
発毛剤
2017.04.26更新
ミノキシジルタブレット(ミノタブ)の効果と副作用
このページでは「ミノタブ(ミノキシジルタブレット)」と呼ばれているミノキシジル錠剤(飲み薬)の効果や副作用について解説していきます。
目次
1分でわかるミノタブ
ミノタブは外用薬の薄毛治療薬として知られている「ミノキシジル」の内服薬バージョン。
外用薬よりも高い発毛効果を持っているが、その分副作用も強く、特に体毛が濃くなるという副作用が全身に出てくる。
これは内服したことによってミノキシジルの発毛成分が身体全体に回ったためと考えられる。
また、もともとは高血圧の患者が血圧を下げるための薬として開発されているため、血圧を下げる効果も持っており、血圧低下によるめまいや動悸といった副作用も見られることがある。
まとめると、ミノタブは外用薬のミノキシジルよりも発毛効果と副作用が強くなった薬。
ミノタブとは何か?

ミノタブはミノキシジルタブレットの略で、要するにミノキシジルの錠剤のことです。
「塗ったところに毛を生やす」という効果の発毛剤として有名なミノキシジルですが、ミノキシジルには内服薬のタイプもあるんですよ。
ミノタブは商品名でも医学的な用語でもないのですが、「リアップ」のような塗るタイプのミノキシジルと区別するためにミノタブと呼ばれていたのがいつの間にか定着しました。
薬品名としては「ロニテン」や「ノキシジル」といった名前で流通していますが、いずれもミノキシジルの錠剤という点では同一です。
発毛剤としては日本で未認可!
ミノタブの大きな特徴は発毛剤としては認可されていないことです。
ミノキシジルはもともと高血圧治療のための飲み薬として開発されました。その際に副作用として毛が生える効果があると発見されて「じゃあミノキシジルを発毛剤として使おう」と逆転の発想でミノキシジルが発毛剤になったわけです。
しかし、飲み薬のミノキシジルを発毛目的で使うと高血圧治療のための血圧を下げる効果も出てしまって、健康な人は心臓に負担がかかってしまいます。そこで発毛剤のミノキシジルは塗り薬としてだけ認可されることになったのです。
なぜミノタブが出回るようになったのか
ところがここで一部の人が考えます。
「逆に考えれば、副作用のリスクさえ受け入れちゃえば飲むミノキシジルで高い発毛効果を得られるのでは?」
こうして、より強い発毛効果を得るために、発毛剤として認可されていないのは承知で錠剤の方のミノキシジルを使いたがる人たちが現れました。
しかし、皮膚科では法律によって未認可の薬が出せないことになっています。いくら患者がミノタブと使いたがっても皮膚科で治療を受けている限りミノタブは使えないのです。
そこで現れたのが薄毛治療を専門に行なうAGAクリニックです。AGAクリニックは未認可の薬を処方してもいい病院として設立されているためミノタブを処方することができます。
こうして、副作用が出たとしても強い発毛効果を得たいという人たちがミノタブを使うようになり、徐々に薄毛治療のスタンダードとして浸透していくようになったのです。
ミノタブの効果

実は現代医学ではミノキシジルがなぜ発毛効果をもたらすのかということがよくわかっていません。
たまに「血行が良くなるおかげで髪の毛への栄養が運ばれやすくなって毛が生える」という説を見かけますが、その理論で行くと他の降圧剤(高血圧治療薬)では毛が生えていない理由が説明できません。
たとえば高血圧の治療では「カルシウム拮抗薬」という薬を使って血行を良くするのですが、カルシウム拮抗薬では毛が生えません。
つまりミノキシジルの発毛効果は原因不明の副作用であって、完全に偶然の産物なのです。
残念ですが、ただ「毛が生えてくる」ということだけがわかっているのが現状です。
ミノタブは生え際の後退(M字ハゲ)には効果が出にくいって本当?
一部では「ミノタブ生え際の後退には効果がない・出にくい」と言われています。
その根拠は「ミノタブは血行を良くすることで髪の毛を生やしているため、血液のめぐりがもともと良くない生え際には効果が出にくいから」というのが一般的です。
正直なところ、ミノキシジルの発毛効果は完全に解明されたわけではないので「他の部位に比べると生え際には効きづらい」という主張がまったくの嘘だと断ずることはできません。極端な話をすれば、未知の成分Xによって生え際にだけ効果が出にくくなってる可能性を否定することができないのです。
ただ、「生え際には血行改善の効果が出にくいから生え際の後退にミノタブが効かない」という説は可能性は極めて低く、ほぼありえないと言っていいでしょう。
上でも少し触れましたが、ミノキシジルの発毛効果が血行改善なら他の降圧剤でも発毛していなければおかしいのでミノキシジルの効果が血行改善だという点は疑問です。
さらに言えば、頭のいわゆる生え際と呼ばれる位置には「浅側頭動脈」という太い血管が通っており、別に成分が送られづらいわけでもないのです。
これらの点からミノタブが生え際の後退に効かないというのは考えにくいと言えます。
なぜミノタブの方が効果が大きくなるの?

