AGA(エージーエー) 髪の毛の基礎知識
2017.11.16更新
AGAを抜け毛で見抜く!AGAの3つの特徴
目次
AGAによる抜け毛、3つの特徴
AGAによる抜け毛には本数と抜ける場所、そして抜け毛の形に特徴があります。
特に以下の点に注目することでAGA特有の抜け毛かどうかの判断ができるでしょう。
100本を超える抜け毛が続くと赤信号!
私たちの髪の毛は全部で10万〜12万本ほど生えていると言われています。
そしてこの髪の毛は「ヘアサイクル」という周期に従って生え変わっていて、だいたい4年ほどですべての毛が生え変わるようになっています。
これは言い換えると、4年かけて12万本の毛が抜けているということになります。
これを単純に割り算した場合、どれだけ健康な人でも1日あたりに82本の毛が抜けている計算になります。
実は、私たちは気づかないところで毎日大量の抜け毛が起こっているのです。
なので、お風呂で抜け毛が目立っていてもそれが30本とか50本なら大丈夫なことが多いです。1日の平均本数には遠く及びませんからね。
ただ、抜け毛の本数が100本を超え始めると危なくなってきます。
1日あたりの抜け毛は外に出てるときなど気付かぬうちに抜けているものも含めて82本なので、数えられるものだけを集めたのに平均本数を超えているようだとAGAの進行が起こっている可能性があるのです。
もちろん毎日確定で82本だけ抜けているわけではなく、時期によって抜けやすかったりだとか、たまたま多く抜けた日だったりということもありますが、それが連日続くようだとAGAの疑いが強まります。
生え際や頭頂部に目立つ抜け毛は要注意
AGAの特徴として、頭頂部から薄くなる・生え際が後退するというものがあります。
詳しくは「AGA(エージーエー)とは?男性型脱毛症による薄毛・ハゲの原因と治し方!」で解説していますが、抜け毛とともにいわゆるM字ハゲやてっぺんハゲのような症状が感じられる場合はAGAの可能性が高いのです。
もしこのどちらかの部位、あるいは両方で抜け毛が目立つ場合はAGAかもしれません。
未熟な棍棒毛が多いとAGAの危険が!
単に抜け毛といっても形はさまざまで、引っこ抜いた毛や病気で抜けた毛、自然に抜けた毛など抜け方によってそれぞれ異なる形をしています。
その中でも寿命で抜けた毛を「棍棒毛(クラブヘア)」と呼びます。
上の画像のように毛根がふくらんでいる様子が棍棒に似ていることからついた名前です。
AGAによる抜け毛は脱毛因子で寿命が短くなったことによる抜け毛なので、基本的にはこの棍棒毛になります。
棍棒毛は寿命で抜けた毛と同じ形なので、AGAによる抜け毛も形だけは健康な抜け毛と同じになります。
しかし、AGAの場合は寿命が短くなっているので成長が足りず、よく見ると健康なものよりも細く短いものとなってしまっているのです。
健康でも数本くらいならこういう毛があってもおかしくありませんが、抜け毛を10本確認したときに半分以上が未熟な棍棒毛が多い場合はAGAの疑いがあります。
抜け毛の形については「道具要らずの毛根チェックで薄毛診断!あなたの抜け毛は大丈夫?健康な抜け毛と悪い抜け毛の見分け方」で詳しく解説しているので、興味のある方はこちらの記事を参考にしてください。
抜け毛でわかるAGAチェック方法
このようにAGAによる抜け毛にはさまざまな特徴があります。
それを見分けるための抜け毛は以下のような方法でチェックをしてみましょう。
ただし、これらはあくまで個人レベルでの判断基準です。
これだけで確実にAGAでない、あるいはAGAであるという保証することはできないのでただちに薄毛治療専門のクリニックを受診してください。
抜け毛掃除で毎日の本数をチェック
まず、一度部屋を徹底的に掃除して過去の抜け毛をすべてなくしてください。
そしてその翌日から毎日決まった時間に掃除して、部屋中の抜け毛を集めましょう。
その抜け毛と風呂・洗面所での抜け毛をすべて足せば、その日室内で抜けた毛は1日分集まることになります。
こうして集まった抜け毛の本数を数えて、1日平均の82本よりも多いかどうかを調べるのです。
もしこのチェックで抜け毛の本数が連日100本を超えるようだと問題があると言えます。
抜け毛の形が細く短い棍棒毛じゃないかチェック!
