発毛剤
2017.10.09更新
リアップを使ったら抜け毛が増えた!?リアップの使い始めに起こる「初期脱毛」を解説
このページではリアップを使い始めたときに抜け毛が起きてしまう「初期脱毛」について解説します。
目次
1分でわかるリアップの初期脱毛
リアップを使い始めたときに抜け毛が増えてしまう現象は「初期脱毛」といって、薄毛治療薬の効果が出始めた証。
本来、抜け毛は成長の止まった毛が何ヶ月もかけてゆっくりと毛穴から抜け落ちて行くものなのだが、リアップによって古い毛が押し出されるようにして新しい毛が成長したために、自然と抜け落ちるよりも早く毛が抜けてしまうことによって初期脱毛が起こる。
これはリアップに含まれる発毛成分「ミノキシジル」が毛根を活発化させ、本来であれば毛が自然と抜けるまで安いでいるはずだった毛根を活発化させたため。
見た目には抜け毛が増えたように見えるが、実際には近いうちに抜けることが確定していた毛が前倒しで抜けただけなので、毛根や毛に異常なことは起こっていない。
リアップの使い始めに抜け毛が増えるのは誰にでも起こりうる「初期脱毛」!
「発毛剤のリアップを使い始めたのに何故か抜け毛が増えた」
こういった悩みを抱えている人は、多く存在します。
これは頭皮や髪の毛に異常が起きたわけでもなければ、リアップに毛を抜けさせる成分が入っていたわけでもありません。
実は、薄毛治療の序盤に起こる大量の抜け毛は「初期脱毛」といって、誰にでも起こりうるものなのです。
初期脱毛とは?
薄毛治療を開始した最初の1~2ヶ月あたりに大量の抜け毛が起こってしまうことを「初期脱毛」と呼びます。
初期脱毛とは簡単に言えば、成長しなくなった古い毛が、新しく生えてきた毛に押し出されて抜けているという現象です。
毛は成長が止まってもしばらく毛穴に残る
私たちの髪の毛は「ヘアサイクル」という周期によって生え変わりが決まっていて、成長が止まった毛は「休止期」という抜けるのを待つだけのタイミングで数ヶ月かけて抜けていきます。
このとき、毛母細胞(髪の毛を作っている細胞)は数ヶ月ほど髪の毛を作るのを止めて、ただ毛が抜けるのを待っているのです。
髪の毛を洗ったり、ブラッシングをしたりと力が加わることで毛穴から抜けていき、完全に毛穴から抜けたタイミングで「抜け毛」となるわけなのです。
リアップの発毛成分「ミノキシジル」は毛根を活発化させる
リアップを使うと、発毛成分のミノキシジルによって毛母細胞が活性化します。
これにより、休止期だった毛根が休みを切り上げて髪の毛づくりを早めに始めてしまうのです。
すると、まだ毛穴には抜けるのを待っている髪の毛があるのに、毛根では髪の毛の生成が始まってしまうという事態が起こります。
そして、自然に抜ける機会を待っていた毛は新しく作られた毛にどんどん押し出される形で抜けていってしまうというわけです。
初期脱毛で起こる大量の毛はもともと抜ける予定の毛なので心配しなくてOK!
初期脱毛は知識として知っていたり、医者から「初期脱毛ってのがある」と説明を受けていたとしても、いざ直面すると凄まじいまでの不安が襲ってきます。
大したことないとは思っていても、いざ実際毛が抜けてしまうとなれば焦ってしまうこともあるでしょう。
しかし、繰り返しますが初期脱毛はもともと抜けるはずだった毛が前倒しで抜けているだけなので大丈夫です。
確かに抜け毛の量は薄毛に悩んでいたときよりも増える可能性があります。はっきり言って異常な抜け毛にしか見えません。
ですが、その量はおかしくもなんともないのです。
ヘアサイクルで休止期になっている髪の毛は髪の毛全体の約9%と言われています。つまり、今ある髪の毛の1割ほどは初期脱毛で抜ける可能性があるということです。
もちろん実際に全部抜けてしまうわけではありませんが、それに近いだけの量の毛が抜けてしまうのです。
さらにいえば、初期脱毛が起こったということは「薬が効き始めた」という証拠でもあります。
毛母細胞が活発化して毛を作っているからこそ初期脱毛が起こっているわけですから、喜ぶべき現象と言ってもいいわけです。
初期脱毛が起こっているということは、すなわち「健康で丈夫な髪の毛が生えてきている」という合図だと考えれば焦る必要はありません。
リアップの初期脱毛の期間は個人差が大きい
リアップの初期脱毛は個人差が大きく反映されるので具体的に「治療開始○日目から○日目まで続きます」と断言することはできません。
医師に説明してもらっても、「治療を始めた最初の1~2ヶ月は抜け毛が増えることがあるが、それは初期脱毛っていう正常な抜け毛だから気にしなくてもよい」というあいまいなものでした。
薬が効き始め、新しい髪の毛が古い毛を押し出せるほど伸びるのはだいたい早くても2週間後くらいです。遅いと1ヶ月以上かかることもあります。
初期脱毛は早くてだいたい15日後、遅くて1ヶ月半ころから始まり、半月から1ヶ月続くことが多いようです。
繰り返しますが期間には個人差が大きく出ます。「いつ始まるのか」「まだ始まらない」とあまり深く悩まないようにしましょう。
初期脱毛が2ヶ月以上続いているときはより強い治療が必要な可能性あり!
