AGA(エージーエー) 髪の毛の雑学
2017.11.07更新
男のハゲ方総まとめ!あなたのハゲの原因は?
このページでは男性のハゲ方をまとめました。
目次
ハゲ方は大きく分けて「病気」、「不健康」、「物理的」の3種類
男性のハゲ方は大きく分けて次の3種類があります。
具体的には、
- 病気によるハゲ
- 不健康によるハゲ
- 物理的なハゲ
の3つです。
病気によって起こる脱毛症
病気によって起こる脱毛症としては『AGA(男性型脱毛症)』、『円形脱毛症』、『脂漏性脱毛症』、『ひこう性脱毛症』の4つが挙げられます。
病気による脱毛症はそれぞれが固有の原因を持った病気なので、頭皮マッサージやヘアケアグッズなどは効きません。
治すためには医学的な治療が必要なので、薄毛治療専門のクリニックか、皮膚科の病院に行く必要があるのが特徴です。
遺伝によって生え際や頭頂部がゆっくりと薄くなっていく「AGA」
男性のハゲの原因で一番多いのが、親からの遺伝と男性ホルモンが原因で起こる『AGA』です。
原因のひとつが遺伝なので厳密には病気というより生まれ持った個性に近いと言えます。
ただ、病院で治療が行われていることから、扱いとしては病気と言っていいでしょう。
AGAは毛が細くなり、生え際や頭頂部がゆっくりと薄くなっていくのが特徴で、いわゆる『M字ハゲ』や『てっぺんハゲ』のようなハゲ方になります。
原因に「生まれ持った遺伝子」が関わっている、つまり「生まれた時点でAGAの原因を持っているかどうかが決まる」せいで、事実上AGAを予防することはできません。
AGAを事前に防ぐことはできないため、発症後にAGA治療を専門としたクリニックを受診するしか対策はないのです。
詳しくは「AGA(エージーエー)とは?男性型脱毛症による薄毛・ハゲの原因と治し方!」の記事でも解説しているので、こちらをご覧ください。
免疫機能のトラブルで毛が一気に抜ける「円形脱毛症」
免疫機能が自分の細胞を攻撃してしまう『自己免疫不全』という病気で起こるのが『円形脱毛症』です。
本来であればウイルスなどを攻撃するはずの免疫機能にトラブルが起き、毛根を攻撃して毛が作れなくなってしまいます。
特徴は髪の毛が一気に抜け落ちて小さな円形のハゲ(いわゆる10円ハゲ)ができることと、脱毛部分以外には全く影響を与えないので、それ以外の部分は健康な髪の毛のままなことです。
できるハゲの個数は1〜2個なことが多いですが、症状がひどいときには複数個できたり、脱毛部分が合体して大きくなることもあります。
円形脱毛症は未だに詳しい原因が判明していないため、現代の医学では予防法がありません。
もし円形脱毛症になってしまった場合は皮膚科の病院で治療を受けることをオススメします。
円形脱毛症は個数が少なければ自然治癒する場合もありますが、症状が悪化する危険性もゼロではありませんし、治療を受ければ自然治癒よりも早く治せます。
皮脂の過剰分泌で頭皮のひどい炎症とともに抜け毛が起こる「脂漏性脱毛症」
皮脂の過剰分泌によって頭皮に炎症が起こり、その炎症が毛根に影響を与えるせいで抜け毛が起こるのが『脂漏性脱毛症』です。
脂漏性脱毛症は頭皮にひどい炎症が併発するのが特徴です。頭皮に起こった炎症部分は『脂漏性皮膚炎』と呼ばれ、個別の病気として扱われることが多いです。
脱毛の実質的な原因は皮脂ではなく炎症にあるので、単に皮脂が多いだけでは脂漏性脱毛症は起こりません。
「皮脂が多いから自分は脂漏性脱毛症なんだ」と勘違いしている人が多いのですが、もし炎症が起きていないのなら脂漏性脱毛症ではないと言えます。
脂漏性脱毛症は皮脂の過剰分泌が原因なので、皮脂の過剰分泌を促さないような対策をすることである程度は予防できます。
具体的にはシャンプーをやりすぎないことや、皮脂の元となる動物性タンパク質・脂質を食べすぎないことなどです。
ただ、皮脂の分泌にはホルモンバランスなどの要素も関わっているので、対策さえしていれば絶対に脂漏性脱毛症にならないわけではありません。
もし脂漏性脱毛症になってしまった場合は皮膚科で投薬治療を行うしかないため、お近くの病院を受診してください。
かさぶた化したフケで毛穴が塞がれ、毛が育たなくなる「ひこう性脱毛症」
大量のフケが発生すると、それらがかさぶたのように固まって毛穴を塞ぎ、頭皮に炎症が起きてしまうことがあります。
その炎症によって毛の成長が阻害されてしまうのが『ひこう性脱毛症』です。
老廃物の過剰分泌からくる頭皮の炎症が原因という点では脂漏性皮膚炎と似ていますね。
こちらもかさぶた化するほどに大量のフケが出て、頭皮に炎症が起こるのが特徴です。
単に「フケが多い」くらいでは起こらない脱毛症なので、フケ症に悩んでいる=ひこう性脱毛症というわけではないです
個人レベルでできる予防や対策も脂漏性脱毛症と同じくシャンプーを適切に行ったりして頭皮を健康に保つくらいですが、やはりそれだけで防げるわけではありません。
もしひこう性脱毛症が起こってしまった場合は皮膚科での治療が必要です。
不健康が原因で毛が全体的に抜ける「びまん性脱毛症」
栄養失調、睡眠不足、ストレス過多など心身の不健康が原因で全体的に毛が抜けるのが『びまん性脱毛症』です。
びまん性脱毛症は簡単に言えば「不健康が原因の抜け毛」なので、健康になることが予防方法であり解決方法と言えます。
対策としては食事・睡眠の改善やストレス発散など、健康を維持するための生活習慣改善が挙げられます。
引っ張られ続けた髪がごっそり抜ける「牽引性脱毛症」
長期間にわたって髪の毛に引っ張られる力がかかったせいで、物理的に抜けてしまうのが『牽引性脱毛症』です。
脱毛症と言っていますが、要するに「抜けるまで髪の毛を引っ張り続けた」ということなので、病気というよりは怪我に近い脱毛ですね。
ポニーテールやエクステなど、女性特有のファッションが原因で起こることが多いため女性の脱毛症として扱われがちですが、女性の割合が多いだけで男性にも起こり得ます。
引っ張られた部分がまとめてごっそり抜けるので、原因によって脱毛部の形はさまざまです。例えばエクステのように局所的に力がかかっていれば円形脱毛症のように小さいハゲになります。
牽引性脱毛は原因が物理的なので、放っておけば自然治癒して毛が生えてきます。
対策としてはヘアゴムのような髪を引っ張るアクセサリーなどをつけっぱなしにしないことが挙げられます。
ハゲ方とその対策はそれぞれ違う!自分のハゲ方に適した対策を取ろう
ハゲ方によって原因・対策はそれぞれ異なります。
原因が物理的だったり不健康だったりとセルフで対策できますが、病気によるハゲのように自分だけでは解決できないものもあります。
生活習慣の改善や正しいシャンプーなど自分でできる対策はしっかりとしておいて、病院に頼るべきときは皮膚科や薄毛専門の医療機関を頼るのが大事です。