「炭酸水で頭を洗うと薄毛対策に効果がある」は嘘！炭酸水で薄毛治療の嘘を暴く

最近、世の中には「炭酸水で薄毛対策ができる」などという情報が広まっているようです。

この話を聞いたときは一瞬「炭酸水を飲んで何が良くなるんだ？」と首を傾げてしまったのですが、どうやら飲むのではなく「炭酸水で頭を洗うと薄毛対策になる」という話らしいんですよね。

炭酸水って簡単に言えば二酸化炭素が溶けただけの「ただの水」なわけで、そんなもので薄毛対策ができるなら誰も薄毛で悩んでるわけないと思うんですけど、とにかく医学的な見地からこの嘘を暴いていこうと思います。

炭酸水で薄毛対策ができるのは嘘！

もうわざわざ説明するまでもないと思うんですけど、二酸化炭素には薄毛を治療する効果はありません。

「男性型脱毛症「若ハゲ」、AGAとは？」の記事でも解説していますが、我々が悩んでいる薄毛は男性なら男性ホルモンをどうにかしなければ止まりません。

「ミノキシジル」のようにダイレクトに毛を生やして対策するという例外もありますが、どっちにしろ二酸化炭素にはそのような効果はないのです。

ですので「二酸化炭素が溶け込んだ水」、つまり「炭酸水」で頭皮を洗浄したところで薄毛が治ったり、予防できるなんてことはありません。

また、炭酸水で頭皮を洗うことによって皮脂を洗い流せたり、頭皮の血行が良くなることによって抜け毛の予防になると解説しているサイトもありますが、それは炭酸水が抜け毛を予防しているのではなく、頭を洗っていることで抜け毛予防をしているにすぎません。

はっきり言って、炭酸水じゃなくて普通の水で頭を洗っても同じ理由で抜け毛予防になります。

結論としてはわざわざ炭酸水で頭を洗う必要はどこにもないということになります。

抜け毛予防は薄毛予防ではない！

更に言ってしまうと、抜け毛予防と薄毛予防に関しては完全に別物なため、抜け毛予防になったとしても薄毛対策になるというわけではないんですよね。

確かに頭皮の血行が悪くなったり、皮脂が毛穴に詰まりすぎることによって抜け毛が起こることはあります。

ですので、血行改善をしたり、皮脂を洗い流すことによって抜け毛を未然に防ぐというのは論理的に何も間違っていません。

しかしながら、そういった抜け毛はいわば「健康被害」によって引き起こされた抜け毛なため、一般的に「薄毛」と呼ばれるような脱毛とはまったくの別物です。

薄毛は人体が健康そのものでも起こってしまう脱毛なので、どれだけ頭皮を健康に保とうと関係がないのです。

本当に薄毛対策をしたいのならば医学的な治療しかない！

「炭酸水で薄毛対策」のような嘘が出回ってしまう原因は、おそらく「高いお金をかけて医者に治療してもらうのは嫌だ」という感情によるものではないかと思われます。

そりゃあ誰だって家で簡単手軽に薄毛を治せるのであればそれが一番良いでしょう。

ですが、薄毛治療クリニックなるものが多く存在し、駆逐されていないのにはそれなりの理由があるのです。

薄毛は医学的治療でしか治すことができません。

いえ、「治す」という表現すら適切ではありません。なぜなら薄毛は身体の異常ではないからです。

薄毛は身体にとって正常な反応なので、薬で押さえ込むしかないのです。

まとめ

炭酸水での洗髪が薄毛対策になるというのは真っ赤な嘘です。

二酸化炭素に薄毛治療の効果がない以上、炭酸水で頭を洗うことに意味はありません。

炭酸水での洗髪による抜け毛対策効果も炭酸水特有の効果ではないため、普通の水で頭を洗うことと大した違いがないのです。

結論としては、好きで洗う分には構いませんが、薄毛対策目当てでわざわざ炭酸水を使って頭を洗う必要はありません。