薄毛治療 髪の毛の基礎知識

自毛植毛の効果!失敗しないための基礎知識

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自毛植毛は毛を移し替える手術!

自毛植毛とは、薄毛になっていない部分の毛を毛を作る細胞ごと採取して、薄毛に悩んでいる部分に植え替える手術のことです。

「日本皮膚科学会」が制作した「男性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)」では、2番目に高いB評価(行うよう勧められる)を受けています

他にも、植毛の方法には人工の毛を頭皮に埋め込む「人工毛植毛」というものもあります。

しかし、同ガイドラインでD評価(行わないよう勧められる)を受けている点、海外では人工毛植毛を禁止している国もあるという点からおすすめできません。

人工毛植毛について詳しく知りたい人は「植毛とは?自毛植毛と人工植毛の違い」をご覧ください。

自毛植毛の効果

自毛植毛を受けることで得られる効果は、主に「自分の髪の毛が生えてくる」「抜けても再び生えてくる」「毛が生えない部分にも生やせる」の3点です。

次は、この3点を詳しく見ていきましょう。

自分の髪の毛が生えてくる

自毛植毛は自分の毛を移植するので、「かつら」「増毛」「人工毛植毛」などとは違い「自分の毛が」「自分の頭皮から」生えてきます

また、自分の髪の毛なので見た目が自然ですし、自分の髪の毛なので特別なメンテナンスは必要ありません。

抜けても再び生えてくる

人工毛植毛だと抜けたら終わりで、定期的に抜けた部分に人工毛を植え直さなければいけません。

それは増毛やかつらも同じです。

しかし、自毛植毛は髪の毛を作る細胞ごと移植するので、他の毛と同じように成長しますし、抜けても再び生えてきます。

毛が生えない部分にも生やせる

自毛植毛は毛を作る細胞を移植するので、薄毛が進行して毛が生えなくなった部分。怪我や火傷などで髪の毛が生えてこなくなった部分などにも毛を生やせます。

他にも、「おでこが広いから狭くする」「富士額を隠す」といった使い方もできます

毛が生えない部分に移植したとしても、他の毛と同じように成長しますし、抜けても再び生えてきます。

自毛植毛には大きく分けて2つある!

植毛には人工毛植毛と自毛植毛の2種類あると言いましたが、自毛植毛はさらに「FUT法」「FUE法」の2つにわけられます。

次は、それぞれの方法の特徴を紹介したいと思います。

皮膚を切る「FUT法」

FUT法とは、頭皮を切り取って毛を採取する方法です。

具体的には、以下のような流れで施術します。

  1. メスで頭皮を帯状に切り取る
  2. 切り取った部分を縫合(縫う)する
  3. 切り取った頭皮を毛穴ごとに切り分ける
  4. 移植したい部分に穴を開ける
  5. 切り分けた毛を穴に植える

行う順番は受ける場所によって違う可能性がありますが、だいたいこんな感じです。

毛をまとめて採取するため施術が短時間で済み、費用が比較的安いです。

ただし、頭皮を切り取るので、術後は頭皮に1本線の傷が残るので注意が必要です。

また、手術費用は基本的に「cm2」あたりで計算されることが多いのですが、cm2あたりに生えている毛の数には個人差があるので、同じ費用でも人によって移植できる数が変わってしまうという注意点があります。

