髪の毛の雑学

キャピキシルは効果なし!?「ミノキシジルの3倍」で有名なキャピキシルの真実!

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チャップアップやBUBUKAなど、製品名が有名になることが多い育毛剤界隈の中で、珍しく成分名で有名になったものがあります。それが「キャピキシル」です。

キャピキシルは「ミノキシジルの3倍の効果」という実験結果を引っさげて育毛剤界に殴り込みをかけてきた成分でして、その凄まじい肩書きによって一気に有名になりました。

ミノキシジルより効果があるなら、と喜び勇んでこれを配合した育毛剤も多かったわけですが、はたして本当にキャピキシルはミノキシジルの3倍もの効果があるのでしょうか?

このページでは、キャピキシルについて深く考察し、キャピキシルの効果が本当にあるのかどうかを検証していきたいと思います。

キャピキシルとは?

キャピキシル

まず「キャピキシル」とは何か?という話ですが、これはカナダの「Lucas Meyer Cosmetics」という会社が作り出した育毛剤の成分で、「アカツメクサ花エキス」「アセチルテトラペプチド-3」というふたつの成分を合成したものです。

それぞれの効果を説明しますと、まずアカツメクサ花エキスは「イソフラボン」のような「女性ホルモンではないんだけど女性ホルモンに似た成分」となっています。

このアカツメクサ花エキスには、AGA治療薬の有効成分として国から認められている「フィナステリド」と同じように「5α-リダクターゼを抑制する」という効果が開発元の実験で確認されています。

アカツメクサ花とかいうなんだか聞いたこともないような花のエキスを使っていますが、結局のところはやろうとしていることはイソフラボンとまったく変わらないので、それほど珍しいものではありません。

極端な話、たくさん納豆食べれば同じような効果が期待できます。

そしてもうひとつの成分、アセチルテトラペプチド-3。

アセチルテトラペプチド-3は髪の毛を作る毛母細胞を活性化し、発毛を促進する効果が開発元の実験で確認されていて、これこそがキャピキシルを有名たらしめた立役者でしょう。

なんせこのアセチルテトラペプチド-3は「ミノキシジルの3倍もの育毛作用がある」との触れ込みで売り出されたのですから。

キャピキシルはミノキシジルの3倍効果があると言われている理由

疑問を浮かべる男性

アセチルテトラペプチド-3はさまざまな実験で育毛成分が証明されようとしていたわけですが、あるときそんな実験のひとつで「キャピキシル(アセチルテトラペプチド-3)にミノキシジルよりも3倍高い効果を確認!」という結果が出ました。

実験データについては「Capixyl™」こちらに英語で書いてありますが、かんたんにすると「キャピキシルは「Hair growth activity」をミノキシジルの3倍増加させた」という感じです。

「Hair growth activity」が何かについては触れていませんが、「Hair growth」なので育毛に関係する何かの数値なのは間違いないでしょう。

ともあれ、育毛剤会社はこの実験データを根拠としてキャピキシルを商品に配合し、商品ページで「ミノキシジルの3倍!」と大々的に宣伝をするようになったのです。

キャピキシルは本当にミノキシジルの3倍効果が高いの?

先程の実験データを見て「キャピキシルがあればミノキシジルいらないじゃん!」と喜ぶのは少し早いです。

このキャピキシルにはまだ少し疑わしい部分があるのです。

次はキャピキシルの疑わしい部分について説明しましょう。

実験の比較するべき部分がズレている

みなさんは「ミノキシジルよりも3倍効果がある」と聞いてどう感じますか?