正直なところ、抜け毛を全部集めるなんてめんどうくさいことは普通やりたくないですよね。私もやりたくありません。
その場合はお風呂場などの抜け毛を集めやすい場所で20本くらいの毛を集め、毛根の形を確認してみましょう。
このとき、細く短い棍棒毛が目立つようならAGAの可能性が高いです。
といっても抜けた毛だけを見ていたらそれが太いか細いかはわからないでしょうから、そういうときは比較対象として後頭部あたりから毛を1本抜いてください。
AGAのメカニズムによって後頭部の毛は絶対にAGAにならないと決まっているため、後頭部から抜いた毛は間違いなく健康で太い毛です。
もし健康な毛よりも細く短い毛が目立つようであれば、AGAの疑いがあります。
今からできる4つの抜け毛対策
AGAは医学的な治療しないと治らない薄毛なのですが、AGA以外にも抜け毛の要素は多くあります。
毛根部分が細くなっている毛や縮れた毛など、AGAでも健康な抜け毛でもなさそうな抜け毛が目立つ場合にはAGA以外の原因で抜け毛が起こっている可能性もあるので、以下の対策も合わせて行っていきましょう。
栄養豊富な食事
人間の髪の毛は栄養がなければ成長できません。
栄養不足に陥ると髪の毛が十分に成長できず、細くなったり抜けてしまったりする可能性があります。
詳しくは「髪に良い食材でハゲを防止する!?ハゲ・薄毛予防に効く食生活で育毛しよう!」で解説しているので、こちらも合わせてご覧ください。
十分な睡眠時間
髪の毛を成長させるための成長ホルモンは私たちが夜、眠っているときにもっとも分泌されやすくなります。
ただ夜になるだけでもダメで、寝ているのが日中でもダメなのです。
しっかりと夜に、できれば7時間半以上は眠るようにしましょう。
睡眠と髪の毛の詳しい関係については「寝ないと髪は育たない!自律神経がもたらす眠りと抜け毛の関係と、育毛のための睡眠方法を徹底解説」を参考にしてください。
肌にあったヘアケアグッズ
自分の肌に合わないヘアケアグッズを使い続けていると髪の毛や頭皮にダメージが蓄積して抜け毛の原因となってしまいます。
もし今使っているシャンプーや育毛剤に違和感があるときは別の商品に変えてみてください。
ただし、これらのヘアケアグッズは直接的にはAGA治療の効果がない点はしっかりと押さえておきましょう。
正しい方法でのシャンプー
使っているシャンプーが良くても洗い方が悪ければ抜け毛が起こってしまう可能性があります。
正しいシャンプーのやり方を「排水溝に絡みつく抜け毛とさよなら!正しいシャンプーの使い方」の記事で解説していますので、こちらの記事も合わせて参考にしてください。
AGAによる抜け毛は本数と形に注目!詳しい判断はクリニックで!
AGAによる抜け毛は本数や形に特徴があります。また、症状が進むと場所も目立ってくるという特徴があります。
これらの情報から自分がAGAかどうかをある程度チェックすることができるため、不安なときは抜け毛をチェックして見ましょう。
ただし、あくまで個人レベルでの判断なので正確性に関してはどうしても低くなってしまいます。
判断に正確性がほしいときはクリニックランキングで紹介しているようなクリニックを受診しましょう。