毛根を1つずつくり抜く「FUE法」

FUE法とは、「パンチグラフト」という特別な器械で毛を一つ一つくり抜いて採取する方法です。

具体的には以下のような流れで施術します。

  1. パンチグラフトで毛を一つ一つ採取していく
  2. 移植したい部分に穴を開ける
  3. 採取した毛を穴に植える

FUE法は大きな傷が残らないのと、費用が「グラフト(毛穴)」あたりで計算されるため、移植できる本数に個人差が出にくいというメリットがあります。

しかし、FUE法は毛を一つずつ採取するため施術時間が長くなりがちで、さらにFUT法よりも料金が高いことが多いので注意が必要です。

自毛植毛の注意点

ここまで自毛植毛について説明してきましたが、自毛植毛には注意事項がいくつかあります。

良いところだけ見て後悔しないように、これから紹介する注意点も把握しておきましょう。

植毛後ショックロスが起こる可能性がある

植毛をすると、既存の毛が抜けてしまう「ショックロス」が起こる可能性があります。

ショックロスは、急に髪の毛が生えてきたことに周りの毛が驚いて抜けてしまう現象です。

ショックロスで抜けた後は、正常な毛が再び生えてくるので安心してください

しかし、それでも一時的に抜け毛が増えるという点は認識しておかなければいけません。

植毛から2週間は傷が目立つ

植毛手術は、方法にかかわらず多少なりとも頭皮に傷をつけてしまいます。

FUT法なら1本線の傷が、FUE法ならポツポツと小さな傷穴がたくさんできます

人間に備わっている治癒力で最終的には目立たなくはなるのですが、手術当日から2週間ほどは傷がかさぶたになって目立ってしまいます。

傷跡は「かつら」「増毛スプレー」「帽子」「髪型」など様々な方法で隠せますが、それでも傷が目立つという点は覚悟しておいたほうが良いでしょう。

植毛できる本数には限界がある

髪の毛を作る細胞は無限にあるわけではないので、植毛で移せる数には限界があります。

植毛を無理矢理続けることはできるのですが、そうすると今度は採取する部位が薄毛になってしまいます

なので、人によっては自分が満足できるレベルまで植毛できない可能性があるので注意が必要です。

自毛植毛にかかる費用

自毛植毛は、クリニックによって、また移植する方法や本数で掛かる費用が変わります。

今回は、自毛植毛が受けられる有名なクリニックをいくつかピックアップして表にしたので、植毛にかかる費用の参考にしてください。

クリニック名手術方式料金
アイランドタワークリニックi-Direct法(FUE法)
刈らないDirect(FUE法)
1グラフト:1,200円
1グラフト:2,000円
アスク井上クリニックi-SAFEスタンダード(FUE法)
i-SAFEアンシェーブン(FUE法)
1グラフト:980円
1グラフト:1,700円
湘南美容外科クリニックARTAS(FUE法)500グラフト:490,000円
1,500グラフト:1,170,000円
3,000グラフト:1,860,000円
ニドーシステム頭髪専門クリニックFUT法5cm2500,000円
15cm2:1,050,000円
30cm2:1,650,000円
ヨコ美クリニックFUT法
FUE法
FUE法ノンシェイプ
1,000グラフト:600,000円
1グラフト:800円
1グラフト1,000円

また、必要な植毛本数の目安や他のクリニックでの料金などを「【最新版】自毛植毛の費用を徹底比較!」で紹介しているので、興味がある人はぜひご覧ください。

クリニック選びで失敗しないための2つのポイント

自毛植毛を受けるクリニックを選ぶためには、手術方法や料金が重要です。

しかし、それだけでクリニックを決めてしまうと後悔してしまう可能性が高いです。

クリニックを選ぶ上で料金や手術方法と並んで重要なのが「自分が満足できる結果になるか」という点です。

次は、満足できるクリニックを選ぶための2つのポイントを紹介します。

無料カウンセリングを受ける

自分が満足できるクリニックを見つけるためには、実際にクリニックを見るのが最も確実です。

多くのクリニックでは無料カウンセリングに対応しているので、「クリニックの雰囲気が自分に合っているか」「説明が丁寧か」などをお金を掛けずに確認できます

もしも自分に合っていなかったら契約しなければ良いだけですから、少し面倒かもしれませんが、後悔しないためにもクリニックを自分の目で確認することをおすすめします。

症例写真のデザインを見る

自毛植毛に対応しているクリニックでは、ホームページで症例写真を掲載していることが多いです。

いわゆる「ビフォーアフター」というものですね。

自毛植毛の「見た目の自然さ」「施術の仕上がり方」などは医師の造形センスや技術に依存するので、前もって自分が満足できる形に仕上がるのかを確認しておきましょう。

もちろん、仕上がり方には個人差があるので、確実にその症例写真通りの結果が得られるとは限りませんが、少なくとも前情報なしで受けるよりはイメージが湧きやすいはずです。

症例写真は無料カウンセリングの際に見せてもらえることもあるので、その際に気になることを聞いてみるのも良いでしょう。

正しい知識を持って自毛植毛を検討しよう!

ここまで自毛植毛について説明してきました。

自毛植毛は「髪の毛が生える」という大きなメリットがありますが、注意点もあります。

植毛で後悔しないためにも、良いところだけを見て決めるのではなく、注意点・悪い点も理解しておくことが大切です。

また、自毛植毛を受けるクリニックを選ぶ際は「無料カウンセリングを受ける」「症例写真を見る」の2つのポイントを抑えることで、大きな失敗を避けることができます。