おそらく「ミノキシジルよりも毛が生えてくる確率が3倍高い」とか「ハゲた部分に塗ったとき、毛が生えてくる面積が3倍広い」といった印象を抱くのではないでしょうか。

しかし、それは完全なる間違いです。

先程のキャピキシルとミノキシジルの比較実験ではハゲた部分から毛が生えてくるかどうかなんてまったく実験されていないのです。

じゃあいったいなにを比べる実験をしていたのかといいますと、キャピキシルを使った髪の毛とミノキシジルを使った髪の毛を一定期間放置して、どちらの毛が長く伸びたかを比べたのです。

つまり、既に生えている髪の毛が伸びる速度を比べたんですね。

これはまったくもって無意味な実験と言わざるを得ません。

なぜなら、そもそもミノキシジルは「生えなくなった毛を生やす薬」であって、「髪の毛の伸びる速度を早める薬」ではないからです。

髪の毛を早く伸ばす効果がある薬とミノキシジルを比較したらミノキシジルの方が効果が低くなるのは当たり前ですよね。なにせミノキシジルには髪の毛を早く伸ばす効果がありませんから。

既に生えてる毛に影響をあたえるのはミノキシジルの仕事ではないのです。

この実験を例えるなら、東大生がウサインボルトと学力テストで勝負をして「私はウサインボルトよりも3倍の力があります!」と言ってるようなものですからね。

確かにウサインボルトは凄い人ですが、彼は「短距離走が超絶速い」という点が凄いのであって、彼と真っ向勝負するなら「ウサインボルトよりも○○秒速く走れる」という部分で誇らなければいけないわけです。

100メートルを9秒58で走る人よりも知識が優れていることを自慢しても意味がありませんよね。

実験データがとても少ない

これは新しい成分だから仕方がないのかもしれませんが、キャピキシルの効果を実証したデータがとても少ないです。

先程の「ミノキシジルの3倍!」というデータもキャピキシルを開発した「Lucas Meyer Cosmetics」が公開したものです。

「Lucas Meyer Cosmetics」を疑っている訳ではありませんが、やはり「こんな効果がある!」と大々的に謳うのであれば開発元のデータだけを見て効果を決めるのは良くないですからね。

時間が経てば効果の有無も含めて色々な結果が出ると思うので、こちらはそこまで深刻な問題ではないのかもしれません。

キャピキシルは化粧品成分である

育毛剤は「医薬部外品」と言って簡単に説明すると「予防ができる程度の薬剤的作用が認められる」というもので、弱いながらも薬としての効果が認められているものになります。

これは言い換えると「弱い薬として国が効果を認めた」とも言えます。

しかし、現在販売されているキャピキシル配合の育毛剤は、正確には育毛剤ではなく「養毛料」「スカルプローション」という「化粧品」として販売されています。

皆さんが普段使っているシャンプーや石鹸、口紅などが化粧品に当てはまり、それからわかるように化粧品には薬剤的な作用はまったく、またはほとんど無いんですね。

効果の強い弱いはあれど薬として作用すると認められていたら、最低でも医薬部外品になるはずです。

しかし、キャピキシルが配合されているのはすべて化粧品。これがキャピキシルの効果を疑う一番大きな問題でしょう。

結局、キャピキシルはミノキシジルの3倍効果があるの?

キャピキシルの効果に疑問を持つ男性

結論から言ってしまうと、ほとんどの人が期待している「ミノキシジルの3倍の発毛効果」に関してはないと断言できます

「ミノキシジルと比較する点がズレている」「そもそも化粧品成分である」という2つのデータを見ると発毛効果があると判断するほうが難しいでしょう。

ハゲ・薄毛を治したいと思っている方はキャピキシルに頼らずに、薄毛の治療を行っている病院で治療を受けましょう。

まとめ

キャピキシルはカナダの会社が作った育毛剤成分です。

育毛剤成分として開発されているので、髪の毛を生やす効果はありません。

大々的に宣伝されている「ミノキシジルの3倍」というのは無意味な実験から導いた結果なので、発毛剤としてミノキシジルより効果が高いわけではありません。

現在キャピキシルが配合されている育毛剤は、正確には養毛料といって化粧品の扱いになります。

ハゲ・薄毛を改善したいと思っているのなら、キャピキシルではなく病院を頼りましょう。