AGA(エージーエー)
2017.09.19更新
おでこがハゲた!原因は?効果的な対策方法は?
このページではおでこがハゲてしまう原因とその対策について解説します。
目次
おでこの面積がどんどん広がっていくタイプの薄毛はほとんどがAGA
おでこが広がっていくタイプの薄毛はそのほとんどが「遺伝」と「男性ホルモン」を原因とするAGAという脱毛症です。
AGAには頭頂部が広がるように薄くなっていくタイプと、前髪がどんどん後退していくタイプ、そしてその両方が同時に起こるタイプの3種類があり、おでこが広がっていくのはこの2つめのタイプにあたります。
AGAは日本での正式名称を「壮年性脱毛症」いって、その名のとおり壮年期(30歳〜40代半ば)に発症することが多いですが、稀に10代・20代で発症することもあり、発症時期の個人差は激しいと言えます。
AGAについては「AGAとは?」の記事で解説しているので、もっと詳しく知りたい方はこちらのページを参照してください。
AGAは医学的な治療をしなければ治らない!
AGAは遺伝的に「男性ホルモンを抜け毛誘発物質に変えてしまう」という性質の遺伝子を持っている人にだけ起こる脱毛症です。この遺伝子を持っていない人はたとえどれだけ頭皮や髪の毛を痛めつけてもAGAになることはありません。
ですが、逆に薄毛遺伝子を持っていると、どれだけ頭皮を健康に保っていてもAGAが発症してしまう可能性が高いですし、薄毛の進行も放っておいて止まることはありません。
これはAGAを引き起こす遺伝子を親から受け継いだことと、男性ホルモンを分泌することのどちらもが、身体的にみれば異常な現象ではないために起こる特徴です。
AGAが身体的な異常を原因としていない以上、頭皮をどれだけ健康に保ったところで薄毛が止まることはないのです。
どれだけ健康でも生まれ持った遺伝子はなくならないし、男性ホルモンの分泌が止まることもないからです。
ですから、AGAは通販サイトで売っているような育毛剤や育毛シャンプー、サプリメントでは絶対に治りません。あれらの商品はあくまで「頭皮や髪を健康に保つ」ことを目的として作られていて、AGAの原因である遺伝子や男性ホルモンには一切はたらきかけないからです。
AGAを治したいのであれば、特定の男性ホルモンの分泌を抑える薬を使ったり、AGAの影響を受けない毛を手術で植毛すると言った医学的な治療が必要になります。
AGAの医学的な治療については「AGAの医学的治療まとめ」の記事で詳しく解説しているので、興味を持った方はこちらの記事を参考にしてください。
AGA以外で考えられるおでこハゲの原因とその対処法
おでこが広くなってしまうタイプの薄毛はそのほとんどがAGAですが、すべてが確実にAGAというわけではありません。
AGAが原因である場合よりも可能性は低いですが、AGA以外の要素が原因で薄毛になっていることもあります。
AGA以外の原因にはどのようなものがあり、どういった対策をすればいいのかを見ていきましょう。
過度な食事制限ダイエットや偏食による栄養失調
髪の毛は十分な栄養がなければ成長できません。
そのため食生活が乱れていると髪の毛に渡す栄養が足りなくなり、髪の毛が細くなったり抜けてしまうことがあります。
人体は摂取した栄養を心臓や肺といった生きるのに欠かせない臓器へと重点的に渡し、内臓系が十分に栄養をもらったあとの余りを髪の毛のような「生きるために必要不可欠ではない部位」に渡すという仕組みをとっています。
ですから、食事制限ダイエットなどで栄養を減らしてしまうと「内臓には十分な栄養が行き渡ってるから健康だけど、髪の毛に渡す分までは残っていない」という事態が起こってしまう可能性があるんですね。
栄養失調の対策は健康的な食生活!
髪の毛への栄養を不足させないためにも、毎日バランス良く栄養豊富な食事を摂るよう心がけることが大切です。
また、よく「髪の毛にいいから」と亜鉛やミネラルばかりを摂っている人がいますが、特定の成分だけを大量摂取することは身体によくありません。たとえば亜鉛は髪の毛を構成している成分のひとつではあるのは間違いないのですが、大量に摂りすぎると逆に健康被害が起こります。重要なのはバランスです。
食事と髪の毛の関係については「薄毛予防に効く食生活」の記事で詳しく解説しているので、こちらを参考にしてください。
昼夜逆転や夜更かしによる自律神経の乱れ
髪の毛は「自律神経」という神経に命令されることによって成長しています。
24時間延々と成長し続けているわけではなく、自律神経によって「成長しなさい」と命令されているときにだけ成長しているのです。
ですから、極端な話をすれば自律神経がまったくはたらかなければ髪の毛は成長しません。髪の毛の成長には自律神経がはたらくことが必要不可欠なのです。
そしてこの自律神経は「私たちが夜、眠っているとき」に活発化するという特徴を持っているとされています。
ポイントは「夜に眠っているときでないといけない」という部分で、昼夜逆転の生活を送っていたり、毎日夜更かしをしていたりすると自律神経が乱れてしまい、髪の毛に成長の命令を下すことができなくなってしまうのです。
毎日夜間に十分な睡眠を!
