AGA(エージーエー) 髪の毛の基礎知識
2017.11.03更新
M字ハゲは進行性の脱毛症!ハゲの基準と今日からできる予防・対策!
このページでは、M字ハゲの基準と今日からできる予防と対策を紹介しています。
目次
M字ハゲはAGAという進行性の脱毛症が原因!
まず、基準や予防方法などを紹介する前に、M字ハゲについて軽く説明します。
M字ハゲは病名ではなく、「M字型にハゲている」という状態を指す言葉です。
M字ハゲはAGA(男性型脱毛症)と呼ばれる進行性の脱毛症で、原因に男性ホルモンと遺伝物質が強く関係しています。
AGAは「生え際が後退するタイプ」「頭頂部(つむじ)が薄くなっていくタイプ」「両方が同時に進行するタイプ」の3種類あって、M字ハゲと呼ばれるのは1つ目のタイプの人です。
ちなみに「ハゲは遺伝する」と言われているのは、遺伝物質が遺伝しなければAGAにならないからです。
今回はM字ハゲの基準や対策方法を紹介するため簡単に説明しましたが、AGAについて詳しく知りたい人は「AGA(エージーエー)とは?男性型脱毛症による薄毛・ハゲの原因と治し方!」をご覧ください。
本当にM字ハゲなのか判断する基準がある!
M字ハゲには医学的な判断基準があるので、「自分が本当にM字ハゲなのか」を確認してみましょう。
頭頂線から生え際までの距離が2cmならM字ハゲ!
まずは1つ目の確認方法「頭頂線から生え際までの距離を測る」です。
いきなり頭頂線と言われてもわからないと思うので、まずはこちらの画像をご覧ください。
頭頂部から縦に伸びている赤い線が頭頂線です。
この頭頂線を0cmとして、生え際の一番進行している部分までの距離を測ります。
このときの距離が「2cm以下だったらAGA」「2cm以上ならAGAにではない」と判断されます。
これは多くの医療機関でも実際に使われている判断方法で、結果が数値で判断できるので一番確実です。
後頭部の毛よりも生え際の毛が細かったらM字ハゲ!
頭頂線から生え際までの距離を測る方法は1人で行うのはむずかしいです。
なので、協力してくれる人がいない、他の人に測定を頼みたくない人はこちらの方法をおすすめします。
やり方はとても簡単。
「後頭部の抜け毛と生え際の抜け毛を見比べるだけ」です。
AGAは抜け毛を増やし髪の毛を徐々に弱らせるため、AGAの影響を受けた生え際の毛は他の部位の毛に比べて細く弱っているはずです。
後頭部はAGAの影響を受けないという特徴があるので、後頭部と生え際の毛を見比べて「生え際の毛が細ければAGA」「同じくらいの太さならAGAじゃない」と判断できます。
M字ハゲじゃなくても過信は禁物!
実際にチェックしてみて、本当はM字ハゲじゃなかったという人もいると思います。
しかし、それは「今」M字ハゲではないだけで、将来的にM字ハゲになる可能性はあるので注意しましょう。
M字のチェックは一度だけで終わらせるのではなく、月に1回など定期的に行うことをおすすめします。
今日からできる抜け毛予防・対策方法!
それでは、今日からできる抜け毛予防・対策方法を紹介するので、参考にしてください。
食事の栄養バランスを考える!
人間の髪の毛は栄養がなければ成長できないので、極度の栄養不足になると髪の毛が抜けてしまいます。
一般的に言う「普通の食事」を摂っていれば栄養不足になりませんが、「食事制限」「偏食」などに自覚がある人は注意しましょう。
もしも食事や栄養バランスを考える余裕がない人は、サプリメントで栄養を補うことをおすすめします。
毎日すっきり起きられるくらい寝る!
睡眠不足は血行の悪化やホルモンバランスの乱れに繋がり、どちらも抜け毛の原因になります。
なので、毎日自分がスッキリ起きられるくらいの睡眠時間を確保して、睡眠不足を解消しましょう。
睡眠と髪の毛の関係について詳しく知りたい人は「寝ないと髪は育たない!自律神経がもたらす眠りと抜け毛の関係と、育毛のための睡眠方法を徹底解説」をご覧ください。
ストレスを溜めないよう小まめに発散する!
ストレスも睡眠不足と同じようにホルモンバランスの乱れと血行の悪化に繋がります。
ストレスを感じないようにするのは無理なので、ストレスが溜まり過ぎないようにこまめに発散しましょう。
ストレスが発散できるなら方法はなんでも大丈夫です。
もしも自分にあったストレス発散方法がわからない場合は「ストレスで髪の毛が抜ける!?ストレスと抜け毛の関係を解説!」を参考にしてください。
シャンプーを優しく丁寧に行う!