「リアップの初期脱毛がいつまで経っても収まらない。2ヶ月も3ヶ月も悩まされている」という場合はその抜け毛が初期脱毛ではない可能性が高いです。
初期脱毛は将来抜ける毛を前倒しで抜けさせているだけなので必ず終わりが来ます。
その終わりが来ないということは、前倒しの抜け毛だけでなく抜けてはいけない毛も抜けている可能性が高いのです。
リアップは発毛を促進する薬ではありますが、脱毛症の原因を直接的に阻害する効果は持っていません。
ミノキシジルの発毛効果よりも、AGAによる抜け毛が多い場合には「リアップによる発毛効果と脱毛症による抜け毛が同時に起こる」という状況が発生します。
発毛効果の方が高ければいいのですが、もし脱毛症の進行の方が早ければ抜け毛が止まらない(=薄毛が進む)ということがありえるのです。
簡単に言えば、初期脱毛がずっと終わらないのはミノキシジルの薄毛治療スピードよりも薄毛の進行スピードが早く、ミノキシジルではカバーしきれていない可能性があるんですね。
リアップのみで抜け毛が止まらない場合は薄毛治療専門のクリニックを受診しよう
もしも抜け毛が止まらない場合は別の治療方法と併用したり、あるいは治療法そのものを変える必要があります。
いずれにせよ医師への相談は行なったほうがよいでしょう。
もしリアップのみでの治療で抜け毛が止まらないのであれば、薄毛治療を専門に行っているクリニックを受診してください。
リアップとは別に、脱毛症の原因を阻害して抜け毛を止める薬を出してくれることが多く、それによって薄毛医療のレベルを上げることができます。
リアップの初期脱毛を抑えるにはどうすればいいの?
残念ながら、リアップによる初期脱毛を抑えることは不可能です。
そもそも初期脱毛はほっといても抜けていた毛が前倒しで抜けているだけなので、抑える必要はありません。
初期脱毛で重要なのは「初期脱毛は薬が効いている証拠だ」と認識することです。
確かに初期脱毛は思ったより毛が抜けてしまうので、ついつい不安になってしまいがちです。
ですが、初期脱毛で落ち込むのは、「畑に種を撒いたら土を押しのけて芽が出てきた......」と落ち込んでるのとまったく同じです。押しのけられた土を見て落ち込むのではなく、芽吹いたことを喜びましょう。
まとめ
リアップの初期脱毛は、成長が止まって毛穴に残っているだけだった毛が、生えてきた毛に押し出されることが原因で起こります。
これは発毛成分「ミノキシジル」の効果によって毛根にある毛母細胞が活発化し、本来であれば休んでいるはずの毛根が毛を作りはじめてしまうからです。
要するに、初期脱毛で増えたように見える抜け毛は、もともと抜ける予定だった抜け毛が前倒しで一気に起こっているだけなので対策することは不可能ですし、する必要もありません。
初期脱毛が始まるのは薄毛治療を開始してからだいたい10日後から15日後あたりで、そこからさらに半月から1ヶ月ほど抜け毛が続きます。
よって、ざっくりと説明するなら、初期脱毛とは「治療開始10日後あたりから長くて1ヶ月、大量の抜け毛が続く」ことと言えます。
初期脱毛は「発毛剤が効いてる証拠」とも言えるため、このタイミングで治療をやめることなどはせず、「抜けてもいい毛が抜けているんだ」と安心して治療を続けてください。