抜け毛をチェックする男性

髪の毛の雑学

オナ禁でハゲが治る?オナニーとAGA・薄毛の原因テストステロンの関係

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「オナニーをしすぎると薄毛になってしまう」という説を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?

自慰と薄毛の関係性を語った迷信は非常に有名で、私も若い頃は「回数を抑えないと将来ハゲてしまうんじゃないか?」と不安を抱えていたのを覚えています。

はたして自慰と薄毛の間には関連性があるのでしょうか。検証してみましょう。

「オナニーをしすぎるとハゲになる」説とは

「オナニーをしすぎるとハゲになる」という噂を私が初めて聞いたのは中学2年性のとき、同じ塾に通っていたTくんからでした。

薄毛で有名だったG先生が解説している二次方程式の解き方をノートに書き写していた僕の肩を、隣の席に座っていたTくんが指でトントンと叩き、こう囁いて来たのです。

「なあなあ、シコると男性ホルモンがたくさん出てハゲになるって知ってる?」

おそらくどこかから仕入れて来たのであろう性知識を嬉しそうに披露するTくん。

要するに彼が言いたいのは「G先生が頻繁にオナニーをしているだろう」ということでした。

私も当時は中学2年性ですから、それを聞いて内心は「マジかよやべえな…」と思いながらもクスクスと笑い、ふたりしてG先生による怒られが発生するなどしたわけですが、成人してG先生のことも笑えないくらいの薄毛になってからふと考えたのです。

「私の薄毛にはオナニーが関係していたのだろうか」と。

オナニーでハゲる説の根拠は「オナニーをすることで男性ホルモンの分泌が促進され、その男性ホルモンが薄毛を引き起こす」「精子の生成に必要な栄養と髪の毛の生成に必要な栄養が同じだから」という2説によるものです。

1つ目は男性ホルモンは抜け毛を引き起こす物質であり、その男性ホルモンがオナニーによって増加するのでオナニーのやりすぎは良くないという論法で、もう1つは射精をすると髪の毛を作る栄養が不足するから良くないという論法ですね。

果たしてこれらは真実なのでしょうか?

海外の研究を元に検証していきましょう。

オナニーでハゲる可能性は極めて低い!

まず結論から言ってしまいますが、オナニーが原因でハゲてしまう可能性は極めて低いです。

その理由は以下の3つです。

  • ハゲ・薄毛の直接の原因は男性ホルモンではない
  • そもそもオナニーでは男性ホルモンは増えない
  • 日常的なオナニーで髪の毛の栄養が不足することはない

なので、オナニーが原因でハゲてしまうのではないかと不安に思っている方は安心してください。

それでは、オナニーと髪の毛の関係を海外の研究結果を含めてひとつひとつ詳しく見ていきましょう。

男性ホルモンの増加=ハゲではない!

「男性ホルモンが増加するとハゲる」というのは男性に多い薄毛である「AGA(男性型脱毛症)」が男性ホルモンのはたらきによって抜け毛を引き起こしていることから来ているのでしょう。

確かにAGAと男性ホルモンの間には切っても切れない関係があります。AGAの知名度が上がったことによって「抜け毛=男性ホルモン」の図式が成り立ち、多くの人は「男性ホルモン」と聞いただけでそれが脱毛を促進する物質であるかのように感じてしまいがちです。

しかし、まずここに大きな間違いがあります。

そもそも、AGAは男性ホルモンの多い少ないで毛が抜けるか抜けないか決まるような単純なしくみで薄毛になっているわけではないのです。


ハゲる遺伝子を遺伝していなければ男性ホルモンが多くてもハゲない!

男性ホルモンが抜け毛を起こすためには特殊な遺伝子が必要で、その遺伝子がなければいくら男性ホルモンの量が多くても薄毛になることはありません。

簡単に言えば薄毛になる遺伝子を遺伝していなければ男性ホルモンが増えてもハゲないのです。

詳しくは「AGA(エージーエー)とは?男性型脱毛症・壮年性脱毛症の原因と治し方!」で解説しているのでこちらの記事を参考にしてください。


既に薄毛になっている人や、薄毛の遺伝子を遺伝している人は男性ホルモンの増加が薄毛を加速させてしまう危険性も…

男性ホルモンの増加そのものがAGAを引き起こすことはないのですが、現時点でAGAになっている人が男性ホルモンを増加させてしまうと薄毛が加速してしまう可能性があります。

AGAにおける男性ホルモンは、わかりやすくたとえるなら薄毛を引き起こすための燃料のようなものです。

燃料となる男性ホルモンだけでは薄毛が起こりませんが、エンジンとなる特殊な遺伝子がある場合は燃料が多ければ多いほど薄毛になりやすくなってしまうのです。

よって、既に薄毛になってしまった人にとっては男性ホルモンの増加が薄毛を進行させるといっても過言ではないわけなんですね。


オナニーのしすぎで男性ホルモンは増えない!むしろオナ禁した方が増える!

