発毛剤 薄毛治療
2017.08.22更新
AGA治療はフィンペシアとミノキシジルの併用が効果的!発毛剤併用の効果や金額、デメリット
このページでは「フィンペシア(フィナステリド)」と「ミノキシジル」を併用して治療した際に得られる効果やデメリット、入手方法や値段を詳しく解説していきます。
目次
フィンペシアとミノキシジルは併用すると効果的
AGA治療薬の『フィンペシア』と『ミノキシジル』は併用することでより強い発毛効果を得られる、というのが現在の薄毛治療の常識です。
これはフィンペシアの持つ発毛効果とミノキシジルの持つ発毛効果まったく異なるものであるため、相乗効果が見込めるからです。
フィンペシアとミノキシジルは効果が違うので相乗効果が見込める!
フィンペシアはAGAの原因のひとつである「DHT」という物質を作っている「5α-リダクターゼ」のはたらきを抑えることで毛を生やすという効果を持っています。
要するにAGAの原因を取り除くことで正常に毛を生やすようにしているのがフィンペシアの効果なわけです。
発毛剤と言ってはいますが、より正確に言うなら抜け毛防止剤ということです。
一方でミノキシジルはAGAの原因には一切関わらず、ただ「毛を生やす」という効果を持っています。
ミノキシジルは抜け毛を止める効果を持っていない代わりに、毛を生やすという文字どおりの発毛効果を持っているのです。
このふたつの薬を並べてみると面白いことがわかります。
フィンペシアはAGAの原因を止めることができますが、毛を生やすことはできません。
ミノキシジルはAGAの原因を止めることはできませんが、毛を生やすことができます。
つまり、このふたつの薬はお互いに持っていないものを持っているのです。
もしこのふたつの薬を同時に使えば、AGAの原因を止めつつ毛を生やす効果も得ることができます。
これこそフィンペシアとミノキシジルの併用が効果的と言われている理由なのです。
フィンペシアについてもっと詳しく知りたい方は「フィンペシア徹底解説」を、ミノキシジルについてもっと詳しく知りたい方は「ミノキシジル徹底解説」を参考にしてください。
片方だけだと効果がないの?
効果がないわけではありませんが、併用治療に比べると効率が落ちるのは間違いありません。
例えばフィンペシアだけを使用した場合、AGAによる抜け毛は止まりますが毛の成長に関しては身体のシステムに任せるしかありません。
逆にミノキシジルのみの場合は毛が生えてくる代わりに抜け毛が止まらないので、抜け毛と生えてくる毛のどっちが多いかみたいな勝負になってきます。
片方だけの使用だと現状維持や緩やかな改善レベルに収まってしまうでしょう。
AGA初期であればそれでも構いませんが、薄毛が進行してしまっている場合は併用で治療していきたいです。
期間はどれくらい併用すればいいの?
フィンペシア、ミノキシジルともに効果の実感までには6ヶ月~1年ほどの時間が必要ですので、最低でも6ヶ月は併用を続けてください。(もちろん重い副作用が出た場合などは除きます)
フィンペシアとミノキシジルはどちらも飲んでいる間だけしか効果が出ない薬なので、そこからどれだけの期間飲み続けるかはあなた次第となります。例えば「60歳までは薄毛になりたくない」と思っているのであれば60歳になるまで飲み続ける必要があります。
ただ、発毛剤治療をやめることはできませんが、併用だけなら途中でやめることになると思います。
さっきも少し説明しましたが、併用に比べるとどちらか片方だけ使っている場合では現状維持くらいの効果しか得られません。
しかしこれは逆に言えば現状維持でも構わないなら片方だけ使っていればいいということでもあります。
併用によって薄毛が回復したあとなら併用をやめても大丈夫なのです。
併用を止めても大丈夫になるまでの期間は個人差があるので具体的には言及できませんが、クリニックの医師に「3年ほどミノキシジルを使えば、自分が生やせる上限までの毛が生えてくる」と言われたことがありますので、それが正しければ3年は併用を続けることになるはずです。
そして「あとは現状維持でもいいかな」と感じればそこから併用をやめて、片方のみ(基本的にはAGAによる抜け毛を止めるフィンペシアのみ)に切り替えることになるはずです。
フィンペシアとミノキシジルの併用によるデメリット
治療効果の面ではメリットが目立つフィンペシアとミノキシジルの併用ですが、併用もいいことばかりではありません。
いくつか看過できないデメリットもありますのでひとつひとつ見ていきましょう。
