髪の毛の雑学
2017.06.22更新
ヘルメットが原因でハゲる!?ヘルメットによる抜け毛の原因と対策
このページではヘルメットと薄毛の関係について解説します。
薄毛対策になるかぶり方も紹介しているので、日常的にヘルメットを使っている人は必見です。
目次
ヘルメットが薄毛の原因になってるって本当?
上の画像のような、一般的に「薄毛」とか「ハゲ」と言われる症状をヘルメットが引き起こすことはありません。
なぜなら、上の画像は「AGA(男性型脱毛症)」という遺伝と男性ホルモンが原因で起こる脱毛症特有の症状だからです。
ヘルメットには人間の遺伝子を操作する力も男性ホルモンを操作する力もないため、男性特有の薄毛とは無関係なのです。
しかし、だからといってヘルメットが髪の毛にとって完璧に無害というわけでもありません。
ヘルメットのもたらすデメリットを正しく知っておかないと、ヘルメットのせいで抜け毛が増えてしまうこともあるのです。
ヘルメットで抜け毛が増えてしまう3つの原因
ヘルメットで抜け毛が増えてしまう原因には大きく分けて以下の3つがあります。
- 頭が圧迫されて血液の流れが悪くなっている
- 汗で蒸れて頭皮環境が悪くなっている
- ヘルメットと髪が擦れて、毛が切れやすくなっている
それぞれ具体的にどういったものなのか、原因と対策を見ていきましょう。
圧迫して血が止まっている
ヘルメットのベルトをキツく固定している人は注意が必要です。
短時間の作業なら問題ないのですが、ヘルメットをキツく固定した状態が長時間続くと頭皮が圧迫されて血液の流れが止まってしまいます。
髪の毛は血液から栄養を受け取っているので、血液が回ってこなくなると栄養補給が正しく行えなくなって抜け毛のリスクが高まるのです。
こういった「頭部の圧迫」が原因で抜け毛が起こることを医学的には「圧迫性脱毛症」といいます。
これは頭部の圧迫による血行不良が原因なので、休憩時間にヘルメットを外したり、ベルトを緩めることで予防できます。
蒸れて頭皮の環境が悪くなっている
ヘルメットは帽子と違って水分が逃げにくいため、どうしても汗で蒸れやすくなってしまいます。
皮膚の炎症を引き起こす細菌は湿度が高いところを好むという特徴を持っていて、頭皮が蒸れた状態を放っておくと菌が繁殖して頭皮の環境が悪くなってしまうのです。
菌が繁殖した状態を放置していると「脂漏性皮膚炎」という頭皮の病気になってしまう可能性があります。
脂漏性皮膚炎は症状が悪化すると抜け毛を伴うこともある病気です。
なので、ヘルメットのもたらす頭皮の蒸れが抜け毛の原因となりうると言えるでしょう。
対策としては定期的にヘルメットを外して換気を行うほか、ヘルメットを洗って雑菌が繁殖しにくい環境を作るといったことが挙げられます。
摩擦で毛が千切れている
先ほどはヘルメットをキツく締めすぎることが原因で抜け毛が起こるケースを紹介しましたが、ベルトが緩いのもそれはそれで問題です。
ヘルメットがきちんと固定されていないと髪の毛が擦れてすり減ってしまうからです。
髪の毛が擦れて細くなると、それだけ強度が下がるため、千切れやすくなります。
抜け毛というよりは切れ毛が起こりやすくなってしまうんですね。
これを軽減するためには摩擦が起こりにくくなるように、しっかりとヘルメットを固定することが重要となってきます。
また、ハンカチなどの布をヘルメットの間に挟むことで摩擦の防止を狙うのも有効です。
毎日のヘアケアで髪の毛を大切にしていくことも大事!
ヘルメットでの抜け毛対策を行うことも大切ですが、単にヘルメットの対策をするだけでなく日常的なヘアケアを心がけることも重要です。
特に「正しくシャンプーすること」と「しっかりドライヤーをすること」で大きく薄毛のリスクを減らせます。
毎日の洗髪に自信のない人は正しい方法を学んでみてください。
正しい髪の洗い方
シャンプーは適切に使えば髪の毛や頭皮を清潔に保ってくれますが、誤った使い方をしていると逆に抜け毛を引き起こす原因ともなりかねない諸刃の剣です。
正しい洗髪方法は簡単に説明すると、
- シャンプー前にお湯で髪をすすぐ
- シャンプーは泡立ててから使う
- 爪を立てず、頭皮を優しく揉むように洗う
- シャンプーの流し残しがないように徹底的に洗い流す
の4つのフェーズに分かれています。
特に「爪を立てないで頭皮を優しく洗う」ことと「シャンプーの洗い残しをしない」ことは最重要とも言えるポイントなのでぜひ覚えておきましょう。
その他細かい注意事項などについては「もう排水溝を黒くしない!抜け毛を増やさないための正しいシャンプー方法」をご覧ください。
ドライヤーを使う!
正しい洗髪をしても、ドライヤーをしなければ頭皮の湿度が高くなって雑菌が繁殖しやすい状態が改善されません。
お風呂から上がったらドライヤーを使って雑菌の繁殖を防ぐことを心がけましょう。
ドライヤーは以下の4点を心がけて使っていくことをおすすめします。
- タオルで水気を拭き取る
- ドライヤーは頭から離して使う
- 熱風で頭皮付近を中心に乾かす
- 髪がある程度乾いたら冷風で乾かす