男性ホルモンが増加してもAGAじゃない人がAGAになることはないことがわかりましたが、AGAの人は薄毛の進行が強まってしまうということがわかりました。

ということで、もし本当にオナニーをすると男性ホルモンが増加するのであれば「オナニーのしすぎでハゲる」説は薄毛の人に取っては真実だったということになります。

それでは、オナニーは本当に男性ホルモンを増加させるのでしょうか?

実はこの件については、10年以上も前に決着が付いています。

2001年に海外の医学雑誌「World Journal of Urology」で「オナニーのしすぎで男性ホルモンが増えることはない」という研究結果が発表されているのです。

In contrast, although plasma testosterone was unaltered by orgasm, higher testosterone concentrations were observed following the period of abstinence.

これは「オナニーをしたときの男性ホルモン分泌量と、3週間の禁欲(オナ禁)をしたときの男性ホルモン分泌量を比べる実験結果」の発表記事です。

原文は英語ですが、結論部分を抜き出して翻訳すると、

血中のテストステロン値(男性ホルモン量)が射精によって変化することはなく、むしろ禁欲している方が男性ホルモンを多く分泌することがわかった。

という意味になります。

要するに、オナニーが男性ホルモンを増やさないどころか、むしろオナニーをしないほうが男性ホルモンが増えるという結果が出ているわけなんです。

AGAの人はむしろオナ禁している方が薄毛が進行しやすいとすら言えるでしょう。

そして結局のところ「オナニーのしすぎでハゲる」は間違いだったのです。

オナニーのせいで髪のための栄養が不足することほとんどない!!

実は、髪の毛を作るのに重要な栄養素であるタンパク質や亜鉛は、精子を作り出すためにも必要不可欠な栄養素でもあります。

ですから「射精のしすぎでこれらの栄養素を使いすぎてしまうと髪の毛が成長するための栄養が足りなくなってしまう可能性がある。」というのは本当です。

髪の毛に十分な栄養が行き渡らない状態が続いてしまうと髪の毛が細くなったり、抜けてしまうので、薄毛とかハゲといったレベルの問題にはならなくとも、異常な抜け毛の原因となることもあるとは言えるんですね。

とはいっても、オナニーだけで髪の毛を作れなくなるほど栄養を大量消費してしまうことは基本的にありえませんから、日頃から十分な栄養を摂取していれば問題ありません。

生活習慣に気をつけて異常な抜け毛を防ごう!

ここまで紹介してきたようにオナニーとハゲ・薄毛はほとんどと関係ありませんから、髪の毛のためにオナ禁をしたり回数を減らす必要はありません。

ハゲ・薄毛を気にする方は、オナ禁よりも生活習慣を改善して異常な抜け毛を防ぐことをおすすめします。

それでは最後に、異常な抜け毛を防ぐためにできる生活習慣の改善方法を紹介します。

毎日しっかり食事を摂ろう!

栄養バランスの良い和食

上でも軽く説明しましたが、髪の毛を作るための栄養が足りなければ髪の毛が弱って抜けてしまう可能性があります。

なので、食事は毎日きちんと摂るように心がけましょう。

基本的には「普通の食事」を摂っていれば問題ありませんが、どうしても不安な方は以下の食材を意識して取り入れると良いでしょう。

・良質なタンパク質が含まれている食材

  • 大豆
  • 白身魚
  • 鶏肉
  • 乳製品など

・亜鉛が多く含まれている食材

  • 納豆
  • アーモンド
  • ピーナッツなど

その他、髪の毛の材料になる栄養を含んだ食べ物を知りたい方は「髪に良い食材でハゲを防止する!?ハゲ・薄毛予防に効く食生活で育毛しよう!」をご覧ください

毎日しっかり寝よう!

睡眠不足は、血行の悪化や自律神経の乱れにつながります。

髪の毛に必要な栄養は血液によって運ばれていて、髪の毛を育てる性ホルモンは自律神経によって制御されているため、睡眠不足は髪の毛にとって良くないのです。

毎日自分がすっきり起きられるくらいの睡眠時間を確保して、睡眠不足による異常な抜け毛を防ぎましょう。

ちなみに、よく「22時~2時の間が睡眠のゴールデンタイム」と言われますが、これは科学的根拠がないので気にする必要はありません。

大切なのは「夜間に」「十分な時間寝る」ということです。

睡眠について詳しく知りたい方は「寝ないと髪は育たない!自律神経がもたらす眠りと抜け毛の関係と、育毛のための睡眠方法を徹底解説」をご覧ください。

ストレスを小まめに発散しよう!

現代はなにかとストレスがたまりやすいですが、ストレスが溜まりすぎると睡眠不足と同じく血行の悪化と自律神経の乱れにつながります。

ストレス自体溜め込んでいて嬉しいものでもないはずなので、溜まりすぎないように小まめに発散しましょう

ストレスの発散法がわからない方は「ストレスで髪の毛が抜ける!?ストレスと抜け毛の関係を解説!」でおすすめの発散方法を紹介しているので、こちらを参考にしてください。