シャンプーは頭皮環境をよく保つために必要ですが、やり方を間違えると逆に頭皮環境を悪くします。正しいシャンプーのやり方を簡単に説明すると
- シャンプーを使う前にお湯で予洗する
- シャンプーを泡立ててから使う
- 頭皮を優しく揉むようにして洗う
- シャンプーが残らないようにしっかり洗い流す
という感じです。
正しいシャンプーのやり方について詳しく知りたい人は「もうシャンプーで排水溝を黒くしない!抜け毛を増やさないための正しい髪の洗い方」をご覧ください。
後退した生え際を戻したいなら
ここまで抜け毛の対策を紹介してきましたが、これはあくまでも「抜け毛を防ぐ」というもので、「生え際を回復させる」という方法ではありません。
もちろん、M字ハゲ以外の抜け毛が増えればM字ハゲの進行が早くなってしまうので、抜け毛の対策も重要です。
しかし、M字ハゲの原因は男性ホルモンと遺伝物質という「体にあって当然のもの」が原因で、それは食事や睡眠ではどうしようもありません。
なので、一度後退してしまった生え際をもとに戻したいのであれば、「あって当たり前のもの」を医学的な治療で無理矢理押さえつける必要があります。
M字ハゲは医学的な治療で改善しよう!
先程説明したように、M字ハゲを改善したいのであれば医学的な治療を行いましょう。
これからM字ハゲの治療方法を紹介するので、M字ハゲを改善したい人は参考にしてください。
AGA治療薬(発毛剤)を使う
AGA治療薬は名前の通り「AGAを治療する薬」で、国からAGAに対する治療効果が認められています。
現在日本でAGA治療薬として使われている成分は「ミノキシジル」「フィナステリド」「デュタステリド」の3種類で、それぞれの特徴は以下の通りです。
- ミノキシジル・・・使った部分に毛を生やす効果がある。「めまい」「動悸」などの副作用が確認されている。
- フィナステリド・・・AGAの進行を止める効果がある。「性欲減退」「勃起不全(ED)」などの副作用が確認されている。
- デュタステリド・・・フィナステリドよりも強い効果がある。その代わりフィナステリドよりも副作用が出やすい。
これらの成分が配合されたAGA治療薬に興味がある人は「AGAに効果がある発毛剤おすすめランキング【2017年最新版】」をご覧ください。
また、今回紹介した3つの成分について詳しく知りたい人は、それぞれ関連記事をご覧ください。
【関連記事】
発毛治療を受ける
発毛治療とは、ハゲ・薄毛の治療に対応している一部の医療機関で受けられる治療です。
発毛治療には「メソセラピー」「HARG療法」「自毛植毛」の3種類あって、それぞれの特徴は以下の通りです。
- メソセラピー・・・頭皮にミノキシジルやフィナステリドなどの成分を注入する治療。クリニックによって使われる成分が違う。
- HARG療法・・・頭皮に成長因子を注入する治療。どこのクリニックで受けても同じ成分が使われる。
- 自毛植毛・・・自分の毛を植え替える治療。一度植毛した毛は特別なケアをしなくても、他の毛と同じように生え変わる。
上記3種類の発毛治療について詳しく知りたい人は、それぞれ関連記事をご覧ください。
【関連記事】
- 「育毛メソセラピーはAGAに効果あり?発毛効果と副作用を徹底解説」
- 「HARG治療には効果なし!?HARG治療の効果を徹底的に検証してみた」
- 「最新の自毛植毛情報まとめ!種類と費用の相場を徹底比較!」
まとめ
M字ハゲは、AGAという進行性の脱毛症が原因です。
M字ハゲの基準は「頭頂線から生え際までの距離が2cm以下」か「後頭部よりも生え際の毛のほうが細い」の2つです。
しかし、この基準はあくまでも「今M字ハゲなのか」を知る方法であって、将来的にM字ハゲになることはあり得るので注意しましょう。
M字ハゲに対して今日からできる対策は「食事」「睡眠」「ストレス発散」「正しいシャンプー」「育毛剤」の5つですが、これらはM字ハゲを治療するものではなく、M字ハゲの進行を余計に早めないための対策です。
後退した生え際をもとに戻したい場合は、「AGA治療薬(発毛剤)を使う」「発毛治療を受ける」など医学的なアプローチが必要になります。