発毛剤
2017.10.11更新
プロペシアの初期脱毛が起こる原因と期間を徹底解説
このページでは、プロペシアを使い始めたときに抜け毛が増えてしまう「初期脱毛」現象を解説します。
プロペシアそのものについて知りたい方は「プロペシアを徹底解説」の記事を参考にしてください。
目次
1分でわかるプロペシアの初期脱毛
プロペシアを使い始めたときに抜け毛が増えてしまう現象は「初期脱毛」といって、薄毛治療薬の効果が出始めた証。
古い毛が押し出されるようにして新しい毛が成長したために、自然と抜け落ちるよりも早く毛が抜けてしまうことによって初期脱毛が起こっている。
見た目には抜け毛が増えたように見えるが、実際には近いうちに抜けることが確定していた毛が前倒しで抜けただけなので、毛根や毛に異常なことは起こっていない。
初期脱毛とは?
プロペシアを飲み始めると、最初の1~2ヶ月あたりに大量の抜け毛が起こってしまいます。これがいわゆる「初期脱毛」です。
なぜ初期脱毛は起こるの?
私たちの髪の毛は「ヘアサイクル」という周期によって生え変わりが決まっています。
成長が止まった毛はこのヘアサイクルに従って数ヶ月ほど抜けるのをただ待つだけの期間に突入します。これを「休止期」と呼びます
AGA患者に毛が生えてこなくなってしまうのは、本来であれば毛を作っている時期にあるべき毛根を休止期にしてしまうためです。
休止期のとき、毛母細胞(髪の毛を作っている細胞)は髪の毛を作るのを止めて、ただ毛が抜けるのを待つだけとなります。
簡単に言えば、毛穴に成長の止まった毛が刺さっているだけの状態になるわけです。
本来であれば、この成長の止まった毛はシャンプーやブラッシングによる力が加わったことで徐々に自然と抜けていきます。
ですが、プロペシアを使うと毛母細胞が活性化して、まだ毛穴には髪の毛が残ったままなのに、毛根で髪の毛の生成が始まってしまうことがあるんですね。
すると、自然に抜ける機会を待っていた毛は新しく作られた毛にどんどん押される形で抜けていってしまうのです。
これが初期脱毛が起こるメカニズムです。
つまり、初期脱毛とは将来抜けるはずの毛が前倒しで抜けているという現象というわけです。
初期脱毛で起こる大量の毛はもともと抜け毛になる予定の毛なので心配しなくてOK!
初期脱毛はもともと抜けるはずだった毛が前倒しで抜けているだけなので気に病む必要はありません。
上で説明したように、初期脱毛で抜けている毛は「成長が止まった毛」です。
仮に初期脱毛が起こらなかったとしても、それ以外の原因で近いうちに確実に抜け毛となっていたはずの死んだ毛なのです。
初期脱毛は大漁に抜ける!
初期脱毛は非常に大量の毛が抜けることがあります。私の場合は1日に300本抜けたこともありました。
ですが、その量はおかしくもなんともないのです。
ヘアサイクルで休止期になっている髪の毛は髪の毛全体の約9%と言われています。つまり、今ある髪の毛の1割ほどは初期脱毛で抜ける可能性があるということなのです。
目に見えて大量に抜けていく抜け毛には心配要素しかありませんが、初期脱毛は「薬が効き始めた」という証拠でもあります。
抜け毛を不安に思うのではなく、治療が進んでいると前向きに捉えましょう。
プロペシアの初期脱毛はいつから始まっていつから終わる?
