抜け毛 薄毛治療
2017.11.21更新
抜け毛治療は皮膚科でOK?費用や保険について解説
目次
抜け毛の悩みは皮膚科でOK!
抜け毛は頭皮の問題であることが多く、普通の病院では皮膚科の担当となっています。
抜け毛に悩んだときは皮膚科を受診すると考えていて問題はないでしょう。
皮膚科を抜け毛の問題で受診したときの保険や治療費については以下のようになっています。
皮膚科での抜け毛治療は保険が適用される?
皮膚科での抜け毛治療は保険が適用されるものとされないものがあります。
具体的には、円形脱毛症や脂漏性皮膚炎による脱毛症(脂漏性脱毛)といった病的な抜け毛であれば保険治療の適用となります。
頭皮の炎症やかゆみ、フケ、免疫の異常など、身体的な健康被害を伴う脱毛症には保険が適用されるわけですね。
ですが、身体の異常ではない脱毛症の治療には保険が適用されません。
日本の法律では命や健康に関わらない症状は保険が適用されないと決まっていて、どれだけ進行しても不健康にならない症状には保険が適用されないのです。
具体的には「AGA(男性型脱毛症)」という男性特有の脱毛症による抜け毛だと医療費は全額自己負担となります。
AGAは生え際の後退からくる「M字ハゲ」や、頭頂部の毛が薄くなる「てっぺんハゲ」といった症状が出てくるのが特徴の脱毛症です。
AGAは遺伝と男性ホルモンが原因となって起こっているので、不健康が原因の抜け毛ではありません。なので保険適用外となるのです。
詳しくは「AGA(エージーエー)とは?男性型脱毛症による薄毛・ハゲの原因と治し方!」を参考にしてください。
実際のところ、あなたの抜け毛の悩みに保険が適用されるかどうかはお医者さんに診断されてみないことにはわからないというのが現状です。
「道具要らずの毛根チェックで薄毛診断!あなたの抜け毛は大丈夫?健康な抜け毛と悪い抜け毛の見分け方」記事で解説しているように、ある程度はセルフチェックで判断することもできるのですが、確実性を保証するものではないので最終判断は医師にしてもらいましょう。
皮膚科での抜け毛治療費はどれくらい?
症状にもよりますが、保険治療が適用されるものであれば診療1回につき700〜800円ほどで1ヶ月あたり3000円ほど、保険治療の適用されないAGA治療だと1ヶ月分の薬の処方で7000円ほどとなっています。
先ほども説明したように、AGA治療は保険適用外のため、治療費は全額自己負担となってしまいます。
保険治療が適用される場合に比べると高くなってしまうのもそのせいです。
また、医師に診てもらうための診察費なども全額自己負担となるため、基本的には1度の診療で1ヶ月分の薬をもらうことになります。
その抜け毛、病院に行かなくていいかも!健康な抜け毛の見分け方
抜け毛で悩んだときは皮膚科を受診するのでまず間違いないのですが、その前にもうひとつ考えてみてほしいことがあります。
それは「あなたの抜け毛は異常な抜け毛なのかどうか」です。
実は、人間の身体はどれだけ健康でも毎日抜け毛が起こるようにできています。
あなたが悩んでいる抜け毛は人体の正常な反応で作られたものかもしれないのです。
抜け毛の判別方法は「道具要らずの毛根チェックで薄毛診断!あなたの抜け毛は大丈夫?健康な抜け毛と悪い抜け毛の見分け方」の記事で解説しているので詳しくはこちらを見て欲しいのですが、ここでは簡単に見分け方を説明したいと思います。
抜け毛の本数が1日の抜け毛本数以内か確認しよう
お風呂で頭を洗った後に髪の毛が20本くらい抜けたことを深く気に病む人は多くいます。
確かに、普段はまったく抜けていないように見える毛が20本も抜けたら何らかの異常が起こっているように思えますが、実はそれはまったく異常ではないのです。
私たちの髪の毛は全部で12万本くらいあると言われています。
そして、髪の毛は「ヘアサイクル」という周期に従って4年ほどのスパンで生え変わっています。
