AGA(エージーエー)
2017.11.03更新
頭頂部がハゲてスカスカになる原因と対策
このページでは頭頂部がハゲてスカスカになってしまう原因と、その対策を解説します。
目次
頭頂部がスカスカになるのはなぜ?知っておきたい3つの原因
男性の頭頂部がハゲてしまう原因としては、主に
- AGA(男性型脱毛症)によるO型ハゲ
- 頭頂部にできた円形脱毛症
- 不健康が原因の抜け毛が頭頂部に偏った
の3つが考えられます。
それぞれに異なる特徴がありますので見ていきましょう。
徐々に毛が細くなり頭皮が隠せなくなるAGA
頭頂部の毛がスカスカになって頭皮が透けて見えてしまうのは「AGA(男性型脱毛症)」が原因と考えてまず間違いありません。
AGAは「遺伝」と「男性ホルモン」が原因で起こる男性特有の脱毛症で、主に「髪の毛が徐々に毛が細く短くなっていく」症状が起こります。
太い毛が密集していれば頭頂部は完全に隠れるのですが、AGAによって毛が細くなると毛と毛の隙間から頭皮が見えてしまい、頭頂部がスカスカになるのです。
AGAによる頭頂部ハゲの特徴は「頭頂部から離れるほど濃くなっていく」ことです。
上の画像のように、AGAによる頭頂部ハゲは頭頂部を中心として外に広がるように少しずつ薄くなっていくので、グラデーションのような感じで薄毛が起こるのです。
AGAについては「AGA(エージーエー)とは?男性型脱毛症による薄毛・ハゲの原因と治し方!」の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
一気に毛が抜けて頭皮が丸見えになってしまう円形脱毛症
頭頂部にくっきりとした円形のハゲができている場合は頭頂部に「円形脱毛症」が起こった可能性があります。
円形脱毛症は、身体の免疫機能が誤って毛根を攻撃してしまうことが原因で起こる脱毛症です。攻撃を受けた毛根が活動を停止することによって毛が成長できなくなり、一部分だけごっそり抜けてしまうのが主な症状です。
円形脱毛症は頭のどこにでも起こる可能性があるので、つむじのあたりに円形脱毛症ができると頭頂部ハゲになってしまいます。
円形脱毛症によってできた頭頂部ハゲの特徴は「ハゲた部分と髪の毛で覆われた部分の境目がはっきりしている」ことです。
毛が細くなる症状が中心部から徐々に広がっていくAGAと違って、円形脱毛症は毛が太いままですし、脱毛部分は毛がまとめて抜けるのでグラデーションのようにならないのです。
頭皮が透けて見えなかったり、髪の毛が細くなってもいないのであれば円形脱毛症を疑うべきでしょう。
食生活の悪化や睡眠不足など不健康が原因で起こる抜け毛
脱毛症とまではいきませんが、睡眠や食事、ストレスなどが原因で毛が抜けることがあります。簡単に言えば、不健康が原因で抜け毛が起こるケースがあるのです。
ただ、不健康が原因の頭頂部ハゲはAGAや円形脱毛症と比べたら、起こる可能性は非常に低いです。
これは不健康が原因の抜け毛はどこの毛が抜けてもおかしくなく、また一度抜けた場所からずっと抜け続けるわけでもないからです。
要するに、頭頂部の毛だけが不健康の影響をずっと受け続けて抜けるなんてことは考えにくいんですね。
あくまで可能性としてありうるだけで、多くはAGAや円形脱毛症といった医学的な脱毛症なのだと考えておいてください。
医学的な脱毛症はシャンプーや通販サイトの薄毛対策グッズじゃ治らない!
ネットの通販サイトで売られているようなシャンプー・薄毛対策グッズにはAGAや円形脱毛症を治せるほど強い効果を持った商品は存在しません。
日本には「病気を治せるような薬は『医薬品』という種類の薬にして取り扱いを厳しくする」という法律があります。
具体的には「医師の処方箋がないと買えない」とか「処方箋はいらないけど薬局で薬剤師の説明を受けないと買えない」とか、とにかくそれぞれの薬に厳しい条件が課せられているのです。
これは「病気を治せる薬=人体に強く影響を与える薬」だからです。
効果の強い薬を誰でも好き勝手に購入したり使用したりできるようになると、正しく使われなかった薬による副作用が世界に溢れかえってしまいます。そうならないために、国は効果の強い医薬品の取り扱いを厳しくしているのです。
そして、通販で買える薄毛対策グッズは、強い効果を持った「医薬品」ではありません。
わかりやすく言えば、通販で売られている育毛剤などの薄毛対策グッズは国から公式に「病気を治すような強い効果がないから、誰でも買えるようなとこで売っていい」と言われているのです。
中身にどんな成分が入っていようと、誰でも買えるように売られている時点で、その商品はAGAや円形脱毛症を治す効果を持ってはいません。
少し難しい話をすると、通販で売られている育毛剤は「医薬部外品」というワンランク下の分類なので何の効果も持っていないわけではないのですが、AGAや円形脱毛症を治すという効果に関してだけ言えば、まったく役に立たないのです。
このあたりの詳しい話は「AGAに効果がある発毛剤おすすめランキング【2017年最新版】」でしているので、興味のある方はこちらの記事をご覧ください。
AGAは医学的な治療じゃなきゃ治らない!薄毛治療専門のAGAクリニックへ行こう
先ほども少し触れましたが、AGAは医学的な脱毛症なので、治療も医学的なものでなければ治りません。
AGAは「遺伝」と「男性ホルモン」が原因だということはすでに説明したとおりです。
