プロペシアと飲み合わせの悪い薬はある？

このページではプロペシアの併用禁忌（飲み合わせの悪い薬）について解説します。

1分でわかるプロペシアの飲み合わせ

プロペシアには同時に飲んではいけない薬（併用禁忌薬）はない。また、実際になんらかの薬と併用して問題が起きたという報告もない。

よって、どんな薬を飲んでいてもプロペシアを飲むことができるが、ザガーロ（デュタステリド）との併用は勧められない。

これはザガーロとプロペシアの効果が重複してしまうためで、薬の分解を行なっている肝臓に負荷をかけるだけに終わってしまうため。

結論としては、プロペシアはどの薬と併用してもOKだが、効果が重複する薬（ザガーロなど）と併用するのは控えるべき。

プロペシアに併用してはいけない薬はない

薬には添付文書というものがあります。

添付文書とは、薬における説明書のようなもので、正しい飲み方や行なってはいけないこと、使用上の注意点などが書かれています。

その注意書きの中のひとつに「併用禁忌」という項目があります。これは「一緒に飲んではいけないもの」の欄です。

プロペシアの添付文書にはこの併用禁忌がありません。つまり、プロペシアはどんな薬と一緒に飲んでもOKということなのです。

実際にプロペシアの併用による問題も報告されていない

プロペシアは2005年から日本でAGA治療薬として使われるようになりましたが、2017年現在に至るまで「プロペシアをなんらかの薬といっしょに使ったことで異常が起きた」という報告はありません。

この事実から鑑みても「プロペシアには飲み合わせの悪い薬はない」と言えるでしょう。

他の病気の治療をするときはプロペシアを飲んでることを医師に伝えよう

プロペシアを飲みながら他の病気を治療すること自体は問題がないのですが、プロペシアを飲んでいることによって検査のデータが健康な人とは異なってくる場合があります。

プロペシアを飲んでいることを医師に伝えないままでいると医師が正確な情報を集めることができず、正しい治療を受けられない可能性もあります。

他の病気の治療をするときは「どうせどの薬とも併用できるから」と黙ったままでいるのではなく、きちんと医師にプロペシアを飲んでいること（あるいはこれから飲むこと）を伝えましょう。

効果が重複するデュタステリドとの併用は非推奨

どの薬と一緒に飲んでもいいとされているプロペシアですが、デュタステリド系の発毛剤である「ザガーロ」や「デュタス」などの薬との併用はおすすめできません。

これはプロペシアに配合されているフィナステリドと、ザガーロなどに配合されているデュタステリドを同時に摂取すると効果が重複してしまうからです。

薬の分解は肝臓で行われており、薬は飲めば飲むほど肝臓に負担をかけてしまいます。

また、薬を増やしたことで副作用の発現率も上がってしまいます。しかも効果は重複しているのでメリットはありません（同じ効果を持つ薬を飲んでも効果が倍になったりはしません）

ですので、効果が重複する薬を飲むとメリットがないのに肝臓が弱りやすくなったり副作用が出やすくなるというデメリットを抱えてしまうのです。