発毛剤
2018.10.21更新
ミノキ兄弟で話題の発毛剤メディカルミノキ5の効果は?【アンファー】
このページではスカルプDの発毛剤「メディカルミノキ5」について解説します。
目次
1分でわかるメディカルミノキ5
メディカルミノキ5は育毛シャンプーのスカルプDで有名なアンファーが開発したミノキシジル系発毛剤(薄毛治療薬)。大正製薬から販売されているリアップの後発医薬品(ジェネリック医薬品)であり、ミノキシジルが5%の濃度で配合されている。
今まではミノキシジル配合の発毛剤として認可・販売されていたのは大正製薬のリアップのみだったが、メディカルミノキ5の発売によって選択肢が生まれることとなった。
医学的にAGAの治療効果が認められており、育毛シャンプーのスカルプDとは違って「第1類医薬品」に指定されているのが特徴。
医学的に効果が認められた薄毛治療薬でありながら、医者の処方箋なしで購入できる。
メディカルミノキの効果は「塗った部分から毛が生えてくる」というもので、副作用は薬による頭皮のアレルギー反応でかゆみや発疹が起こること。
メディカルミノキ5とは?
メディカルミノキ5は育毛シャンプーの「スカルプD」で有名な化粧品会社「アンファー」が開発したミノキシジル系の発毛剤(薄毛治療薬)です。
日本では大正製薬がミノキシジル系の発毛剤の特許を取り、1999年から「リアップ」の販売が開始されていましたが、2016年に特許が切れたために後発医薬品を販売できるようになりました。
簡単に言えば、メディカルミノキ5はリアップの後発医薬品(ジェネリック医薬品)というわけです。
リアップについては「リアップの効果や副作用、使用方法を徹底解説」の記事で詳しく解説しているので、こちらの記事を参考にしてください。
後発医薬品(ジェネリック医薬品)とは?
今まで日本にミノキシジルを含んだ発毛剤がリアップしか存在していなかったのには特許というシステムが関係しています。
日本では、ある薬の特許が認められると、その特許を持っている会社以外は薬が作れなくなります。
薬の開発には莫大なコストがかかるため、その回収を邪魔させないように特許を持っていない会社は同じ薬を作れないように法律で決まっているのです。
特許を持っていない会社は、特許の出願日から20年(※)が経過すればようやく同じ薬を作って売っても良いと許可が下ります。この許可によって作られているのがいわゆる「後発医薬品(ジェネリック医薬品)」です。
(※薬の場合は権利者が申請すればさらにプラス5年することができるため、実質的には25年)
大正製薬の出した特許・実用新案によればリアップの特許出願日は1991年の7月15日ですから、2016年7月までは特許が守られていたということになります。
ミノキシジル系の発毛剤が誰でも作れるようになったのはつい最近の話で、アンファーはようやくミノキシジル系の発毛剤を販売できるようになったというわけなんですね。
2016年時点で販売が開始されなかったのはおそらく開発に時間を使っていたからでしょう。
メディカルミノキ5の効果
メディカルミノキ5は4ヶ月ほど塗り続けると、塗った場所に毛が生えてきます。
これはメディカルミノキ5に配合されたミノキシジルという成分によるもので、医学的にも証明されている効果です。
ミノキシジルについては「ミノキシジルを徹底解説」で詳しく解説しているのでこちらの記事も合わせて参考にしてください。
ミノキシジルは毛が生える……けど理由は不明!?
実は、なぜミノキシジルに毛が生えてくるのかは完全に解明されてはいなかったりします。
これはなぜかというと、そもそもミノキシジルは高血圧の治療薬として開発されたからなんですね。
最初は高血圧だけを治すつもりで作った薬が副作用として「毛が生える」という効果をもたらしたわけで、もともと毛が生えてくる成分を作ったつもりがないので毛が生える仕組みがよくわかっていないのです。
ただ、度重なる実験で「毛が生える」という効果については間違いなく実証されています。毛生え薬としての信頼性については問題がないのでその点については安心してください。
血行改善効果で毛が生えているわけではない!?
