AGA(エージーエー) 髪の毛の雑学
2017.10.02更新
M字ハゲ(おでこはげ)の基準と改善策を徹底解説!
このページでは、M字ハゲの基準とその改善策を解説しています。
目次
そもそもM字ハゲとは
M字ハゲの基準を説明する前に、そもそもM字ハゲとはなんだ? というところから説明していきましょう。
M字ハゲというのは、名前の通り生え際がアルファベットの「M」に見えることからそう呼ばれるようになりました。
「富士額」といって生まれつき生え際がM字になる髪型もあります。
富士額については「生まれつきのM字はハゲじゃない!?あなたの生え際は薄毛じゃない!!」で説明しているので、富士額かもしれない人はこちらも是非ご覧ください。
M字ハゲの原因
M字ハゲは「AGA(男性型脱毛症)」の症状の1つなので、M字ハゲの原因はAGAだと言って良いでしょう。
AGAについて詳しく知りたい人は「AGA(エージーエー)とは?男性型脱毛症による薄毛・抜け毛の原因と治し方!」を見てもらいたいのですが、簡単に説明すると、男性ホルモンと男性ホルモンの受容体が結合することで生み出される「脱毛因子」が、「ヘアサイクル」を短縮させてしまうこととで起こる脱毛症のことです。
このときのAGA進行パターンが「つむじから薄くなっていく」というO型、「生え際が後退していく」というM型、「O型とM型が同時に進行する」というA型orU型の3つあるのですが、AGAの進行パターンが生え際が後退していくタイプの人がM字ハゲになるのです。
M字ハゲの判断基準
それでは本題のM字ハゲの判断基準を紹介します。
もしも今自分がM字ハゲかどうかわからない場合は、これから紹介する基準を参考にしてください。
生え際の形で判断する
これは一番簡単な判断方法です。
鏡で生え際を見て、その形が明らかに「M」になっていたらそれはもう間違いなくM字ハゲでしょう。
ただ、目で見て明らかに「M」になっている状態というのは、かなりM字ハゲが進行していると考えられるので早めに対策を取ることをおすすめします。
ハミルトン・ノーウッド分類で判断する
生え際の形を見るよりも少し早くM字ハゲかどうか確認できる方法があります。
まずはこの画像をご覧ください↓
上の画像のように、頭頂部から線をおろして、その線と生え際の距離を測定した距離が2cm以下だったらAGAだという判断基準があります。
これはハミルトンという薄毛の研究者が設定した「ハミルトン分類」を、植毛外科医のノーウッド医師が修正した「ハミルトン・ノーウッド分類」に従っているものです。
もちろん絶対にすべての人に当てはまるわけではありませんが、多くの医師がこれを基準にしているため「医学的には2cm以下だとM字ハゲ」と判断しても良いでしょう。
M字ハゲの前兆を見逃すな!
M字ハゲというのはある日突然起こるものではありません。進行性の症状ですので、ハゲてしまう前に必ず前兆があります。
M字ハゲになってから考えるのではなく、M字ハゲの前兆を早くに発見して早めに対策をとることが大切です。
これからM字ハゲになる前兆の症状を挙げていくので、自分に当てはまるものが無いか確かめてみてください。
抜け毛が増えた
AGAの初期症状としてまず挙げられるのが抜け毛の増加です。
AGAはヘアサイクルが短縮される影響で抜け毛が徐々に増えていくのです。
まだM字ハゲじゃないけど、M字ハゲになりそうで不安だという人は、まずは抜け毛の本数をチェックしてみましょう。
とはいっても、1日の抜け毛をすべて集めて数えるのはかなり難しいので、入浴時の抜け毛を数える方法をおすすめします。
詳しくは「髪の毛は全部で12万本で1日に抜ける毛は68本!髪の毛の総本数から1日の抜け毛を数学的に解明」で説明していますが、人間の髪の毛は健康な状態でも1日に大体100本近くは抜けます。
日常生活を送っているだけで、風や振動などである程度抜けてしまうので、入浴時に抜ける本数は多く見積もっても半分以下でしょう。
絶対の指標ではありませんが、毎日の入浴時に50本以上抜け続けているならAGAが始まっていると考えても良いと思います。
抜け毛の増加はM字ハゲの初期症状だと覚えておきましょう。
前髪が細い
これもAGAの症状の1つです。
AGAはヘアサイクルが短縮されてしまうので徐々に髪の毛が育つ期間が短くなり、細く短くなっていきます。
もしも生え際の髪の毛が他の毛と比べて細く短くなっているのなら、それはM字ハゲの初期症状だと考えても良いでしょう。
M字ハゲの改善方法!
