発毛剤
2017.10.28更新
ミノキシジルを使ったらおでこに産毛が!太く成長させるには?
このページでは、ミノキシジルで産毛を太く成長させるための方法を解説しています。
目次
産毛が生えてきたらミノキシジルが効いてる証拠!
まず安心してほしいのが、ミノキシジルを使って産毛が生えてきたら、それはミノキシジルが効いている証拠だということです。
ミノキシジルを使ってAGA治療をしている人は多いのですが、「なんだ、産毛しか生えないのか」とガッッカリしてやめてしまう人も多いんですね。
しかし、産毛はミノキシジルが毛を生やす効果を発揮している証拠なので、そこでやめてしまうのは非常にもったいないです。
今は産毛でも、将来的には太く成長させることも可能なんです。
ミノキシジルとは?
ミノキシジルは今でこそAGA治療薬として使われていますが、元々は高血圧の治療に使う「血管を拡張する薬」として開発されていた成分です。
血管を拡張して血圧を下げるために作られていたんですね。
しかし、ミノキシジルの開発途中に「毛が生える」「毛が濃くなる」という副作用が確認されたため、毛を生やす薬として使われるようになったのです。
ミノキシジルは頭皮に塗って使う外用薬と飲む内服薬の2種類あって、それぞれ効果や副作用の強さが違います。
ミノキシジルの効果
それでは次にミノキシジルの効果についてです。
これはもう先程も説明したように、「毛を生やす」という効果を持っています。
ただ、元々血管を拡張するための薬として作られていたので、なぜ毛が生えるのか完璧には解明されていません。
昔は「ミノキシジルが血行をよくして髪の毛が栄養を受け取りやすくなるから」という説が出ていたのですが、ほかの血行促進作用を持つ薬で発毛効果が見られないため可能性は低いと考えられています。
現在は「ミノキシジルが毛を作る毛母細胞を活性化させるから」という説のほうが有力なようです。
なお、外用薬は頭皮のバリアに弾かれてしまうため効果は緩やかで、内服薬の場合は効果をすべて吸収できるため効果が高いです。
ミノキシジルの副作用
元々ミノキシジルは毛が生える方が副作用だったので、毛を生やす目的で使うと逆に血圧を下げる効果が副作用になります。
具体的には「めまい」「頭痛」「動悸」「胸痛」などですね。
これらの副作用はとくに内服薬に良く見られ、外用薬ではあまり見られません。
実際、ミノキシジルの外用薬として有名な「リアップ」の副作用を調査した結果は以下の通りになっています。
2.調査結果
特別調査において報告された副作用の発現状況は別紙(2)表1及び別紙(3)表1に示すとおりで、副作用発現症例は3,072例中271例(8.82%)、378件であった。
378件の内訳は、「適用部位そう痒感」123件、「適用部位発疹」43件、「頭部粃糠疹」33件、「接触性皮膚炎」32件、
「適用部位紅斑」31件、「適用部位刺激感」13件、「頭痛」10件、
「浮動性めまい」「動悸」「適用部位乾燥」「血圧上昇」が各6件、「適用部位疼痛」
「適用部位熱感」「適用部位腫脹」が各4件、
「末梢性浮腫」「適用部位分泌物」「心拍数増加」が各3件、
「眼痛」「耳鳴」「発疹」「裂毛」「蕁麻疹」「皮膚のつっぱり感」「適用部位炎症」「適用部位発汗」「適用部位変色」「適用部位びらん」「適用部位痂皮」が各2件、
「不眠症」「体位性めまい」「感覚鈍麻」「睡眠の質低下」「眼瞼炎」「眼充血」「霧視」「心不全」「ほてり」「腹痛」「上腹部痛」「紅斑」「毛髪変色」「毛髪障害」「多毛症」「そう痒症」「脂漏性皮膚炎」「夜間頻尿」「適用部位浮腫」「胸痛」「浮腫」「適用部位異常感覚」「適用部位皮膚剥脱」「アラニンアミノトランスフェラーゼ増加」「眼圧上昇」「血中アルカリホスファターゼ増加」が各1件であった
この調査結果を見ると、リアップで副作用が出たのは全体で8.82%。
その内のだいたい半分以上が「かゆみ」「発疹」「かぶれ」などの皮膚トラブル系になっています。
上でも説明したように、ミノキシジルの外用薬は頭皮のバリアによってある程度成分が弾かれてしまうので、そこまで血圧に影響を与えないんですね。
内服薬は成分を直接体内に取り込むため、「めまい」「動悸」といった副作用が外用薬よりも出やすいです。
それぞれ効果と副作用を天秤にかけて使い分けたいですね。
産毛が成長しないこともある!?
