AGA(エージーエー)
2017.10.02更新
壮年性脱毛症とは?原因や治療法、AGA(男性型脱毛症)との関係を徹底解説
このページでは壮年性脱毛症について解説します。
1分でわかる壮年性脱毛症
壮年性脱毛症は遺伝と男性ホルモンが原因で起こる薄毛。治すためには薄毛治療専門のクリニックで医学的な治療をしなければならない。
一般的にはAGAや男性型脱毛症という名前で知られている。
結論から言えば、壮年性脱毛症はAGAとまったく同じ脱毛症。
病気には一般的な名称とは別に医学的につけられた名前があり、「壮年性脱毛症」が医学的に正しい名前で「AGA」や「男性型脱毛症」は通称ということ。名前が違うだけでどちらも同じ薄毛を指している。
壮年性脱毛症=AGA!
壮年性脱毛症は壮年期(30代から40代半ばまでの時期)に起こりやすいことからその名がついた脱毛症です。
「壮年性脱毛」という小難しい名前を聞くとなにやら特殊な脱毛症に思えますが、まったくもってそんなことはありません。壮年性脱毛症は、AGA(男性型脱毛症)の医学的名称にすぎません。
つまり、壮年性脱毛症=AGAなのです。
男性の薄毛はほとんどがこのAGAによるものだと言われていて、日本人男性の約30%がAGAになっています。
詳しくは「AGAとは?」の記事で解説しているのでこちらを参考にしてください。
壮年性脱毛症は遺伝と男性ホルモンが原因
壮年性脱毛症は、とある遺伝子が男性ホルモンと組み合わさることで薄毛を引き起こす物質を作り出してしまうことが原因で起こります。
男性は男性ホルモンを多く分泌しているのが当然なため、親からこの遺伝子を受け継いでいると高い確率で薄毛になってしまうんですね。
ちなみに、詳しくは「薄毛と遺伝の関係を徹底解説」の記事で解説していますが、薄毛遺伝子は母親から遺伝する方の遺伝子にしか存在しないため、母親からしか遺伝しません。
つまり、父親が薄毛かどうかは薄毛の根本的な原因とは無関係ということです。
壮年性脱毛症は通販の育毛剤や育毛シャンプーでは絶対に治らない!
先ほども説明したように、壮年性脱毛症は「遺伝」と「男性ホルモン」が原因となって起こっています。
ここでポイントとなるのが、このふたつの原因が身体的な異常ではない、ということです。
薄毛を引き起こす遺伝子は、単に親から受け継いだ遺伝子がそのようなはたらきを持っていたというだけの話ですから、薄毛遺伝子が抜け毛誘発物質を作り出すことは異常ではありません。
厳密に言えば、私たちにとっては身体的異常ですが、身体にとっては健康を害するわけではないし、遺伝子が通常どおりにはたらいているだけなので異常ではないのです。
また、もうひとつの原因である男性ホルモンもまた身体的な異常によって作られる物質ではありません。
私たち男性が男性ホルモンを分泌しているのは当たり前の話であり、むしろ分泌されていないほうがおかしいとすら言えます。
つまり、壮年性脱毛症の原因物質は健康状態とは関係なく存在するし、はたらいてしまうということなんです。
そのため、壮年性脱毛症は「頭皮を健康にする」とか「生活習慣を改善する」、「ストレスを感じないようにする」といった対策だけしていても絶対に治りません。
健康そのものでも薄毛が起こってしまうのですから、健康になるという対策で壮年性脱毛症が治せるはずがありません。
ですので、頭皮の健康維持目的で販売されている通販サイトの育毛剤や育毛シャンプーでは壮年性脱毛症は絶対に治らないのです。
壮年性脱毛症を治すには医学的な治療が必要!
壮年性脱毛症はどれだけ健康でも進行してしまう薄毛なので、健康を保っているだけでは絶対に治りません。薄毛の原因を根本的に解決する医学的治療が必要なのです。
たとえば医者のみが処方できる発毛治療薬には、薄毛の原因となっている特定の男性ホルモンの分泌を抑えることで抜け毛誘発物質が作られなくする治療があります。
抜け毛誘発因子を作るためには男性ホルモンが必要不可欠ですから、この方法ならたとえ薄毛遺伝子を遺伝していても薄毛治療が可能というわけです。
ほかにも薄毛治療には薄毛にならない毛を移植する「自毛植毛」など様々な方法がありますので、詳しく知りたい方は「AGAの医学的治療まとめ」の記事を参考にしてください。
まとめ
壮年性脱毛症は男性の薄毛として一般的に広く知られているAGAの医学的な名称です。
つまりAGAと壮年性脱毛症は完全に同じ薄毛なので、治療法もAGAと完全に一致します。
身体的に健康そのものでも起こってしまう壮年性脱毛症は通販サイトで売られているような育毛剤・育毛シャンプーでは絶対に治りません。
薄毛治療をしてくれるクリニックに行って医学的な治療をすることが必要となりますので、薄毛の治療を考えている方はこの記事も合わせて参考にしてみてください。