よく「ミノキシジルには血行改善の効果があるため発毛効果がある」と解説しているサイトもありますが、それが真実かどうかには疑問が残ります。
人間は血圧が変化すると血流の流れが一時的に良くなるという性質を持っていますので、高血圧治療薬のミノキシジルが血流を良くする効果を持っているのは確かでしょう。血圧が下がればそれと同時に血流が良くなりますからね。
しかし、その理論で行くと他の高血圧治療薬で毛が生えない理由に説明がつきません。他の高血圧治療薬だって血圧を下げて血行を一時的に良くしているんですから、ミノキシジルの発毛効果が血行によるものなら他の高血圧治療薬でも毛が生えないとおかしいのです。
しかし、実際には他の高血圧治療薬では毛が生えてきません。
よって、血行改善だけで毛が生える可能性は低いと言わざるをえないでしょう。
メディカルミノキ5の副作用
メディカルミノキ5の副作用はアンファーの公式サイトには記述がありませんが、リアップの後発医薬品ですのでリアップと同じくミノキシジル外用薬特有の副作用が起こると考えてOKでしょう。
まず考えられる副作用は使用部位にかゆみやかぶれ、発疹といった肌の異常が起こることです。
これは頭皮に直接薬を塗ったことで皮膚がアレルギー反応を起こしているためで、肌が弱い人ほどこれらの副作用が起こる可能性は高まります。
リアップにおける副作用発現率などの詳しいデータは「食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会 議事録」で以下のように語られています。
調査施設は518施設、症例数は3,072例でありまして、報告されました副作用は271例、378件、副作用発現率は8.82%でございました。
内訳は、適用部位そう痒感123件、適用部位発疹43件などとなっております。
ミノキシジルの副作用として「体毛が濃くなる」とか「性欲が減衰する」というものが語られることがありますが、これはミノキシジルを"飲んだとき"に出てくる副作用です。
外用薬にこれらの症状が出てくることは考えにくく、また上記の議事録でもそのような副作用が確認されてもいないため、メディカルミノキ5の副作用として「体毛が濃くなる」や「性欲減衰」は考えなくてもいいでしょう。
また、特殊な事例として「狭心症、高血圧等の既往のある患者において、動悸、胸痛等の循環器系副作用に関する報告が相次いだ」という結果が出ています。
健康な人は大丈夫ですが、もともと心臓や血圧に問題を抱えている人はメディカルミノキ5の使用を控えた方がいいかもしれません。
メディカルミノキ5の副作用については「メディカルミノキ5の副作用」の記事でも詳しく解説しているので、こちらも合わせて参考にしてください。
メディカルミノキ5の使用方法
メディカルミノキ5は1日に2mlを1日2回(8時間~12時間おき)に分けて、頭皮の薄毛が気になる部分に塗布します。
時間に関してはいつでもOKですが、公式サイトでは朝と夜に使うことが推奨されています。
薄毛の範囲が大きいからといって1回に1ml以上使ったり、2回に分けるべきなのに1日2mlをまとめて使うといった方法で塗ってはいけません。
塗布後は液体が垂れやすくなっているので、患部にまんべんなく伸ばした上で、マッサージするように揉み込むといいでしょう。
メディカルミノキ5の使用方法はアンファーの公式サイトでも詳しく解説されているため、画像つきで詳しく知りたい方はこちらのページも参考にしてください。
まとめ
メディカルミノキ5は塗った場所に毛が生えてくる効果を持ったミノキシジル系発毛剤の後発医薬品です。
副作用としては頭皮のかゆみや発疹といった頭皮異常が8%ほどの確率で見られる他、心臓の弱い人や血圧に異常がある人は動悸などの副作用も報告されているようです。