薄毛治療
2017.07.27更新
自毛植毛って痛い?手術方法と伴う痛みについて
このページでは自毛植毛を行なった際の痛みについて解説します。
目次
自毛植毛は手術方法によって痛みが異なる
ひとくちに自毛植毛と言っても自毛植毛手術には2種類の方法があり、どちらの方法を選ぶかで手術内容や手術後の傷跡が変わってきます。
自毛植毛の痛みについて知る前に、まずは軽く自毛植毛の方法とそれによって残る手術痕について知っておきましょう。
自毛植毛について詳しく知りたいという方は「自毛植毛の情報総まとめ」の記事を参考にしてください。
メスを使って株をまとめて採取する「FUT法」
FUT法はメスで頭皮を薄く切り取り、頭皮ごとまとめて毛根を採取する方法です。
手術痕は切り取った部分の縫合で、1本線のような傷跡が残ります。
株をピンポイントで採取するFUE法
FUE法はメスを使わずに特殊なくり抜き器具を使って、ひとつひとつピンポイントで毛根を採取する方法です。
手術痕はボールペンのペン先程度の穴が大量に頭皮に残ります。たとえば2000本の毛を移植する場合は2000個の傷跡が残るわけですね
FUT法で起こりうる痛み
痛みの種類は大きく分けると「手術に伴う痛み」と「術後の傷跡の痛み」のふたつに分けられます。
まずはFUT法でひとつひとつ見ていきましょう。
FUT法の手術に伴う痛み
FUT法の手術で痛みを感じることはほぼありません。
なぜなら手術の前に「局所麻酔」を行うからです。
局所麻酔とは身体の一部分だけ痛みを感じなくする麻酔のことです。
ずっと正座をしていると足が痺れて、叩いたりつねったりしても感じなくなることがありますよね。それを薬の力で強制的に引き起こすのが局所麻酔です。
局所麻酔が途中で切れることはなく、むしろ手術が終わってもしばらくは麻酔が効いたままなので「傷跡も全然痛くないな?」くらいの感覚となるでしょう。
とにかく、局所麻酔が痛みをなくしてくれるため、手術中に痛みを感じることはほぼないのです。
ただ、強いて言うなら、局所麻酔をするときの注射だけは針が刺さる痛みを感じます。
FUT法の手術後の痛み
FUT法では頭皮にメスで切った傷の縫合痕が残ります。
この傷は単純に切り傷ですから、手術後2〜3日はズキズキとした痛みが続きます。
特に手術当日は手で触れたりしなくても強い痛みを覚えるでしょう。
また、傷跡は後頭部にできるため、夜に眠るときに傷跡が枕で圧迫されて眠れなくなるくらい痛んでしまうといったケースもあります。
手術後10日~2週間ほど経過したところで抜糸を行いますが、その際にもチクチクとつまようじでつつかれるような痛みを覚える人が多いようです。
総合すると術後3日目くらいまではズキズキした痛みが続き、圧迫すると眠れなくなるくらい痛いということになります。
FUE法で起こりうる痛み
続いてFUE法の「手術に伴う痛み」と「術後の傷跡の痛み」を見ていきましょう。
FUE法の手術に伴う痛み
FUE法も局所麻酔をしてから手術を行いますので痛みを感じることはありません。
ただ、FUE法の場合は移植する毛根を広い面積から採取するため、麻酔しなければいけない面積が増えて回数が多くなってしまう傾向にあります。
麻酔時の痛みに関してはFUT法よりも多めに受けてしまう可能性が高いことにだけ注意してください。
もしどうしても麻酔の痛みを感じたくない場合は麻酔を打つための麻酔として塗るタイプの麻酔をしてもらえることもありますので、そのあたりは医師と相談してください。
FUE法の手術後の痛み
FUE法は大量の刺し傷が手術痕として残るため、針で刺すようなチクチクとした痛みが1〜2日ほど続きます。
手術当日は特に断続的に痛みが襲って来ますが、時間が経つごとになくなっていって次の日には収まっていることが多いです。
ただし痛みがなくなっても触れると痛かゆいような感覚が続き、傷跡が完全にかさぶたとなって特に何も感じなくなるまでには1週間ほど必要になるのが一般的なようです。
いずれも痛み止めを必要とするレベルの痛みではないので痛み止めが処方されるケースはそれほど多くありません。
何も言わなければ痛み止めがもらえない可能性が高いので、もし不安なようでしたら医師に言って痛み止めを処方してもらいましょう。
自毛植毛後のシャワーと洗髪時の痛みについて
自毛植毛手術を行なった当日はシャワーNGですが、だいたい手術から2〜3日目にはシャワーを浴びてもよくなります。
ただしあくまで「浴びていい」だけなので術後1週間くらいまではお湯やシャワーがしみるような痛みを感じることが多いです。
傷口が開いたりかさぶたが剥がれてしまう危険性を考慮すると、何も痛みを感じず普段どおりに髪の毛を洗えるようになるのは術後2週間後からが目安となります。
痛みが我慢できないときは痛み止めを飲もう
自毛植毛手術を行なったあとは痛み止めを処方されることが多いです。
痛み止めは簡単に言えば体内から効果を発揮する麻酔薬で、さすがに24時間感じなくなることは無理ですが、数時間ほど痛みを和らげることができます。
痛み止めを飲んでいれば手術痕が治るまでずっと苦痛に悩まされることはないので、痛みがひどいときには痛み止めを飲んで痛みを和らげましょう。
痛みが少ない手術がいい人にオススメなのはFUE法!
自毛植毛はどちらも術後にある程度の痛みが残ってしまいますが、より痛みが少ない方法を選ぶならFUE法がおすすめです!
FUE法は頭皮をメスで切り開かないため傷跡の面積が少なくて済みますし、皮膚を縫合することもないので抜糸をする必要もありません。
また「痛み止めが処方されないこともある」ということからもわかるように、FUE法の手術痕はそれほど痛むものではありません。
まとめ
自毛植毛はFUT法、FUE法のどちらも局所麻酔を行うため、手術中に痛みを感じることはほぼありません。
しかしFUT法の場合は切り傷が、FUE法の場合は刺し傷が残るため、術後1〜3日は痛みに悩まされ、完全に気にならなくなるまでには1週間から10日くらいの期間が必要です。
特にFUT法の場合はメスで切開する都合上、傷口が大きくなってしまって痛みも強くなります。
「なにもしていないのに痛い」という状況は2〜3日で終わりますが、押したら痛いとかシャワーすると痛いといった状況は1週間ほど続きます。
完全に気にしなくてよくなるまでにはだいたい2週間くらいかかるのが相場だと覚えておいてください。
できるだけ痛みの少ない方法がいい人はFUE法の自毛植毛を行なっているクリニックを選びましょう。