多くの男性を悩ませるM字ハゲですが、改善するのはそんなに難しくありません。
もしもM字ハゲの初期症状や判断基準に当てはまった人は、これから紹介する改善方法を実践してみてください。
AGAクリニックで治療を受ける
AGAは男性ホルモンという体にあって当然の物が原因の1つになっていますから、改善するためには医学的な治療が必要になります。
最近はAGAの治療を専門にしているAGAクリニックも増えてきていますので、既にM字ハゲになっている人はAGAクリニックで治療を受けることをおすすめします。
AGAクリニックでは医学的に治療効果が認められている「ミノキシジル」「フィナステリド」「デュタステリド」を配合している発毛剤を処方してもらう発毛剤治療、頭皮に成分を直接注入する「メソセラピー」「HARG療法」などの発毛治療が受けられます。
また、ここで紹介した「発毛剤」「メソセラピー」「HARG療法」などの治療について詳しく知りたい方は、それぞれ関連記事をご覧ください。
【関連記事】
- 「生やして治す薄毛治療薬「ミノキシジル」(内服薬・外用薬)の効果・副作用・値段を徹底解説!塗るのも飲むのもこの記事だけで丸わかり!」
- 「男性型脱毛症の治療薬「フィナステリド」を効果や副作用、価格から治療メカニズムまで徹底解説!」
- 「プロペシアとは何が違うの?ザガーロやアボルブに含まれるAGA治療の新成分「デュタステリド」の効果や副作用を徹底解説」
- 「育毛メソセラピーはAGAに効果あり?発毛効果と副作用を徹底解説」
- 「HARG治療には効果なし!?HARG治療の効果を徹底的に検証してみた」
個人輸入を利用する
個人輸入とは、海外から発毛剤を個人的に輸入する行為です。
発毛剤があるのは日本だけではなく、海外にもたくさんあるので、それを輸入しようというわけですね。
個人輸入の良いところは、AGAクリニックで処方してもらうのと同じ効果を持った薬がかなり安く買える所です。
例えばですが、日本のAGAでクリニックでプロペシアを処方してもらうと、プロペシアだけで8,000円くらいなのですが、個人輸入でプロペシアを購入すると送料込みで大体5,000円ちょっとで買えてしまいます。
同じ効果を持った薬が安く手に入るということで、AGA治療の手段として個人輸入を利用している人は少なくありません。
ただし、海外の薬を勝手に使っていることになるので、何か問題が起きた時(副作用など)完全に自己責任になってしまう点に注意が必要です。
個人輸入については「AGA治療薬のミノタブやプロペシアジェネリックを海外から通販!個人輸入代行を徹底解説!」で詳しく説明しているので、気になる方は是非こちらもご覧ください。
生活習慣を改善する
生活習慣の改善は、M字ハゲになった後でもなる前でも有効な対策です。
髪の毛も体の一部ですから、体の健康は髪の毛にもある程度影響します。
体が不健康だと髪の毛も不健康になり、余計な抜け毛が増えたり髪の毛が弱ったりしてM字ハゲが加速してしまう恐れがあります。
体が健康になったからといってM字ハゲが予防できたり治ったりすることはありませんが、余計な抜け毛を増やして無駄にハゲないために生活習慣を改善して健康体を目指しましょう。
食生活の改善
まずは生活習慣の基本、食生活から改善していきましょう。
とはいっても、人間の体はそこまで繊細ではないので、世間一般で言う「普通の食事」を摂っていれば問題ありません。
「普通の食事」を摂れていない人は、まずは1日3食食べることから始めてみましょう。
食べるものにこだわるよりも、栄養をたくさん取るほうが大切です。
きちんと1日3食を守れるようになってから食べ物にこだわるようにしましょう。