髪の毛を成長させるためには夜間に睡眠を取ることが髪の毛の成長に欠かせません。
具体的に何時から何時まで寝ればいいのかというのは研究者によっても微妙に主張が異なるので正確には導き出せないのですが、意見を総合すると「深夜1時までには寝ること」と「7時間以上の睡眠を取ること」が重要なようです。
睡眠と髪の毛の関係については「睡眠と髪の毛の関係を徹底解説」の記事でも解説していますので、より詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
日常的に強いストレスを感じ続けることによる自律神経の乱れ
睡眠不足の項でも解説したように、私たちの髪が成長するためには自律神経のはたらきが重要となってきます。
しかし自律神経はあまり強靭な神経ではなく、強いストレスを長期間感じ続けていると正常にはたらくことができません。
日常的に強いストレスを感じ続けていると自律神経が混乱し、たとえ夜にしっかり寝ていてもはたらかなくなってしまうことがあるのです。
ストレスと髪の毛の関係については「「ストレスと脱毛の関係」の記事が詳しいのでこちらの記事をご覧ください。
定期的なストレス解消で自律神経の乱れを防ごう!
自律神経を正常に働かせるためには強いストレスが日常的なものにならないことが重要です。
ただ、ストレスを一切感じない生活を目指す必要はありません。現実的にストレスを一切感じないことは不可能ですからね。誰かしら毎日なんらかのストレスは感じているはずです。
なので、ストレスを感じないようにするのではなく、定期的にストレスを発散することを心がけましょう。初めからストレスをゼロにすることを目指すのではなく、ストレスが増えたらその分だけ減らすことを考えればいいのです。
ストレス解消の方法は不健康になるようなものでなければなんでもOKです。
散財でも、ゆっくり眠ることでも、たくさん食べることでも、とにかくストレスさえ解消できれば問題ありません。
AGA以外の原因でおでこがハゲるときは頭皮全体に抜け毛が起こる!
AGAでおでこがハゲていくのは、AGAの原因となる物質がおでこの部分や頭頂部にしか存在しないからです。
特に側頭部や後頭部にはAGAの原因物質が存在しないため、どれだけAGAが進行しても側頭部と後頭部の毛だけは残るようになっています。
一方で、AGA以外の原因で薄毛になっている場合は側頭部だろうが後頭部だろうが関係なく毛が抜けていきます。なぜなら、栄養失調にしろ自律神経の乱れにしろ、問題は髪の毛全体に発生しているからです。
つまり、AGA以外の原因でおでこがハゲてしまっている場合はおでこに限らず髪の毛全体に抜け毛・薄毛が目立ち始めるのです。
もしも生活習慣が乱れていて、自分の薄毛がAGAかどうかわからない場合は抜け毛や薄毛が全体的に起こっていないかを確認してみてください。もしも全体的に起こっているならそれはAGAでない可能性もあります。
AGAかどうかを遺伝子から調べることもできる!
また、より正確に「自分がAGAかどうか」を知りたい人には遺伝子検査という手段もあります。
「AGAになってしまう人特有の遺伝子を持っているかどうか」を調べる検査をすることでかなり高い確率でAGAになるかどうかを調べることができるのです。
遺伝子検査については
遺伝子検査については「遺伝子検査の方法と費用まとめ」で詳しく解説していますのでこちらを参考にしてみてください。
で解説していますので、詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。まとめ
おでこがハゲてしまう原因はそのほとんどがAGAという脱毛症を原因としています。
AGAは通販サイトなどで売っている育毛剤や育毛シャンプーでは絶対に治らないため、「AGAの医学的治療まとめ」の記事で解説しているような医学的治療を行う必要があります。
稀にAGA以外の原因でおでこがハゲてしまうこともありますが、その場合は全体的な抜け毛・薄毛も伴うため、生活習慣が悪化している人は全体的な抜け毛が起こっているかどうかである程度は自分がAGAかそうでないかを判断することができます。
より正確に知りたい場合は遺伝子検査を行うことで自分がAGAかどうか・将来AGAになるかを調べることもできます。
AGA以外の原因で起こるおでこハゲは生活習慣を改めることで予防・改善ができますので、毎日の食生活や睡眠をしっかりと改善していきましょう。