ミノタブのほうが効果が大きくなる理由は成分の運ばれ方にあります。
塗るタイプのミノキシジルは皮膚から毛根内部へと成分が浸透しなければなりません。
しかし、人間の皮膚は塗られた成分すべてを皮膚内部まで浸透させるようにはできていないんですね。そんなことをしたら薬の成分以外の異物も素通しになってしまいますから、皮膚には異物を弾くバリア機能が備わっているのです。
現代の科学では皮膚のバリアがどれくらい薬を弾いてしまうのかを測定する方法がないのでどれくらいの成分が届いていないのかは不明ですが、少なくとも成分がある程度失われているのは事実です。
一方でミノタブは体内で成分を吸収されるので成分が弾かれて失われることはまずありません。
しかも血液によって身体全体まで運ばれるため、栄養補給と同じくスムーズに成分の受け渡しが行われます。
つまり、体内から血液で成分を運ぶのと皮膚から成分を吸収するのでは成分の届き方に大きな差が出てくるのです。
ミノタブの効果が出るまでの期間はどれくらい?

実際に毛が生え始めてきたのが実感できるのは服用開始3ヶ月目あたりからが一般的な期間となります。
これはどんなに健康な人でも髪の毛は1ヶ月に1cmペースでしか伸びてこないからです。
ミノタブは髪の毛が伸びるスピードを速めるわけではないので成長速度に関しては通常と同じだけ待つ必要があります。
ゼロから育ち始めた毛は頭皮に埋まった毛根の奥深くから成長がスタートしますから、頭皮から顔を出すまでの距離も考えると2~3ヶ月で産毛が確認できるレベルの成長となります。
薬の効きに個人差はありますが、だいたい半年以上でようやく「髪の毛だ」と認識できるような毛にまで成長できるくらいの効果が得られるはずです。
ミノタブの飲み方は?

クリニックで処方してもらった人は医師から説明を受けていると思いますが、ミノタブは1日に1錠を24時間感覚で飲みます。
飲み忘れたからといって2錠まとめて飲んだり、日付が変わったかといって24時間経過する前に2日めの分を飲むのは止めましょう。
1日1回24時間感覚で飲むのが鉄則です。
ミノタブは副作用が強い!

発毛効果が強力になっているということはすなわち発毛以外の効果、つまり副作用も強くなっているということです。
ミノタブの副作用については「飲む不安も塗る不安もすべて解決!ミノキシジルの副作用を徹底解説」が詳しいので詳細な解説はそちらに譲りますが、ここでもミノタブの副作用について軽く説明しておきましょう。
ミノタブでは動悸やめまい、顔のむくみのような症状が出てくることも!

ミノキシジルがもともとは高血圧治療のための薬であることは既に説明したとおりです。
つまり、ミノキシジルには血圧を下げる効果があるわけです。
これは高血圧の人にとっては嬉しい自体ですが、健康的な人にしてみればデメリット以外のなにものでもありません。
塗るタイプのミノキシジルであれば効果が小さいため、血圧を下げる効果はほぼ起こらないのですが、ミノタブの場合は違います。
高血圧治療に使うミノタブよりミノキシジルの配合量が少なくなってはいるものの、きっちりと血圧を下げる効果が出てしまうため、健康被害が発生する危険があるのです。
血圧が下がると動悸やめまいといった症状が起こります。
このときの症状の強さは個人差が強いため、どれくらいのものを覚悟すればいいかというのは具体的に注意しておくことはできません。
さすがに心臓がはちきれそうなほど痛んだり、気絶しそうなほど頭がクラクラするといった事態にはなりませんが、「ちょっと違和感があるかな?」というレベルの人もいれば「明らかに心臓が変だぞ!」と感じる人もいます。
また、血圧が下がると血流が弱くなって血液の循環がスムーズにいかなくなり、顔にむくみが出る可能性もあります。
むくみのひどさや期間についてもやはり個人差があるので具体的に言及はできないのですが、ひどい場合は顔が変形するくらいむくんでしまうことがあるようです。
ミノタブの発毛効果は全身に及ぶ!