はじめに「産毛はミノキシジルが効いてる証拠」と言いましたが、AGAが進行しすぎている人は使い続けても産毛のまま成長しない場合があります。
AGAはヘアサイクルを短縮させてしまうので、AGA以外の人に比べて毛の生え変わりが早いです。
髪の毛を作る細胞には寿命があると言われていて、寿命が近付くにつれて生えてくる髪の毛はだんだんと弱々しくなってしまうんです。
「AGA治療は早くした方が良い」と言われているのも、これが原因ですね。
いくらミノキシジルが毛母細胞を活性化させると言っても、生やす力には限界があります。
AGAがかなり進行してからミノキシジルを使い始める場合は、毛根が弱り過ぎている可能性を考慮した方が良いでしょう。
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産毛を太く成長させる方法
それでは次に、産毛を太く成長させるための方法を紹介します。
「中々産毛が太くならない」「産毛が成長するか不安」という人は参考にしてください。
フィナステリドを併用する
まず、AGA治療としてミノキシジルを使う場合は、必ずフィナステリドを併用しましょう。
ミノキシジルは毛を生やすだけの薬で、AGAの進行を止める効果はありません。
なので、ミノキシジルで生えた毛がAGAによって抜けてしまうと、毛が成長していないと錯覚することがあります。
フィナステリドはAGAの進行を止めるように働くため、ミノキシジルの効果を実感しやすくなります。
抜け毛を減らすのは産毛を成長させるためにも必要なので、ミノキシジルとフィナステリドは必ず併用しましょう。
フィナステリドについては「フィナステリドの効果と副作用を徹底解説!」をご覧ください。
ミノキシジルの濃度を上げる
AGAが進行しすぎているわけでもないのに産毛が濃くならない場合は、ミノキシジルの濃度が足りていない可能性があります。
ミノキシジルは毛を生やしますが、量が少なければそれだけ効果も落ちます。
いきなり高濃度のミノキシジルを使うことはおすすめできませんが、中々効果が実感できないときは濃度を少しだけあげてみるのもアリです。
ミノキシジルの内服薬を使用する
今まで紹介した2つの方法でも産毛が成長しない場合は、内服薬を使ってみましょう。
基本的にミノキシジルは外用薬よりも内服薬の方が効果が高いので、産毛を成長させやすいです。
ただ、最初の方にも説明したように、内服薬は副作用が強めになってしまうので注意が必要です。
ミノキシジルと産毛のよくある質問
最後に、ミノキシジルと産毛に関するよくある質問に答えていこうと思います。
Q1.ミノキシジルを使ったら産毛が抜ける。効いてないの?
A.使い始めなら初期脱毛といって、効いてる証拠です。
これは「産毛を生やすためにミノキシジルを使ったのに、すでにある産毛が抜けてしまったんだけど?」という質問ですね。
ミノキシジルの使い始めは、新しい毛が古い毛を押し出して抜ける「初期脱毛」が起こる可能性があります。
初期脱毛はミノキシジルが効いて新しい毛ができているサインなので、心配することはありません。
元々抜けるはずだった毛が少し早めに抜けてしまっただけです。
抜け毛は半月~1か月程度で治まって新しい毛が伸びてくるので安心してください。
初期脱毛に関しては「ミノキシジルで初期脱毛が起こる原因とその期間を徹底解説」をご覧ください。
Q2.ミノキシジルは生え際(おでこ)の産毛にも効きますか?
A.効きます。
ミノキシジルは毛根さえあれば毛を生やせますので、生え際にも効果があります。
ただし、外用薬の場合おでこに塗りにくいということもあり、効果が出にくいケースがあるようです。
どうしても効果が感じられない場合は、内服薬に変えてみるのもひとつの手でしょう。
ミノキシジルは医師の判断のもとで使うことをおすすめ!
ここまでミノキシジルと産毛について色々書いてきたわけですが、基本的にミノキシジルは医師の判断のもとで使うことをおすすめします。
ミノキシジルは毛を生やしたり血圧を下げたりする強い薬ですから、素人判断で濃度を変えたり内服薬を使うのは危険です。
ハゲ・薄毛の治療に特化したAGAクリニックの医師はミノキシジルの扱いにも長けているので、濃度の調整や副作用の管理なども行ってくれます。
もしも産毛が成長しないときもプロの指示がもらえますし、効果や副作用など自分が不安に思っていることをすべて解決してくれます。
AGAクリニックは無料カウンセリングに対応していることが多いので、少しでもミノキシジルに不安があるのなら、ミノキシジルに詳しい医師に相談してみることをおすすめします。
まとめ
ミノキシジルで産毛が生えるのは効いてる証拠です。
しかし、個人差で産毛から成長しないことも。そんなときは濃度を上げたり内服薬を使うことで解決することもあります。
ミノキシジルの効果に不安がある人は、AGAについて詳しいAGAクリニックの医師に相談することをおすすめします。