抜け毛 発毛剤
2017.03.25更新
フィンペシアの初期脱毛が起こる原因と期間を徹底解説
このページでは、フィンペシアを飲み始めた頃に起きてしまう「初期脱毛」を解説します。
フィンペシアの効果や副作用について知りたい方は「AGA治療薬「フィンペシア」の効果と副作用を徹底解説!」の記事を参考にしてください。
目次
初期脱毛とは?
フィンペシアを飲み始めると、最初の1~2ヶ月あたりに大量の抜け毛が起こってしまいます。これがいわゆる「初期脱毛」です。
なぜ初期脱毛は起こるの?
私たちの髪の毛は「ヘアサイクル」という周期によって生え変わりが決まっています。
成長が止まった毛はこのヘアサイクルに従って数ヶ月ほど抜けるのをただ待つだけの期間に突入します。これを「休止期」と呼びます
休止期のとき、毛母細胞(髪の毛を作っている細胞)も髪の毛を作るのを止めて、ただ毛が抜けるのを待っているのですが、フィンペシアを使うと毛母細胞が活性化して髪の毛づくりを早めてしまうことがあるんですね。
まだ毛穴には髪の毛が残ったままなのに、毛根で髪の毛の生成が始まってしまうんです。
すると、自然に抜ける機会を待っていた毛は新しく作られた毛にどんどん押される形で抜けていってしまいます。これが初期脱毛のメカニズムです。
つまり、初期脱毛とは将来抜けるはずの毛が前倒しで抜けているという現象なのです。
初期脱毛で起こる大量の毛はもともと抜け毛になる予定の毛なので心配しなくてOK!
初期脱毛はもともと抜けるはずだった毛が前倒しで抜けているだけなので気に病む必要はありません。
確かに抜け毛の量は薄毛に悩んでいたときよりも増えます。はっきり言って異常な抜け毛にしか見えません。
ですが、その量はおかしくもなんともないのです。
ヘアサイクルで休止期になっている髪の毛は髪の毛全体の約9%と言われています。つまり、今ある髪の毛の1割ほどは初期脱毛で抜ける可能性があるということなのです。
初期脱毛は「薬が効き始めた」という証拠でもあります。
抜け毛を不安に思うのではなく、治療が進んでいると前向きに捉えましょう。
フィンペシアの初期脱毛はいつから始まっていつから終わる?
初期脱毛の期間は個人差が大きく、具体的に断言することはできません。
私もクリニックの担当医から初期脱毛について聞かされたのは「治療を始めた最初の1~2ヶ月は抜け毛が増える」ということだけでした。
かなり大雑把な説明ですが、誰にどういう症状が起こるかもわからない以上、医者として言えるのはそれが限界なのだろうなと思います。
ただ、実際に経験したり、他の人の初期脱毛についても詳しくなった今では「初期脱毛って多くの人にはこういうものでしょ?」とある程度は特定できるようになってきました。
必ずしもすべての人が当てはまるわけではありませんが、私の知る限りの情報を集めたものをご紹介したいと思います。
初期脱毛は治療開始10日後から15日後あたりに始まる
上の方で説明したように、初期脱毛は新しく成長した髪の毛が古い髪の毛を押し出すことによって起こります。
つまり、髪の毛の成長が始まっても押し出せるくらいの長さにならなければ抜け毛は起こらないということです。
毛の押し出しは皮膚の内部で起こっているため、どれくらいの長さが必要なのかはわかりませんが、どんな人でも1週間以上はかかってしまうようです。
私の周りでは10日間から15日間のいずれかで初期脱毛がスタートしました。
何日かのズレはありますが、少なくとも治療開始2日とか3日で初期脱毛が始まるようなことはありません。
髪の毛の押し出しに必要な期間。それが約10日間なのです。
フィンペシアの初期脱毛が続く期間はおよそ半月から1ヶ月!
私の初期脱毛は、使用後12日目から始まり、使用後42日目までの1ヶ月間抜け毛が続きました。
早い人だと2週間で終わったと言っていた人もいたので、これはかなり長く続いた方だと思います。
薄毛の進行度合いや体質にもよりますが、私の観測範囲では半月から1ヶ月が初期脱毛の期間でした。
初期脱毛が2ヶ月以上続いているときは薬の効果が足りていない!?
「フィンペシアの初期脱毛がいつまで経っても収まらない。もう何ヶ月も抜け毛が止まらない」という場合は、そもそも初期脱毛ではない可能性が高いです。
初期脱毛には「休止期の毛の数」という限界があります。あくまで抜け毛を前倒しで発生させているだけなので、いつかは抜けさせる毛がなくなって止まるはずなのです。
もし抜け毛がずっと止まらないというのであれば、それはAGAの進行が止まっていない可能性が高いです。
そういったときは医師と相談して別の治療方法を併用するか、あるいは治療法そのものを変える必要があります。
初期脱毛を抑えるにはどうすればいいの?
初期脱毛を止めることはできません。
先程も言いましたが、初期脱毛は発毛剤の効果が出てきたがゆえに起こる現象です。
治療が進んでいることを示す現象であって、対策すべき症状ではないのです。
難しいとは思いますが、むしろ「薬が効いてきてるぞ」と喜ぶくらいが丁度いいのです。
まとめ
初期脱毛はプロペシアの効果によって毛の成長が早めに起こり、その結果まだ抜けていない毛が新しい毛に押し出されることによって起こる「抜け毛の前倒し現象」です。
初期脱毛が始まるのは薄毛治療を開始してからだいたい10日後から15日後あたりで、そこからさらに半月から1ヶ月ほど抜け毛が続きます。
よって、ざっくりと説明するなら、初期脱毛とは「治療開始10日後あたりから長くて1ヶ月、大量の抜け毛が続く」ことと言えます。
多くの毛が抜けてしまうので不安に感じるでしょうが、初期脱毛は治療薬が効果を発揮している証拠とも言うことができます。
ですから初期脱毛に怯えて治療を中断してはいけません。不安に負けず治療を続けていきましょう。