治療費が高くなる
発毛剤の併用でまず大きくのしかかってくる問題がこれです。
片方だけしか使わない発毛剤治療と比べると、単純に使う薬が増えているので治療費も増えます。
具体的にはフィンペシアが1ヶ月あたり2000円ほど、ミノキシジルが大正製薬の『リアップ』で1ヶ月あたり5000円ほどかかります。
3年でフィンペシアのみに切り替えられるとは言え、それまでの期間は治療費が倍増してしまうのは厳しいですね。
薄毛治療が金銭的に辛いという方は併用治療が難しいかもしれません。
副作用のリスクが増す
ミノキシジルとフィンペシアを併用すると、どちらの副作用が出てもおかしくありません。
ですから、どちらか片方しか使っていない人に比べると副作用が出てくるリスクが増してしまうのです。
フィンペシアには「性欲減衰や勃起不全といった性機能の低下」が、そしてミノキシジルには「頭皮のかゆみや発疹」といった副作用があり、副作用のリスクを極限まで下げたいという方にはあまり向いていない治療法と言えます。
それぞれの副作用について詳しくは「フィンペシアの効果と副作用」の記事と「リアップの副作用を解説」の記事で解説していますので、こちらも参考にしてください。
フィンペシア・ミノキシジルの入手方法と価格
発毛剤の入手方法には薄毛治療専門のクリニックに行く方法と海外から通販する個人輸入で手に入れる方法のふたつがあります。
クリニックは安全性が高い代わりに値段が高く、個人輸入は安全性が低い代わりに値段が安いです。
どちらの手段を選ぶかじっくりと考えてみてください。
海外で販売されているフィンペシア・ミノキシジルを個人輸入で通販する
日本では『リアップ』と『メディカルミノキ5』を除いて、発毛剤は医師に処方してもらわなければ購入することができませんが、海外では誰でも薬局で買えるようになっています。
そこで処方箋なしに発毛剤が買える国から通販してしまおうというのがいわゆる「個人輸入」です。
フィンペシアとミノキシジルのどちらも個人輸入すると、フィンペシアが1ヶ月1500円前後、ミノキシジルが4500円ほどで買えるので、約6000円で治療ができることになります。
ただし個人輸入した海外の薬は日本では買えない(=日本では認められていない)薬ですので、万が一粗悪品を掴んでしまったり、重い副作用が出てきたとしても国は一切保証してくれませんし、保険治療もできません。
治療中に相談する医師も存在しないため、完全自己責任での治療となってしまうというデメリットがあります。
個人輸入については「個人輸入を徹底解説」で詳しく解説していますのでこちらの記事も参考にしてください。
薄毛治療専門のAGAクリニックで処方してもらう
効果の高さと安全性を両立しようと思った場合、もっとも適しているのがAGAクリニックで発毛剤を処方してもらうことです。
ただ、フィンペシアは日本の薬ではないので日本のクリニックでは処方してもらうことができません。
そのためAGAクリニックでフィンペシアの治療をしたい場合は先発医薬品である『プロペシア』を代わりにする必要があります。
AGAクリニックのプロペシアは5000円~7000円ほどが相場となっています。
ミノキシジルは主に薬局でも一般販売されている『リアップ』シリーズを使うことになり、こちらは種類ごとに価格が異なり4000円~7500円ほどです。
クリニックの診療費等も考えるとだいたい15000円から20000円が1ヶ月あたりの治療費となるでしょうか。
クリニックでの治療は高価だが信頼できる
クリニックでの治療は個人輸入と比べると高価に感じますが、AGAクリニックでは医師の処方のもとで薬を飲むことができるため、安全性を担保してもらえるというメリットがあります。
たとえば自分が飲むべき薬の濃度や飲み方は専門家である医師にしか判断できません。私たちは医者ではないので、本当に自分が飲むべき薬がそれかどうかの判断ができないのです。
また、ちょっとでも治療中に違和感を感じたり、副作用かもしれない症状が出たときだって個人輸入をしているとそれが薬のせいなのか、それともたまたま自分の体調が悪いだけなのかがわかりません。
しかし、クリニックに通っていれば医師に相談してそれが薬のせいかを診てもらえますし、使用する薬の変更や濃度の調整を行ってもらうこともできます。
いわばクリニックでの治療は「安全性」に追加のお金を払っているのです。
できるだけ安心して治療をしたいにはクリニックで治療すべきでしょう。