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プロペシアを使いすぎると効かなくなる!?プロペシアの耐性について解説

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このページではプロペシアの耐性について解説します。

2分でわかるプロペシアの耐性

まず根本的に「プロペシアが効きやすい人」と「プロペシアが効きづらい人」がいる。これはアルコールの分解能力に個人差があり、すぐに酔ってしまう人もいれば酒豪がいるのと同じで、プロペシアの分解能力にも個人差があるため。

さらに人間の身体は同じ薬をずっと飲み続けていると肝臓が薬を分解する酵素を多めに出すようになる性質を持っている。

簡単に言えば、薬を吸収・排出することを効率的にできるようになるので、薬を飲んでから効果がなくなるまでの時間が短くなっていってしまう。

医学的にはこの現象を「薬剤耐性」と呼ぶ。

結論としては、理論上は薬剤耐性によってプロペシアを飲み続けると身体が薬の分解を効率的に行えるようになってくるため、プロペシアが効きづらくなってくる。

ただし、プロペシアでAGA治療をしている患者188人を追跡調査しても「耐性がついて効かなくなった」という結果は出ていないため、治療に影響を与えるレベルまで薬剤耐性がつく可能性は低い。

生まれつきプロペシアが効きやすい人と効きづらい人がいる

人間の身体は薬を肝臓で分解しています。

よく「お酒を飲みすぎると肝臓が酷使される」と言いますが、これもアルコールという薬の成分を肝臓で分解しているからです。

そして、肝臓が薬を分解する能力は大きく個人差があります。

例えばお酒を飲むとすぐに酔っ払ってしまう人がいる一方で、どれだけ飲んでも酔わない酒豪の人もいるのは、それぞれのアルコール分解能力に差があるからです。

そしてこれはプロペシアの薄毛治療成分「フィナステリド」の分解能力についても同じことが言えます。「プロペシアが効きやすい人」と「プロペシアが効きづらい人」がいるのです。

これは遺伝によって生まれつき強いか弱いかが決まるため、効きづらい人が後から効きやすくなる体質になることはできません。

つまり、生まれた時点でプロペシアに対して耐性がある人とない人がいるのです。

同じ薬を飲み続けると「薬剤耐性」によって薬が効きづらくなる!

人間の身体にはもうひとつ特徴があります。それは「同じ薬を長期間投与し続けると、腎臓はその薬をより効率的に分解できるようになる」というものです。

腎臓はある物質を分解するときに、その物質を分解する能力を持った酵素を出しています。

例えばお酒を飲んだときにはアルコールを分解するための「アルコール分解酵素」を分泌してアルコールを分解しているというような感じです。

先ほど説明したように、この分解能力(どれだけ酵素を出せるか)は生まれつき決まっているのですが、同じ薬をずっと飲み続けていると、次第に肝臓が分解酵素の分泌量を増やしていきます。

つまり、少しずつ「薬が効きづらい人」に近づいていくのです。

これを医学用語で「薬剤耐性」と呼びます。

薬剤耐性がどれくらいつくかは個人差があるので具体的言及はできない!

薬剤耐性によってどれだけの耐性がつくのかはここで正確に説明することはできません。

生まれ持った耐性の時点で個人差が大きくある上に、耐性がどれくらいのペースでついてくるかも個人差が激しいからです。

ただ、プロペシアの効果を実感するまでの服用期間である1年や2年の使用でプロペシアがまったく効かなくなってしまうということは考えづらいでしょう。

薬剤耐性は短期間で一気に進むものではありませんし、病原体が何度も進化して「完全なる耐性を獲得する」のと違って、肝臓の薬剤耐性はあくまで「薬を効率的に分解する」ようになっていくからです。

単に分解が早くなっただけで、薬の効果自体はきっちりと出ているため、まったく効かなくなるということは考えづらいでしょう。

10年使い続けても効かなくなることはないという実験結果も

海外の臨床試験(リンク先英語)ではプロペシア治療をしているAGA患者188人の追跡調査を10年間行い、その結果、耐性ができてプロペシアが効かなくなるようなことはなかったという結果が出ています。

Its efficacy was not reduced as time goes on
(有効性が、時間の経過とともに減少することはありませんでした)

※カッコ内は翻訳文

理論上は薬剤耐性がつくのですが、それがAGA治療に影響を及ぼすレベルに起こるということはないようです。

まとめ

人間は生まれつき薬が分解しやすい人としづらい人がいるため、まず生まれついた時点でプロペシアへの耐性を持っていることがあります。

また、「同じ薬を飲み続けると分解が効率的にできるようになる」という薬剤耐性もあるため、生まれつきプロペシアの耐性を持っていない人でも長年使い続けることでプロペシアへの耐性を獲得してしまうことがあります。

ただし、10年間使っても耐性で効かなくなることはなかったという実験結果があるように、薬剤耐性が治療に影響を及ぼすレベルで出てくるとは考えにくいです。

このことから、後天的なプロペシアの耐性について心配することはないと言っていいでしょう。