニックも増え、どんどん治療のハードルは下がってきています。
AGAは進行性の症状ですから、早めの治療がカギとなります。面倒だと思っている人も一度検討されてみてはいかがでしょうか。