髪の毛の雑学

スイス発の育毛成分「リデンシル」|ミノキシジルの2倍とも言われる効果のほどを徹底分析!

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最近育毛業界を賑わせているのがスイスで開発された「リデンシル」という育毛成分です。

まだ日本では薬品として認可されてはいませんが、「ミノキシジルの2倍の効果」と謳っているサイトも多く、育毛剤としては多くの注目を集めている成分です。

しかし本当にミノキシジルの2倍もの効果を持っているのか、気になりますよね。

そこでこのページではリデンシルの効果について徹底的に検証していきたいと思います。

「リデンシル」とは

「リデンシル」はスイスにある「INDUCHEM社」というメーカーが開発した成分です。

毛根が一切の成長を止めている「休止期」の状態にある毛にはたらきかけて「成長期」へと戻そうとする効果があるとされています。

ただ、国が医学的な効果を認めたわけではないため、現時点ではなんの効果もない化粧品にすぎないというのが現実です。

リデンシルの成分とその役割

カプセル

リデンシルは複数の成分を組み合わせて作られた成分で、次に挙げる6種類の成分と水によって構成されています。

マツエキス

オウシュウアカマツという種類の松から抽出したエキス。血行の促進効果皮膚の再生効果炎症を抑える効果などがあることから育毛効果が期待されている、リデンシルを育毛成分たらしめている一番重要な成分です。

濃グリセリン

アトピー性皮膚炎の患者にも使われるほど安全性の高い保湿効果を持っている成分。保湿によって頭皮を健康に保つ役割はありますが、直接的に育毛に関わる効果はありません。

ピロ亜硫酸ナトリウム

製品が劣化しないよう、保存性を良くするために配合されている成分。いわゆる「酸化防止剤」なので育毛に関する効果はありません。

グリシン

こちらも酸化防止剤として使われている成分。グリシンは「コラーゲン」を構成する成分でもあるため、わずかながら美肌効果も期待できる成分となっています。

塩化亜鉛

炎症を防ぐ効果のある成分。耳鼻科で咽頭炎を治療するときなどに用いられます。うがい薬にも含まれる成分です。

チャエキス(1)

お茶の木から抽出したエキス。炎症を防ぐ効果嫌なニオイを防ぐ効果保湿効果などを持っており、酸化防止剤としても使えるようになっています。直接的に髪の毛をどうにかする効果はありませんが、それ以外は全体的に優れた成分です。

リデンシルの成分はどれも薄毛治療の成分ではない!

さらにこれに「水」が成分として入ってくるわけですが、水はただの水なので割愛しますね。

こうして確認してみると、成分のほとんどは「保存料」と「炎症を抑える薬」なので毛が生える要素はないことがわかると思います。

リデンシルに薄毛治療ができるような成分は入っていないのです。

リデンシルがミノキシジルの2倍の効果を持っているって本当?

現在リデンシルが「ミノキシジルよりも2倍高い効果を出した」とされている実験記録のページは削除されていて確認することはできませんが、かつて公開されていた実験内容は以下のようなものでした。

    【実験】
  • AGAの男性から3本の毛を採取。
  • その毛を「なにもしない」、「ミノキシジルに浸して培養」、「リデンシルに浸して培養」の3つに分けて観察。
  • それぞれの成長度合いにどれだけの差が出るかを確認する。
    【結果】
  • 何もしなかった毛は10日間で200マイクロメートル成長。
  • ミノキシジルに浸した毛は10日間で500マイクロメートル成長。
  • リデンシルに浸した毛は10日間で700マイクロメートル成長。

さてここで問題です。リデンシルはミノキシジルの2倍の効果を出していますか?

答えは簡単。出してませんよね。

リデンシルはミノキシジルの1.4倍しか成長していません。

確かにミノキシジルよりも成長はしていますが、さすがに2倍は言い過ぎです。

リデンシルには効果がないのか?

リデンシルは「偽薬」を使った実験も行なっていました。こちらも実験内容を公開していたページが削除されたことに伴い実験内容が確認できなくなっていますが、かつて公開されていたものをご紹介します

    【実験】
  1. AGAの男性26名を13名ずつ、ふたつのグループに分ける。
  2. 片方のグループには3%のリデンシルを頭皮に3カ月つけさせる。
  3. もう片方のグループには偽薬を3ヵ月間つけさせる。(リデンシルだと嘘をついて何の効果もない液体をつけさせる)
  4. 3ヶ月後に両方のグループの発毛具合を比べる。

これは薬による治療効果が思い込みの力によって症状を治してしまう「プラシーボ効果」の影響ではないことを証明するためによく行われる実験です。

あえて「薬だよ」と言って偽物を渡すことによって、薬を飲んで治したグループと思い込みで治したグループにどれだけの差が出てきたのかを比べるわけですね。

もしもプラシーボ効果で治った人と薬で治った人の人数が同じくらいであれば「薬には効果がなかった」ということになりますし、薬で治った人数の方が圧倒的に多ければ「薬には効果があった」ということになります。

さて、この実験はどうなったでしょうか。

幸いにして、結果のグラフについてはビューティサイエンスという化粧品業界の情報が掲載されているPDFに残されているため、現在でも結果の確認が可能です。

それでは結果を見ていきましょう。

リデンシルは毛の成長に効果があるという実験結果が出なかった!

    【実験結果】
  • リデンシルを使用したグループは成長期の毛の割合が平均9%増えた。

この結果を見て「すごい!リデンシルの効果が出てる!」と思った方、少し待ちましょう。

確かに一見するとリデンシルには発毛効果が出たように思えます。

ですが、もう一度思い出してください。この実験は「プラシーボ効果と薬の効果に差があることを証明するために行われた実験」です。

つまり、リデンシルの結果だけを見ても意味はなく、偽薬の結果との間にどれだけ差がもっとも重要なんです。

たとえば、もし何の効果のない偽薬でも成長期の毛を9%増やすことに成功していたなら、リデンシルは偽薬と同じでなにも効果がないことになります。

リデンシルと偽薬の差が実際にどれくらいだったのかはグラフで提示されている数値を計算してみることでわかります。

公開されている実験結果のグラフを見ると、偽薬を使ったグループでは成長期の毛の割合が約7.5%増えたという結果が出ていました。

効果があるとされているリデンシルが9%でなにも効果がない水同然の偽薬で7.5%ということは、リデンシルにはほとんど効果がないと結果が出たようなものなのです。