つまり、私たちの毛は4年で12万本抜けているわけです。
これを4年で12万本抜けるのを単純に日数で割ると、なんと健康な人でも1日に82本の抜け毛が発生していることになります。
もちろん実際には季節によって差が出てきたりするのですが、それでも全部合わせて12万本が抜けている事実は変わりません。
お風呂場の抜け毛20本に悩んでいるとき、実は気づいていないところでも62本抜けていたのです。
これがなにを意味するのかというと、お風呂場や枕もとの抜け毛が20本や30本あったところで、それは異常な抜け毛ではない可能性がとても高いということです。
単に目立ちやすい場所に残っているだけで、実はそれほど気にする本数ではないことが多いのです。
抜け毛の毛根を確認して異常な毛か確認しよう
抜け毛には大きく分けて2種類の抜け毛があります。
「寿命で抜けた毛」と「何らかの原因で寿命前に抜けた毛」です。
寿命で抜けた毛は「限界まで成長してそのまま死んだ毛」のことです。いわば健康な抜け毛であり、この毛が抜けることはなにも問題ありません。
一方で「寿命前に抜けた毛」は文字どおり、なんらかの理由で途中で抜けてしまった毛のことです。
これは病気によって抜けたり、物理的に引っ張って抜けたものも含みます。
要するに「健康ではない抜け毛」のことです。
この健康な抜け毛と健康でない抜け毛は、抜け毛の毛根の形を確認することで判別できます。
それが「膨らんでいる毛根かどうか」の確認なのです。
詳しいことは「道具要らずの毛根チェックで薄毛診断!あなたの抜け毛は大丈夫?健康な抜け毛と悪い抜け毛の見分け方」で解説しているのでこちらを確認して欲しいのですが、髪の毛の毛根は上の画像のように棍棒のような膨らみを持っているのが健康な状態で、毛根に近づけば近づくほど太くなっていなければいけません。
毛根が膨らんでいる毛はまさにその健康な状態の毛なのですが、なんらかの異常で抜けている毛は下の画像のように毛根が細くなってしまっているのです。
1本でもこういう抜け毛があったら病気というわけではないのですが、抜け毛の本数に対してあまりにもこういった毛が目立つようであれば異常な毛かもしれません。
できるだけ早くに皮膚科を受診しましょう。
抜け毛が細く短いものばかりになっていないか確認しよう
毛根の形も重要ですが、同じくらい重要なのが抜け毛の細さと短さです。
先ほど少し解説した保険のきかないAGAという脱毛症は「髪の毛を成長途中で抜けさせる」という特徴を持っています。
そのため、AGAによる抜け毛は細く短いものが目立つようになるのです。
もしも抜け毛に細く短いものが目立つ場合はAGAを疑ったほうがいいでしょう。
その場合は皮膚科ではなく、AGA治療を専門に行っているAGAクリニックを受診することをおすすめします。
皮膚科では高度なAGA治療を行なっていないため、専門の病院で治療したほうがより高い効果を得られるからです。
抜け毛問題は皮膚科でOK!ただし異常な抜け毛かどうかのセルフチェックも忘れずに!
抜け毛の問題は頭皮の問題でもあることが多く、皮膚科を選ぶという選択は間違いではありません。
AGAという保険のきかない脱毛症もありますが、円形脱毛症や脂漏性皮膚炎といった病的な抜け毛に関しては保険適用の治療も行えるため、皮膚科で治療を受けるのが良い選択肢と言えます。
ただ、そもそも抜け毛に関しては健康でも起こる現象なので、根本的に治療が要らない場合も多々あります。
人間の毛は毎日80本くらい抜けるのが当たり前なので、抜け毛の悩みは考えすぎのことも多いのです。
「抜け毛チェック」の記事を参考に、自分でも抜け毛が異常でないかどうか確認してみてください。
また、その際にAGAの疑いが出てきたときは皮膚科ではなくAGA治療専門のクリニックをおすすめします。
AGA治療に関しては皮膚科よりも専門のクリニックの方が高度な治療ができるためです。