これは厳密には副作用とは少し違いますが、ある意味では副作用とも呼べる現象です。
塗るミノキシジルは「塗った場所に毛が生えてくる」という薬なわけですが、これは言い換えるなら「成分を吸収した部分に毛が生えてくる」という効果になります。
通常のミノキシジルであれば頭皮にしか塗らないので髪の毛だけ生えてくるわけですが、これがミノタブになると成分は身体全部に行き渡ります。
先ほども少し解説しましたが、ミノタブの発毛効果が強いのは血液に乗って毛根まで成分が届くからです。そして血液は身体全体を巡っています。
つまり、ミノキシジルの成分が身体のあらゆる毛根に届いてしまうのです。
こうなると髪の毛だけでなく全体的に体毛が濃くなってしまいます。
具体的にはヒゲやすね毛、腕毛など「もともと濃い毛」はさらに濃く太くなっていきます。
さらに「今まではまったく気にならなかった産毛」が濃くなるせいで今まで毛が生えていないと思っていた部位まで毛深くなります。
例えば日本人だと「胸毛が生えてないよ」って人は結構多いと思いますけど、それって実は生えてないんじゃなくて一見しただけではわからないくらい薄い産毛が生えてるだけなんですね。
ですから胸毛が生えていないと思っていたのに胸毛が生えてきたりだとか、手の甲・足の甲みたいなぱっと見だと毛が生えてなかったような部位にまで太く濃い毛が生えてくるという事態が発生してしまうんです。
足の裏や手のひらなど、もともと毛が生えない部位以外の毛はすべて濃くなると考えた法がいいでしょう。
要するに、ミノタブを飲むとすごく毛深くなるのです。
毛深くなる副作用は『確実に』出る!
通常の副作用であれば「出るかもしれないし出ないかもしれない」というものになりますが、まず間違いなく出ます。確実に出ると言っても過言ではないでしょう。
ミノタブを飲むと毛が生えてくるのはミノキシジルの成分が血液に乗って髪の毛の毛根に届いたからです。
そして体毛が濃くなるのはミノキシジルの成分が血液に乗って体毛の毛根に届いたからです。
要するに体毛が濃くなる効果は髪の毛の発毛効果と完全に同じ理由で発生するため、「副作用が起こらない」ということがないのです。
もし体毛が濃くなる副作用が出なかったのなら、それは髪の毛が生えてくる効果も出てきていないということになります。
毛深くなる代わりに強い発毛効果を得るという等価交換の世界。それがミノタブです。
「やっぱり副作用が怖くてミノタブを使いたくない」という人はハゲは医学で治療可能!AGA治療の種類と効果まとめでAGAの治療方法をまとめていますので、こちらの記事を参考にして効果と副作用のバランスが自分にマッチした治療法を探してみてください。
まとめ
ミノタブはミノキシジルの持つ「毛を生やす」という効果をより強力に発現する薬ですが、経口摂取しているがゆえに発毛効果が全身に及び、体毛も濃くなってしまうという副作用も持っています。
また、もともとは高血圧の人が血圧を下げる薬として開発されたために「血圧が下がったことによるめまいや動悸」といった副作用も出てくることがあるようです。
まとめると、ミノタブは塗るタイプのミノキシジルよりも強い効果を持っていますが、そのぶん副作用も強くなっているという諸刃の剣と言えます。
ですのでミノタブを使用する際はまずクリニックを受診して薬に対する知識や適切な濃度を知り、ミノタブへの不安をすべて解消するところから始めましょう。
ミノタブを取り扱っている薄毛治療のクリニックについては「AGAクリニックおすすめランキング」で解説していますので、こちらも合わせて参考にしてください。