発毛剤
2017.07.24更新
プロペシアジェネリックの効果と副作用
このページではプロペシア(フィナステリド錠剤)のジェネリック医薬品についてまとめました。
目次
ジェネリック医薬品とは?
ジェネリック医薬品とは特許の切れた薬品を合法的にコピーした薬のことです。
成分をまったく同じ量だけ使って作られた薬なので効果や副作用もコピー元の薬と同じになります。
コピー元の会社と違って成分の開発・研究をしなくて済むのでその分だけ値段が安くなるのが特徴です。
プロペシアの場合は2015年に特許が切れたため、合法的にジェネリック医薬品が作れるようになっています。
現在の日本で認可・販売されているプロペシアのジェネリックは8種類!
この国でAGA治療を行う際にフィナステリド錠剤として処方できるのは、先発医薬品であるプロペシアを除くと以下の8種類のみとなっています。
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※すべて「薬品名」(製造販売元)の順で記載しています。
- 「TCK」(辰巳化学株式会社)
- 「武田テバ」(武田テバファーマ株式会社)
- 「ファイザー」(ファイザー株式会社)
- 「トーワ」(東和薬品株式会社)
- 「サワイ」(沢井製薬株式会社)
- 「クラシエ」(大興製薬株式会社)
- 「SN」(シオノケミカル株式会社)
とりあえず8種類まとめて並べてみたわけですが、おそらくほとんど見たことも聞いたこともない名前が並んでいるのではないかと思われます。
AGAクリニックがホームページで紹介している薬品はだいたい「プロペシア」であり、これらジェネリック医薬品の名前が出てきていることはほぼありません。強いて言えば唯一の例外としてファイザーが多く見かけられるくらいでしょうか。
ではその他のジェネリック医薬品は実質流通していない無意味な薬なのでしょうか?
いえ、実はそういうわけではないのです
便宜上、フィナステリド治療薬はジェネリックであってもプロペシアと呼ぶ文化がある!
AGA治療界隈において、プロペシアというネームバリューはあまりにも絶大な力を持っています。
情報を調べて知っていれば、「プロペシアとはフィナステリドという成分でAGAを治療する薬で、その他のAGA治療薬にはデュタステリドやミノキシジルなどが存在する」ということがわかりますが、すべての人が薄毛治療薬について完璧な正しい情報を知っているわけではありません。
知らないだけならともかく、世の中には「AGA治療薬は全部プロペシア」というあまりにも大胆な区別をしている人すらいるのが現状なのです。
そういった状況でプロペシアジェネリックの薬品名だけを書いていても間違いなく正しい情報が伝わることはありません。
例えば「クラシエを処方」と書かれたときにそれが「プロペシアのジェネリック医薬品を処方」という意味だと読み解ける人間はごく限られた少数しかいないわけです。
ですから、多くのクリニックでは「プロペシアを処方」とだけ書いておいて、実際にはプロペシアだけでなくジェネリックも処方しているというわけなのです。
プロペシアジェネリックの価格は1ヶ月あたり4000円前後!
AGA・薄毛治療専門のクリニックでプロペシアのジェネリックを処方してもらう場合、その値段はだいたい4000円前後となります。
なぜ正確な値段が出せないのかというと、病院で薬を処方する際には薬の値段にプラスして「調剤技術料」のような、病院ごとに変わってくる点数も加算されるからです。
薬の値段自体は同じなのですが、いわば初診料や再診料のようなものが薬にもかかってくるのだと考えるとわかりやすいかもしれません。
ちなみに、先ほど言ったようにプロペシアジェネリックを処方しているクリニックでも便宜上は「プロペシアを処方」と説明しているわけですが、プロペシアジェネリックの値段を知ることでそのクリニックがジェネリックのプロペシアを処方しているかどうかを簡単に見分けることができます。
その方法は極めて簡単で、処方されているプロペシアの最低金額を見ればいいのです。
基本的に医療の世界では後発医薬品の方が先発医薬品に比べて安く販売されており、ジェネリックでないプロペシアの場合は7000円から9000円ほどが相場となっています。
ですから、処方されているプロペシアの値段が4000円〜6000円程度と安ければおそらくジェネリックが処方されるクリニックだと考えてOKとなるのです。
日本では未認可の海外産ジェネリックも多く存在する
さて、これまでの説明を受けて
「プロペシアのジェネリックについてはそこそこ知ってるつもりだったけど、上の8種はまったく知らない。というか、そもそもおれの知ってるジェネリックがひとつも紹介されていない」
と感じた方は多いのではないでしょうか?
実は上記の8種以外にも海外で作られた日本未認可のプロペシアジェネリックが存在します。
しかも、ジェネリック医薬品としては海外産の方が有名なことが多いのです。
具体的には『フィンペシア』や『エフペシア』、『フィナロ』といったインド製のジェネリック医薬品が有名どころとして挙げられます。
海外産ジェネリックは個人的に輸入するしか入手方法がない
海外産のジェネリック医薬品は日本では認可されておらず、海外でしか作られていないので入手方法は海外で直接買い付けるか、あるいは海外から通販して個人的に輸入するしかありません。
これは個人輸入と呼ばれている方法で、詳しくは「個人輸入を徹底解説」で解説していますが、日本国内では合法ではあるもののグレーな行為となっています。
海外産ジェネリックは値段が安い代わりに自己責任
海外のジェネリックはなんといっても値段が安いのが特徴です。
フィンペシアなら1ヶ月分が1500円ほどで買えるので日本のジェネリックよりもさらに50%以上安くなっています。
値段だけ考えれば圧倒的に海外産ジェネリックが最高なのですが、個人輸入をすると薬の使い方や効果・副作用について相談できる医者がいませんし、何が起こっても自己責任となってしまうデメリットがあります。
たとえば日本には薬で重い副作用が出たときに国から保証が出る制度があるのですが、個人輸入をした薬には適用されません。
そういった安全面・安心面のリスクを切り捨てている代わりに安くなっているのです。
まとめ
プロペシアのジェネリックは意外と多く思われがちですが、日本で認可されているのは
の合計8種類です。価格は4000円前後ですが、クリニックによって数百円ほどの差が出てきます。
これら以外の海外産プロペシアジェネリック(フィンペシア・エフペシア等)であればさらに安く、1ヶ月分1500円程度で購入できますが、こちらは国内で未認可であり、使用する際はすべて自己責任となりますので注意が必要です。