しかし、現代の医学では生まれ持った遺伝子をなくしたり組み替えたりすることができないので、自動的にもうひとつの原因である男性ホルモンをどうにかする必要が出てきます。
ここで重要なのが、男性ホルモンは男性なら分泌していて当然の物質なので、身体がどれだけ健康でもAGAの原因物質はなくならないということです。
そのため、薬を使って無理やり男性ホルモンの分泌を抑えなければならないのです。
ですが、男性ホルモンの分泌を抑えるような強い薬は一般人が気軽に買えるような薬ではありません。
先ほども説明した「医薬品」にあたるため、購入する上で条件が定められているのです。
AGAを治せる薬の場合は医者の処方箋が必要と決められているので、医療機関の受診は絶対です。
また、少し踏み込んだ話をすると、普通の病院では処方できないAGA治療薬もあるため、実質的にAGAを治すための薬を処方できるのは薄毛治療を専門にしているAGAクリニックだけです。
円形脱毛症は保険が適用されるので皮膚科の病院がおすすめ
円形脱毛症は普通の病院(主に皮膚科)に行けば治療することができます。
薄毛治療専門のクリニックでもたまに円形脱毛症に対応していることがあるのですが、治療費が高くつくのでオススメはしません。
一般的に、日本では身体に異常が起きて不健康になってしまうような病気には保険が適用される仕組みになっていて、見た目を変えるためだけの治療や手術(美容整形など)は患者が全額自己負担することになっています。
たとえばAGAも医学的な脱毛症ではありますが、原因が身体的な異常ではなく、また症状が起きても健康被害が起きないので日本では保険適用外の治療となってしまいます。
しかし、円形脱毛症は免疫機能に異常が起こったせいで起こる病気なので保険が適用されるのです。
AGAクリニックではどんな脱毛症を治療しても保険は適用されませんが、皮膚科で治療を受ければ保険適用となるので皮膚科の方がお得なんですね。
円形脱毛症は自然治癒するケースも多いので、絶対に病院に行かなければ治らないわけではありません。どうしても病院に行きたくないのであれば、行かない選択肢もあると思います。
ですが、病院に行かなければ脱毛症が悪化する可能性がありますし、なにより病院に行けば治るまでの期間も短く済むので、可能であれば病院に行くことをおすすめします。
不健康な抜け毛は自宅でできる対策で簡単に予防できる!
不健康な抜け毛は薬を使うような医学的な治療ではなく、自分の生活習慣を改善することが効果的な対策です。
なにせ不健康が原因なのですから、健康になれば抜け毛は解決します。
身体的に健康になるために重要なことはたくさんありますが、髪の毛に関連して特に気をつけるべきは以下の3点です。
健康的な食生活で栄養補給を!
食事は毎日3食しっかりと食べて、十分な栄養を摂取しましょう。髪の毛は栄養がなければ成長することができません。
毎日朝食や昼食を抜いているとか、ダイエットのために食事制限をするような生活が続いていると、髪の毛が栄養を受け取れなくなって抜けてしまう可能性があります。
実は、人間の身体は「摂取した栄養が髪の毛に渡りづらい」という仕組みを持っています。生きるために欠かせない心臓や肺へと優先的に栄養を回しているので、生きるために必要のない髪の毛は後回しにされているのです。
たとえばもし生きるために必要な臓器だけが栄養を手に入れると、「体調は悪くないし身体的には健康だけど毛が抜ける」という事態が発生します。
「食事制限してるけど体調は悪くないから栄養は足りてる」と考えているあなた。もしかしたら見えないところで髪の毛が栄養失調になっているかもしれませんよ。
髪の毛と食生活の関係や具体的に摂取すべき栄養素については「髪に良い食材でハゲを防止する!?ハゲ・薄毛予防に効く食生活で育毛しよう!」の記事で解説しているので、具体的になにを食べればいいか知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
夜間の睡眠が成長ホルモンの分泌に大事!
髪が成長するための成長ホルモンは私たちが夜、眠っているときに分泌されています。なので、髪の毛を成長させたいなら夜にしっかり眠らないといけないのです。
もう少し詳しく説明すると、成長ホルモンの分泌を司っている『自律神経』という神経があるのですが、この神経は私たちが昼夜のバランスが取れた生活をしていると正常にはたらくという性質を持っています。具体的に言えば「昼に動いて、夜に休む」生活をしていると健全にはたらくのです。
もし夜更かしや昼夜逆転生活を続けていると、自律神経が乱れて成長ホルモンが正常に分泌されなくなってしまいます。
髪の毛の成長ホルモンを正常に分泌させるためにも、夜にしっかりと眠ることが大切なのです。
ちなみに、必要な睡眠時間は最低7時間半という研究結果が出ています。
詳しくは「寝ないと髪は育たない!自律神経がもたらす眠りと抜け毛の関係と、育毛のための睡眠方法を徹底解説」の記事で解説しているので、こちらの記事も合わせてご覧ください。
ストレス解消しないと髪の毛が成長しづらくなる!?
成長ホルモンの分泌に関わっている自律神経は、睡眠以外の要素にも影響を受けます。強いストレスもそのひとつです。
強いストレスを長期間に渡って感じ続けると、人間の身体は自律神経のバランスが乱れてしまいます。
理想としてはストレスを一切感じない生活をするのがベストなのですが、さすがにストレスをまったく感じずに生活しろというのは無理がありますよね。
なので、定期的にストレス解消をして、自律神経のバランスが乱れないようにしましょう。