初期脱毛の期間は個人差が大きく、具体的に断言することはできません。
私もクリニックの担当医から初期脱毛について聞かされたのは「治療を始めた最初の1~2ヶ月は抜け毛が増える」ということだけでした。
かなり大雑把な説明ですが、誰にどういう症状が起こるかもわからない以上、医者として言えるのはそれが限界なのだろうなと思います。
ただ、実際に経験したり、他の人の初期脱毛についても詳しくなった今では「初期脱毛って多くの人にはこういうものでしょ?」とある程度は特定できるようになってきました。
必ずしもすべての人が当てはまるわけではありませんが、私の知る限りの情報を集めたものをご紹介したいと思います。
初期脱毛は治療開始10日後から15日後あたりに始まる
上の方で説明したように、初期脱毛は新しく成長した髪の毛が古い髪の毛を押し出すことによって起こります。
つまり、髪の毛の成長が始まっても押し出せるくらいの長さにならなければ抜け毛は起こらないということです。
人間の髪の毛は1日あたり0.3ミリほどしか伸びません。そのため、1日や2日では押し出すための長さが足りないというわけです。
毛の押し出しは皮膚の内部で起こっているため、どれくらいの長さが必要なのかはわかりませんが、どんな人でも1週間以上はかかってしまうようです。
私の周りでは10日間から15日間のいずれかで初期脱毛がスタートしました。
そのあたりの情報を鑑みると、初期脱毛は投薬開始から10日目あたりに起こると考えておくのが良さそうです。
プロペシアの初期脱毛が続く期間はおよそ半月から1ヶ月!
私の初期脱毛は、使用後12日目から始まり、「もう大丈夫かな?」と感じたのが使用後42日目でした。つまり1ヶ月間抜け毛が続いたわけです。
早い人だと2週間で終わったという人もいたので、これはかなり長く続いた方だと思います。
薄毛の進行度合いや体質にもよりますが、私の観測範囲では半月から1ヶ月が初期脱毛の期間でした。
初期脱毛が2ヶ月以上続いているときはプロペシアが聞いていない可能性が
「プロペシアの初期脱毛がいつまで経っても収まらない。もう何ヶ月も抜け毛が止まらない」という場合は、そもそも初期脱毛ではない可能性が高いです。
初期脱毛は休止期の毛が前倒しで抜けているだけです。
つまり、抜ける本数には「休止期の毛の数」という限界があります。いつかは抜けさせる毛がなくなって止まらなければおかしいのです。
にも関わらず抜け毛が止まらない・増えているというのであれば、それはプロペシアが効果を発揮できずAGAの進行が止まっていない可能性が高いです。
この場合はプロペシアへの耐性を生まれ持っていたり、あるいはプロペシアだけでは治療が十分でないといった問題が出ている可能性がありますので、クリニックの医師と相談して治療法を変更すべきでしょう。
今とは違う治療法を探したいときは「クリニックの選び方とおすすめランキング」で各治療法とおすすめクリニックを解説していますのでこちらを参考にしてみてください。
初期脱毛を抑えるにはどうすればいいの?
初期脱毛を止めることはできません。
先程も言いましたが、初期脱毛は成長が止まって死んだ毛が前倒しで抜けているだけです。
仮にプロペシアを飲まなかったとしても1~2ヶ月後には抜け落ちていたはずの毛なのですから、抜けて当然の毛が抜けないように対策することはできないのです。
初期脱毛は毛が生えてきたことが原因で起こっている現象ですから、対策すべき症状ではないとすら言えます。
感情として難しいとは思いますが、むしろ「薬が効いてきてるぞ」と喜ぶくらいが丁度いいのです。
まとめ
初期脱毛はプロペシアの効果によって毛の成長が早めに起こり、その結果まだ抜けていない毛が新しい毛に押し出されることによって起こる「抜け毛の前倒し現象」です。
初期脱毛が始まるのは薄毛治療を開始してからだいたい10日後から15日後あたりで、そこからさらに半月から1ヶ月ほど抜け毛が続きます。
よって、ざっくりと説明するなら、初期脱毛とは「治療開始10日後あたりから長くて1ヶ月、大量の抜け毛が続く」ことと言えます。
多くの毛が抜けてしまうので不安に感じるでしょうが、初期脱毛は治療薬が効果を発揮している証拠とも言うことができます。
ですから初期脱毛に怯えて治療を中断してはいけません。不安に負けず治療を続けていきましょう。