発毛剤
2017.10.14更新
フィナステリド錠はジェネリックを選ぶべき?価格や効果を徹底解説
このページではジェネリックのフィナステリド錠について解説します。
目次
1分でわかるジェネリックのフィナステリド錠
ジェネリックのフィナステリド錠とは、先発薬である「プロペシア」の特許が切れたことによって開発・販売が許可されたフィナステリド錠のこと。
2015年2月から続々と開発・販売が開始され、2017年現在、日本で認可されているものは以下の8種類。
- 「TCK」(辰巳化学株式会社)
- 「武田テバ」(武田テバファーマ株式会社)
- 「ファイザー」(ファイザー株式会社)
- 「トーワ」(東和薬品株式会社)
- 「サワイ」(沢井製薬株式会社)
- 「クラシエ」(大興製薬株式会社)
- 「SN」(シオノケミカル株式会社)
ゼロから開発していないおかげで高い開発コストをかけていないのが特徴で、プロペシアの相場が7000円ほどであるのに対し、ジェネリックの価格はいずれも4000円ほどとなっている。(そこに診療費などがかかるため、実際に払う金額はクリニックによって異なる)
ジェネリック医薬品の効果は先発薬とまったく同じであるため、プロペシアとジェネリックのフィナステリド錠に効果の違いはない。
こだわりがないのであれば、ジェネリックを選んだ方が安く治療できる。
また、日本では認可されていないジェネリックのフィナステリド錠もある。
海外で開発され、海外で販売されている薬なのでたとえ副作用などが出ても日本からは一切保証してもらえないが、価格が1500円ほどと安いのが特徴。
購入するためには海外で直接買い付けるか、海外から通販する必要がある。
ジェネリックのフィナステリド錠とは
ジェネリックのフィナステリド錠とは、AGA治療薬である「プロペシア」の後発医薬品のことです。
プロペシアの特許が切れたため、他の企業もフィナステリドを有効成分としているAGA治療薬を作れるようになったことで製造・販売され始めた薬で、2017年現在の日本では以下の8種類がジェネリックのフィナステリド錠として存在しています。
- 「TCK」(辰巳化学株式会社)
- 「武田テバ」(武田テバファーマ株式会社)
- 「ファイザー」(ファイザー株式会社)
- 「トーワ」(東和薬品株式会社)
- 「サワイ」(沢井製薬株式会社)
- 「クラシエ」(大興製薬株式会社)
- 「SN」(シオノケミカル株式会社)
ジェネリック医薬品とは?
ジェネリック医薬品とは特許の切れた薬品を合法的にコピーした薬のことです。
成分をまったく同じ量だけ使って作られた薬なので効果や副作用もコピー元の薬と同じになります。
コピー元の会社と違って成分の開発・研究をしなくて済むのでその分だけ値段が安くなるのが特徴です。
プロペシアの場合は2015年に特許が切れたため、合法的にジェネリック医薬品が作れるようになっています。
ジェネリックフィナステリド錠の効果
ジェネリック医薬品は「先発品とまったく同じ成分でなければならない」という決まりがあるため、ジェネリックフィナステリド錠の効果はプロペシアと完全に一致します「プロペシアを徹底解説」で解説しているのでこちらを参考にしてほしいのですが、簡単に言えばプロペシアはAGAの原因となっている物質を作らせないようにして抜け毛を止める薬です。
その効果をもたらす成分とまったく同じものが含まれているので、ジェネリックの方のフィナステリド錠も同じくAGAの原因をもたらす物質の生成を止め、抜け毛が起こらないようにすることができます。
ジェネリックフィナステリドの価格
薬剤の処方や診療費などがクリニックによって異なるため、処方してもらうクリニックによって差がついてくることもありますが、ジェネリックフィナステリド錠の相場は4000円前後となっています。
先発薬であるプロペシアがだいたい7000円くらいですので、単純計算でジェネリックフィナステリドはプロペシアよりも3000円安いということになります。
なぜここまで値段に差が出るのかというと、ジェネリック医薬品がプロペシアのコピーであるためです。
開発がゼロから行われていないので「いかに安くコピーするか」という点だけを重視した開発ができるため、開発コストを大幅に下げることができるのです。
こだわりがなければジェネリック医薬品を選ぶのがお得!
効果はプロペシアと同じでありながら単純に値段が安いため「絶対に先発医薬品のプロペシアを使いたい!」というようなこだわりがなければジェネリック医薬品を選ぶのがお得です。
ジェネリック医薬品とプロペシアは有効成分がまったく同じで、違う部分は形や色、錠剤に刻まれた文字くらいしかありません。
医師によっては「形が違うだけで胃の中で消化されるときにわずかな差が生じてくるので効果も変わってくる」と主張する人もいますが、一方で「成分が同じであれば効果に差はない」と主張している人も多いです。
もし後者の医師と同じ意見を持っているのであれば、間違いなくジェネリックを選ぶべきでしょう。単純に1ヶ月あたり3000円ずつ得する計算になります。
ただ、前者の医師の主張を信じるのであればプロペシアを飲んだ方がいいかもしれません。
海外で作られたジェネリックフィナステリド錠もある
日本で認可されて製造・販売されているのは上で紹介した8種類だけですが、海外にも目を向ければジェネリックのフィナステリド錠はもっと種類があります。
たとえばプロペシアのジェネリックで有名な「フィンペシア」や「エフペシア」も海外で製造・販売されているジェネリック医薬品です。
ただし、海外で作られたジェネリック医薬品は日本では認可されていないので、国内では流通していません。
これは、たとえ成分が同じでも国に「この薬は国が認可した会社が作った安全な薬です」と認められなければならないためです。
もし海外製のジェネリックが欲しいのであれば、海外に行って直接買い付けるか、あるいは海外の通販サイトから通販するという方法を取るしかありません。これは一般的に「個人輸入」と呼ばれています。
この場合は病院を通さずに購入することになるので診療費や薬局での費用がゼロとなり、相場としては1500円ほどと一気に安くなります。
ただ、病院を通さないというのは金銭的にはメリットになりますが、医学的な治療としてはデメリットが大きいので一概に「海外の安い薬を買うべき」とは言えないのが現状です。
海外の医薬品を購入することに関しては「個人輸入を徹底解説」の記事で詳しく解説しているので、興味のある方はこちらの記事を参考にしてください。
まとめ
ジェネリックのフィナステリド錠はAGA治療薬であるプロペシアの後発医薬品です。
効果はプロペシアとまったく同じですが、価格が3000円ほどプロペシアよりも安いため、こだわりがなければジェネリックのフィナステリド錠を使うことでコストパフォーマンスのいい治療をすることができます。
AGA治療専門のクリニックであれば、だいたい4000円前後が相場です。
海外で製造・販売されているジェネリックのフィナステリド錠もありますが、こちらは日本では未認可であり、メリットとデメリットが混在しているので「個人輸入を徹底解説」の記事を参考にしてください。