薄毛治療
2017.11.11更新
注射で育毛!頭皮注射の効果や費用を徹底解説
目次
頭皮に注射する発毛治療がある!
薄毛治療を専門としているAGAクリニックでは、発毛剤治療の追加プランとして頭皮に薬を注射する治療を行なっているところがあります。
一般的にはメソセラピーと呼ばれることが多いのですが、クリニックによっては違う名前がついていることもあります。
有名なところでは『HARG医療センター』という医療機関が開発した『HARG治療』も育毛注射にあたります。
他には、薬液にミノキシジルやその他の栄養素を配合していることから『ミノキシジル注射』と呼んでいるクリニックもありますね。
また、最近では針を用いないで薬液を頭皮に注入できる器具も開発されているため、針を刺さずに施術を行っているクリニックも多くあります。その場合は「ノーニードル法」「ノンニードル法」など注射でないことをイメージできる名前になっているようです。
名前こそ違えど、多くのクリニックで行われている育毛注射。
いったいどういった効果があるのかを見ていきましょう。
育毛注射の効果は毛母細胞の活性化
育毛注射の主な目的は「髪の毛を作っている毛母細胞という細胞を活性化させる薬を直接毛根に届ける」ことです。
簡単に言えば、休んでいる毛根に喝を入れることで毛を生えやすくする治療法です。
髪の毛の成長は毛母細胞の分裂によって起こっているので、毛母細胞がひたすら細胞分裂し続ければどんどん毛が生えてきます。
ただ、毛母細胞も年中無休ではたらいているわけではなくて休んでいることもあります。
その休んでいる毛母細胞を活発化させるのが育毛注射なのです。
毛母細胞を活性化させて毛を生やす効果はミノキシジルを塗ったり飲んだりしても得られるのですが、注射によって成分を毛根に直接届けることによるメリットがふたつあります。
それは「塗るよりも成分が浸透しやすいこと」と「飲むよりも副作用が出にくいこと」です。
育毛注射は塗り薬よりも効きやすい!
まずひとつめのメリットは「塗ったときよりも成分が浸透しやすい」ことです。
私たちの皮膚は外部から雑菌やウイルスが侵入してこないようにバリアの役割を果たしています。
これは病気にならないために重要な機能なのですが、薬を塗ったときもその成分を弾いてしまうという欠点もあるんですね。
なので、単に薬を頭皮に塗るだけだと皮膚のバリアに弾かれてしまい、効果が出にくくなってしまうんです。
ですが、育毛注射なら皮膚のバリアの内側から薬を注入することができるため成分が弾かれることがなくなり、より効果が出やすくなるのです。
育毛注射は飲み薬よりも副作用が出にくい!
ふたつめのメリットは「飲み薬に比べて副作用が出にくい」ことです。
ミノキシジルの飲み薬(いわゆるミノタブ)は体内で成分が分解され、それが血液に乗って身体全体に巡っていきます。
ミノキシジルの成分が身体全体に行き渡る過程で頭皮にも届けられ、ミノキシジルの成分が毛根に作用して毛が生えるという仕組みです。
ただ、この方法だと身体全体にミノキシジルが巡るため、身体全体の毛母細胞が活性化して全体的に毛深くなってしまうという問題がありました。
簡単に言えば、飲み薬だと身体全体に薬の効果が出てしまうので身体全体で毛が生えてきてしまうのです。
一方で、育毛注射なら頭皮に必要な分だけを注射しているので、身体の他の部位に成分が巡っていくリスクが減ります。
注射は飲み薬に比べて発毛成分が不必要なところに行き渡りにくいので、副作用が出にくいのです。
さて、こういった情報を総合すると、育毛注射がおすすめな人も見えてきます。
育毛注射はこんな人におすすめ
育毛注射はいわば、飲み薬と塗り薬のいいとこ取りをしたような治療です。
効果の高さと副作用リスクの低下を同時に実現しているところが大きなメリットなので、その両方が欲しい人にこそ育毛注射がおすすめと言えるでしょう。
具体的には「塗り薬を使っているけど、あまり効果が感じられず強い効果が欲しい。でも副作用はできるだけ回避したい」「ミノキシジルの飲み薬で治療してたけど毛深くなるのが耐えられない」という人には育毛注射がおすすめです。
ただ、「育毛注射だけで薄毛を治したい」という人にはおすすめしかねます。
それには男性の薄毛の原因に少し複雑な事情があるからです。
育毛注射だけで薄毛は治るの?
