薄毛治療

頭頂部に自毛植毛するときの費用・本数・注意点を徹底解説

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このページでは頭頂部に自毛植毛を行う際に気をつけるべき注意点や、気になる手術料金・移植本数など基本的な情報までをわかりやすくまとめました。

さっと説明すると

頭頂部に自毛植毛を行う場合、2000本から2500本の移植で100万円から120万円ほどが手術費用の相場になります。

費用についてはクリニックや行う施術によって上下するため、自分にマッチしたクリニックを探しましょう。

頭頂部に自毛植毛を行う際の注意点として、脱毛症の根本的な治療にはなっていないので「移植部分以外の薄毛は対策しなければそのまま進行し続ける」点が挙げられます。

具体的にはフィナステリドによる発毛剤治療を続けることになるため、だいたい月に6000円ほどかかります。植毛後でも治療費が必要になることには注意してください。

また、自毛植毛そのものについて詳しく知りたいという方は「自毛植毛を徹底解説!」の記事を参考にしてください。

自毛植毛とは

自毛植毛の植毛イメージ画像

自毛植毛は「薄毛になっていない部分の毛を薄毛の部分に移植する」という手法の移植手術です。

昔は植毛といえば人工的に作った毛を移植する人工毛植毛がメジャーでしたが、現在では人工毛植毛を禁止している国も多く、植毛といえば自毛植毛と言えるほど一般化した植毛方法です。

毛根の移植は、皮膚ごと毛根を採取する「FUT法」と、毛根ひとつひとつをくり抜いて採取する「FUE法」というふたつの方法に分けられます。

使う機器が違ったり方法にアレンジが加わった「i-Direct」「i-SAFE」、毛根の採取にロボットを使用する「ARTAS」などクリニックによって名前が変わったりはしますが、根本的な部分で言えば、「皮膚ごと毛根を採取するか」と「毛根をひとつひとつ採取するか」の2種類しかありません。

自毛植毛については「自毛植毛は失敗しない?リスクやデメリットと対策」で解説していますので、こちらも参考にしてみてください。

FUT法とは

FUT法はまず頭皮を切り取って、その皮膚片から毛根を採取する方法です。

施術時間が短く「生着率」(植えた毛根が根付く確率)が高いというメリットがありますが、皮膚ごと切り取るために一本線のような傷口が大きく残るというデメリットも抱えています。

手術痕は針で縫うタイプのものが残り、抜糸までは1週間ほど必要とします。また術後2〜3日ほどはズキズキとした痛みが残ります。

FUE法とは

FUE法は特殊な器具を用いて毛根をひとつひとつくり抜いて採取する方法です。

毛根をひとつひとつ採取するためFUT法よりも施術にかかる時間が長く、生着率も若干落ちる傾向があります。

ですが、その代わりに施術後の傷口が目立たないというメリットがあります。傷のサイズは毛根ひとつにつきボールペンのペン先程度の傷がひとつです。

傷口が小さいので術後の痛みは痛みというよりは痒みに近く、チクチクと針先でつつかれるような感覚が2〜3日続きます。

自毛植毛のメリット・効果

自毛植毛には「植毛された毛は普通の毛と同じように生え続ける」「自分の毛を植毛するので拒絶反応が起きにくい」という2つのメリットがあります。

植毛された毛は普通の毛と同じように生え続ける

自毛植毛で移植するのは厳密に言えば毛ではなく毛根です。

つまり毛を生やすシステムそのものを移植するため、普通の毛と同じように伸びてきますし、抜けても再び生えてきます

一度きりの誤魔化しではなく、正真正銘、本物の毛が生えてくるのが自毛植毛の大きな特徴です。

植毛された毛はAGAの影響を受けない

自毛植毛で移植した毛は男性型脱毛症「AGA」の影響を受けないという特性を持っています。

これはAGAの原因となっている物質が後頭部や側頭部の毛には存在せず、移植後もその特徴を受け継ぐからです

AGAにならない毛を移植するので、AGAによる薄毛の影響を受けないというわけなのです。

ただし、移植部位以外は依然としてAGAの影響を受けるため、AGA治療を完全に止めることはできません。

頭頂部の植毛に必要な本数は2000本から2500本!

