AGA(エージーエー) 薄毛治療 髪の毛の雑学
2017.11.18更新
AGAで医療費控除!治療費が返ってくるお得なテクニックとは
目次
AGA治療費が返ってくる「医療費控除」とは
この国には医療費控除というシステムがあります。
これは簡単に言えば「医療費がたくさんかかった人はその分だけ税金を安くしてあげよう」という救済システムです。
具体的には「1年間で10万円以上の医療費を支払った人は税金が安くなり、確定申告時に申請することで実際に支払った税金と安くなった税金との差額が返ってくる」という仕組みになっています。
つまり、厳密には病院から治療費が返ってきているわけではなく、「税金が安くなって、払いすぎた税金が国から返ってきている」わけです。
医療費控除は税金に関する国の手続きなのでしっかりとルールが決まっており、書類も出さなければならないなど覚えるべきことがいくつかあります。
決して安くない治療費を少しでもお得にするために、この記事を読んでしっかりと覚えておきましょう。
AGA治療はどこまで医療費控除できる?
AGA治療が医療費控除できるのは間違いないのですが、すべての治療が医療費控除の対象となるわけではありません。
医療費控除には「容姿を美化し、容貌を変えるなどの目的で行った整形手術の費用」は適用されないというルールがあり、外科的にAGAを治療する植毛手術はこのルールが適用されるして医療費控除ができない可能性が高いです。
ではどういった治療ならOKなのかというと、これは「クリニックでの投薬治療」です。
薄毛治療を行なっている病院に行って薬を処方してもらう発毛剤治療や、病院で薬を注射してもらうメソセラピーであればまず医療費控除の対象となると考えていいでしょう。
また、リアップやメディカルミノキ5など、市販されている薬でも医薬品として認められているものであれば、病院に行っていなくとも医療費控除の対象となります。
そして、AGA治療において絶対に医療控除が適用されないと断言できるものが3つあります。
それが、
- 育毛剤やシャンプーなどのヘアケア商品
- 海外から取り寄せた薬
- 個人的に購入したサプリメント(栄養補助食品)
これらは日本では医療として認められていないので、医療費控除の対象にはならないのです。
医療費控除ってどれくらいの金額が返ってくるの?
医療費控除によって返ってくる金額は支払った金額と年収によって異なります。
具体的には「(支払った金額)-10万円」に自身の所得税をかけた数字が返ってくる金額となります。
これは求める式だけ見ていてもわかりづらいので、実際にテストケースで計算してみましょう。
たとえば年収400万円の人がAGA治療で100万円使った場合、まず医療費控除の対象となる金額は「100万円ー10万円」なので90万円です。
この90万円に自分の払った所得税率をかけた金額が医療費控除で返ってくる金額になります。
年収400万円の人の所得税は20%なので、90万円の20%分、つまり18万円が帰ってくる金額ということになります。
ちなみに所得税率は年収によって異なり、以下のようになっています。
医療費控除申請の際には自分で計算することになるので、しっかりと確認しておきましょう。
195万円以下 | 5% |
~330万円 | 10% |
~695万円 | 20% |
~900万円 | 23% |
~1800万円 | 33% |
~4000万 | 40% |
4000万円超 | 45% |
医療費控除ってどうやればいい?
医療費控除は確定申告の際に行なうものなので、毎年2月16日~3月15日の間に税務署に行って手続きを行わなければなりません。
その際に必要なことは「必要書類を集めること」と「医療費の明細書作り」の2点です。
必要書類を集める
確定申告の日までに以下の必要な書類を集めておく必要があります。
いざ確定申告するとなった日に探し回らなくても済むように、以下の書類は日常的に保管しておくようにしましょう。
- 源泉徴収票
- 病院・薬局の領収書
- 病院までのタクシー代など、医療のためにかかった交通費の領収書
- 医療費の明細書
またこの内の「医療費の明細書」は自分で作らなければなりません。
作り方については下の項目を参照してください。
医療費の明細書づくり
国税庁のホームページからダウンロードできる明細書(2018年現在)に支払った医療費や所得額、医療費控除の適用額などを計算して自分で記入します。
先ほど計算した「実際に医療費控除される金額」や「今までに払った金額」、「支払った内容」などを記入してまとめていかなければならないので、病院・薬局の領収書は無くさないようにしましょう。
万が一なくしてしまった場合でも薬局の処方袋などで代用することができますが、その場合は税理士の確認でOKが出ない場合に医療費控除の対象外となってしまうため、領収書を取っておくのが確実です。
書き終えたら上記の必要書類とともに税務署へ行きましょう。
医療費控除は5年前まで遡れる!
過去にAGA治療をしていたけど今まで医療費控除をしてこなかった人は「こんな制度があるならもっと早くに知りたかった……!」と思っているかもしれませんが、実はそんなあなたもまだ間に合う可能性があります。
医療費控除というシステムは5年前までなら遡って申告できるからです。
必要書類さえ残っていればたとえ過去のAGA治療でもお金が返ってくるので、過去5年以内にAGA治療をしてきた人は必要書類が残っていないか確認してみましょう。
多くの場合は残っていないかと思いますが、その場合は過去に治療したクリニックの担当医師に相談することで解決できるかもしれません。
医療費控除で治療費軽減!
AGAで治療はお金がたくさんかかってしまって経済的にも厳しいことが多いですよね。
医療費控除のようなシステムは知っていれば得しますが、知らなければ絶対にお金が返ってこないシステムなのでとにかく知識が武器となります。
こういった救済措置は遠慮なく利用して医療費の負担を減らしていきたいですね。
薄毛治療の医療費控除については医師も詳しいはずなので、治療中に困ったことがあれば担当医に相談することもおすすめです。