食事に関しては「髪に良い食材でハゲを防止する!?ハゲ・薄毛予防に効く食生活で育毛しよう!」で詳しく説明しているので、こだわりたい人はこちらを参考にしてください。
また、どうしても食事に気を配れない人は、サプリメントという手もあります。
もちろん理想は食べ物から栄養を摂取することですが、それが難しいのなら手段を選んでいられません。
睡眠時間・質を確保する
睡眠も生活習慣の基本です。
睡眠は体のメンテナンスを行ったり、髪の毛を育てる大切な時間です。
睡眠不足は体にも髪の毛にも悪いので、眠るのが遅くなりがちな人は、できるだけ自分がスッキリ起きられる位の睡眠時間を確保するようにしましょう。
また、どうしても睡眠時間が十分に確保出来ない場合は、睡眠の質をあげることをおすすめします。
短く質の低い睡眠よりも、短くても質の高い睡眠のほうが健康に良いです。
「寝る前は携帯やテレビなどの画面を見ない」「寝る直前は食べ物を食べない」「眠る前に軽く入浴する」などの方法で睡眠の質を高めることができます。
詳しくは「寝ないと髪は育たない!自律神経がもたらす眠りと抜け毛の関係と、育毛のための睡眠方法を徹底解説」で紹介しているので、睡眠の質を高めたい方はこちらも参考にしてください。
ストレスを発散する
現代はストレス社会と呼ばれ、非常にストレスが溜まりやすいです。
ストレスが溜まると食欲不振、不眠症など健康に悪い症状が出ますし、ストレス自体も血行を悪くして頭皮環境を悪くしてしまいます。
ストレスなんて溜め込んでいても嬉しいものでは無いはずなので、溜まる前にキチンと発散しましょう。
ストレス発散の方法はなんでも大丈夫です。
自分がスッキリできるような方法を見つけましょう。
もしも自分に合ったストレス発散方法が浮かばない場合は、「ストレスで髪の毛が抜ける!?ストレスと抜け毛の関係を解説!」でおすすめのストレス発散方法をいくつか紹介しているので、自分に合った方法がないか探してみてください。
正しいヘアケアをする
正しいヘアケアも、良い頭皮環境を保つために必要です。
ヘアケアもM字ハゲを予防したり治したりする効果はありませんが、余計な抜け毛を防ぐために始めていきましょう。
正しく洗髪する
まずはヘアケアの基本の洗髪からです。
正しい洗髪の方法については「もうシャンプーで排水溝を黒くしない!抜け毛を増やさないための正しい髪の洗い方」で詳しく説明していますが、簡単にすると
- シャンプーの前にシャワーで予洗する
- シャンプーは泡立ててから使う
- 頭皮を優しく揉むようにして洗う
- シャンプーの流し残しがないように徹底的に流す
という感じです。
洗髪は頻繁に行いますから、1回1回を丁寧にやっていくのが重要です。
ドライヤーを正しく使う
洗髪後にドライヤーを使う人が多いと思いますが、このドライヤーの使い方にもこだわりましょう。
簡単に説明すると
- ドライヤーの前に軽くタオルドライする
- ドライヤーは10cm以上離して使う
- まずは熱風で髪の毛の根本を中心にササッと乾かす
- ある程度乾いたら残りを冷風で乾かす
という流れで良いでしょう。
ドライヤーの熱風は当てすぎると髪の毛や頭皮を傷めてしまうので、できるだけ素早く済ませてしまいましょう。
まとめ
M字ハゲかどうかの医学的な基準は「頭頂部の線から生え際までの長さが2cm以下」です。
M字ハゲはある日急に起こるようなものではありませんから、必ず「抜け毛が増える」「髪の毛が細くなる」といった前兆が見られます。
もしも今M字ハゲではない人も、これらの前兆を見逃さずに早めに対策を取れるように準備しておきましょう。