効果が高く、副作用も出にくいとあれば「もう育毛注射だけで大丈夫じゃないの?」と感じてしまうかもしれませんが、残念ながら育毛注射だけで薄毛が治ることは考えにくいと言えるでしょう。
それはなぜかと言いますと、多くの男性の薄毛は『AGA(男性型脱毛症)』によって引き起こされているからです。
詳しくは「AGA(エージーエー)とは?男性型脱毛症による薄毛・ハゲの原因と治し方!」を参考にして欲しいのですが、簡単に説明するとAGAは遺伝と男性ホルモンが原因となって「成長途中の毛を抜けさせてしまう」という脱毛症です。
原因となっている物質を体内から消すことができないため、現代医学では『フィナステリド』か『デュタステリド』を成分に含んだ飲み薬によって無理やり身体の機能を抑え込むしかAGAの進行を止める方法がありません。
育毛注射は単に毛を生やしやすくする成分しか入っていないので、AGAを止める対策はできないのです。
たとえ育毛注射で毛が生やせても、AGAの進行が止まらなければ育毛注射で生やした毛はそのまま抜けてしまいます。
なので、育毛注射をする場合はフィナステリドかデュタステリドの併用が必要というわけです。
基本的に、育毛治療は発毛剤治療の追加プランのようなものだと考えてください。
まずメインに発毛剤治療があり、その治療を効果的に行うために育毛注射を行うのです。
ただ、これらはAGA治療の場合であって、もし薄毛の原因がAGAでない場合は育毛注射だけでも治ります。
このあたりのことは医師の判断が必要なので、治療前に医師による診断で決まるでしょう。
もし現時点で医師から診断してもらいたいのであれば、無料カウンセリングを行っているクリニックに行って、カウンセリングだけ受けてくるというのもひとつの手です。
無料カウンセリングではあなたがAGAかどうかといったことや、育毛治療を含むさまざまな薄毛治療に関しての疑問に医師や専門家が無料で答えてくれます。
無料カウンセリングがどういうものかということについては私が実際に体験してきたレポートがあるので、「銀座総合美容クリニック(銀クリ)の無料カウンセリング体験記【口コミ】」を読んでみて雰囲気を掴んでいただければと思います。
育毛注射の価格は1回2万円〜18万円!
育毛注射はクリニックによって価格差が激しく、安いところで1回2万円、高いところだと1回18万円ほどとなっています。
本当に差が大きいので、今の私には「行きたい病院によって異なる」としか言うことができません。
なお、育毛注射は1回やれば終わりというわけではなく、長期間、複数回にわたって行うものとされています。
あるクリニックでは月に1回を半年は続けたいと言われたので、単純計算でも最低12万円は必要となる計算です。
価格を調べるときは半年ほど続くことを忘れないようにしたいですね。
育毛注射は痛くないの?
注射と聞いて気になるのが「痛み」についてだと思います。
やっぱり痛い治療と痛くない治療を選べるんだったら痛くない治療にしたいですからね。
痛みに関しては個人差もあるので確実に「痛い・痛くない」と言い切ることはできないのですが、多くのクリニックで痛くならないための努力が最大限に行われています。
実際の施術の流れの一例としては、「まず頭皮を塗るタイプの麻酔で痛みを感じないようにして、その上でさらに特殊な器具で頭皮を冷やし、より痛みを感じにくくする」というものがあります。
いわば二重の麻酔を行ってから注射を行うわけですが、これでも痛みを感じるという人はいるし、まったく感じないという人もいます。
ただ、少なくとも私は「育毛注射で耐えられないほどの強い痛みを感じた」という人を見たことがありません。
麻酔に対して耐性を持っている人もいるので、こればっかりは受けてみないことにはなんとも言えないのですが、痛みを感じるにしても苦痛にはならないくらいに捉えておくのがいいと思います。
また、最近では注射を使わず、針を刺さない特殊な器具を用いているクリニックも増えてきています。
こういった特殊な器具のあるクリニックで治療を受ける場合はそもそも刺さる針がないので注射に比べると痛みは感じづらいと言えるでしょう。
効果的で副作用リスクも低いのが育毛注射
まとめると、育毛注射は塗り薬よりも強い効果を持ち、飲み薬よりも副作用のリスクは低くなっている優れた治療法ということになります。
特に、高い効果と安全性を同時に求めている人にはおすすめの治療法と言えるでしょう。
育毛注射を行っているクリニックと行っていないクリニックがあるので、育毛注射を受けたい場合は「AGAクリニックおすすめランキング」を参考にしてクリニック選びをしてみてください。
ただし、育毛注射だけでは薄毛が治らない可能性がある点には注意が必要です。
AGAという脱毛症による薄毛だった場合はAGAの進行を止めるための薬を飲む必要があるため、育毛注射はあくまで薄毛治療の追加プランのような存在であると考えておいてください。