頭頂部に自毛植毛を行う場合、必要とされる本数はだいたい2000本から2500本です。

多いと感じるかもしれませんが、たとえ面積が少なくとも移植する髪の毛が少ないと密度が低くなり、スカスカになって結局薄毛に見られてしまうため、移植する本数が多めに必要になってくるんですね。

また、移植した毛がすべて根付くわけではないという問題もあります。

自分の毛を移植する自毛植毛は拒否反応が起こらないので定着率は非常に高いのですが、それでも80%から90%弱が一般的な定着率であり、どうしても1割弱の毛は毛根が根付かずに抜け落ちてしまうんですね。

つまり髪の毛を1000本移植しても実際には800本から900本弱しか移植に成功しないので、その減ってしまう1割をあらかじめ補填しておくためにも、移植本数は2000本から2500本が一般的となっているわけなのです。

ただ、これはあくまで一般的な頭頂部の薄毛を手術したときの目安であって、実際にはクリニックの医師との相談によって決まることには注意してください。

頭頂部に植毛したときの値段は100万円から120万円!

頭頂部の植毛は移植する本数が多く必要で、また自毛植毛がもともと高額な手術だということもあって、手術費用には100万円以上かかってしまいます。

値段に大きくばらつきが出てきてしまっていますが、その理由は自毛植毛手術はFUT法・FUE法で値段が変わったり、各クリニックで最新の機械を使っていて高価だったりとクリニックごとに特色が異なるからです。

例えば症例写真をホームページで使用させてもらう代わりに手術費用を安くする「モニターキャンペーン」は多くのクリニックで行われていますが、モニターになるかならないかで手術費用が1〜2割は変わってきます。

頭頂部に植毛する際の注意点

頭頂部の植毛は本数や値段以外にも注意すべき点が多く存在します。

特に気をつけてもらいたいのが次のふたつです。

自毛植毛をしても頭頂部の薄毛そのものが治るわけではない

自毛植毛はあくまで「髪の毛を失った地点に再び毛を生やす」治療であって、薄毛の進行を止める治療ではありません。

例えば今まで投薬治療で薄毛対策をしていた人が自毛植毛をして「これからは対策をしなくて済むぞ!」などと考えて薬を飲むのをやめてしまった場合と一体何が起こるのかというと、移植した髪の毛以外の部分の薄毛が進行し、最終的に移植部分を残してAGAが進行します。簡単に言えば、脱毛部分がドーナツのような形で残ってしまうのです。

基本的に、自毛植毛を行っても投薬治療を止めることはできないという点には注意が必要です。

なお、投薬治療は薄毛の進行を止めるフィナステリド(プロペシア)が1ヶ月あたり6000円ほどですので、手術をした上で毎月6000円ほどかかります。

発毛剤治療については「AGA治療薬まとめ」で解説していますので、詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

医師の腕によって出来が左右される

自毛植毛は医師の腕によってクオリティが変わってきます。

まるで元から生えてたかのように違和感のない仕上がりにできる医師もいれば、植毛が苦手な医師もいます。

単に薬を飲むだけの治療と違って自毛植毛は一生ものの手術ですから、受診するクリニックは慎重に選びましょう。

「AGAクリニックをさがす」では多くの選択肢からクリニックを探すことができますので、こちらのページも参考にしてみてください。

まとめ

頭頂部への自毛植毛は安くても100万円以上はかかってしまう高額な治療法です。

外科手術なのでやり直しがきかないリスクの高い治療でもあり、クリニック選びには最新の注意を払う必要があります。

また、自毛植毛は薄毛の根本的な治療ではないことから成功しても投薬治療を続けなければならず、発毛剤治療はやめられないケースが多いです。

毎月の治療にがゼロになるわけではないことに注意してください。