AGA(エージーエー) 髪の毛の基礎知識
2017.07.20更新
AGAの進行速度ってどれくらい?若ハゲが完全に薄毛になってしまうまでの期間とは
このページではAGAの進行速度について解説します。
目次
AGAの進行速度
AGAは5〜10年で末期になる!
日本皮膚科学会が作成した「男性型脱毛症診療ガイドライン」では、20代後半〜30代にかけて薄毛が進行していって、40代以降に完全な薄毛になるとされています。
日本人の場合には20歳代後半から30歳代にかけて著明となり,徐々に進行して40歳代以後に完成される
つまり、AGAが発症してから5〜10年くらい放置すると末期になってしまうというわけです。
AGAの進行速度は個人差が大きい!
ひとつ心に留め置いてほしいのが、AGAの進行速度は個人差が大きくて具体的に表せないということです。
そもそも上記の5〜10年という時点ですでにだいぶ差がありますが、実際にAGAの人たちから話を聞いてみると、
「20代前半に薄毛かな?と感じ始めて、そこから2年で末期になった」
という人もいれば、
「本格的に薄くなり始めたのは50代になってから」
という人もいて、薄毛の進行速度に関してはもう人それぞれとしか言えなくなっている現状があります。
5〜10年というのもあくまでひとつの指標だとお考えください。
AGAの進行を止めたいなら医学的な治療をしよう!
AGAが進行してしまうのはAGA治療を行なっていないからです。
ですから、AGA治療を行えば、そもそもAGAの進行速度に怯えることはなくなります。
AGAの主な治療方法
ここでは、先ほども紹介した「男性型脱毛症診療ガイドライン」で「行うように強く勧められる」あるいは「行うよう勧められる」と評価されているふたつの治療方法を紹介したいと思います。
発毛剤治療
AGA治療薬には『プロペシア』(フィナステリド)という薬があります。この薬はAGAの原因のひとつとなっている「DHT」という男性ホルモンの生成を抑える薬で、これを飲むことによってAGAの原因を(一時的にではありますが)取り除くことができます。
ただ、プロペシアはあくまでAGAの原因を阻害するだけなので、毛が生えるところまではサポートできません。
そこで登場するのが『ミノキシジル』です。
ミノキシジルには「毛を生やす」という単純明快な発毛効果があり、プロペシアでAGAを阻害した状態で使えば抜け毛に悩まされることなく髪の毛を増やすことができます。
このAGA阻害のプロペシアと毛生え薬のミノキシジルのコンボで薄毛を治療して行くのが発毛剤治療です。
詳しくは「AGA治療はプロペシアとミノキシジルの併用が効果的!発毛剤併用の効果や金額、デメリット」で解説していますので、より詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
自毛植毛
植毛は薄毛の部分に毛(毛根)を移植する外科手術です。特に自分の毛を採取して薄毛の部分に移植する手術のことを自毛植毛と呼びます。
昔は植毛といえば人工毛を植毛していましたが、現在では安全性に欠けることから禁止されている国が多く、日本でも禁止こそされてはいませんが年々廃れてきています。
自毛植毛の特徴はAGAの影響を受けない毛を移植できるところです。
実はAGAの男性でも側頭部や後頭部の毛はAGAによって抜けないという特徴を持っていて、その特徴が移植後にも引き継がれるのです。
しかも、人工毛ではなく自分の毛根を移植しているため、自毛植毛に成功すればその後は特殊な薬品や器具を使わなくても半永久的にその毛が生え続けます。
自毛植毛については「【最新】自毛植毛の技術情報まとめ!費用を本数で徹底比較!」の記事が詳しいので、もっと知りたい方はこちらを参考にしてください。
AGAの進行をできるだけ抑えるための生活習慣改善!
AGAの進行速度に少なからず影響を与えているのが生活習慣です。
生活習慣の乱れが直接的にAGAを引き起こしたり、生活習慣の改善をすることが根本的なAGAの治療になるわけではないのですが、生活習慣が悪い人よりも良い人の方がAGAの進行が遅くなったという体験談もあります。
そこでここではどういった生活習慣を改善していけばいいのかを解説して行きます。
食生活の改善
髪の毛も身体の一部ですから、十分な栄養がなければ成長出来ません。
偏食や絶食といった乱れた食生活を続けていると髪の毛に渡す栄養が足りなくなり、髪の毛が細くなったり抜けてしまうことがあります。
特定の食品を選んで食べる必要はありませんが、1日3食できるだけバランスの良い食事を心がけましょう。
食事と髪の毛の関係については「髪に良い食材でハゲを防止する!?ハゲ・薄毛予防に効く食生活で育毛しよう!」の記事で詳しく解説しているので、こちらを参考にしてください。
睡眠不足の改善
私たちの髪の成長は主に夜、寝ている間に行われます。
自律神経という神経が髪の毛に成長するように命令を出しているのです。
この自律神経は「夜」かつ「寝ている間」でなければ正常に稼働しないという特徴を持っており、夜更かししすぎて睡眠時間が減ったり、昼夜逆転生活をしていて夜間に睡眠が取れていなかったりすると髪の毛の成長を促してくれません。
睡眠不足が自律神経の乱れに繋がり、自律神経の乱れが髪の毛の成長を阻害する。
よって、睡眠不足の改善が薄毛対策として重要なのです。
睡眠と髪の毛の関係については「寝ないと髪は育たない!自律神経がもたらす眠りと抜け毛の関係と、育毛のための睡眠方法を徹底解説」の記事が詳しいので、もっと知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
ストレスの発散
人は強いストレスを長期間感じ続けていると自律神経が乱れてしまいます。
睡眠不足のところでも解説しましたが、自律神経の乱れは髪の毛の成長を阻害することに繋がってしまうため、強いストレスを受け続けないことも重要となってきます。
ストレスを一切感じない人なんて存在しませんから、「生活からストレスを完全排除しろ」とは言いません。実際問題、ストレスを感じないことを不可能ですからね。そもそも「ストレスを感じないようにしよう」と心がけること自体がすでにストレスであるという矛盾も孕んでいます。
ですので、「ストレスを感じないようにする」のではなくて「定期的にストレスを発散する」ことを心がけてください。
ストレスと髪の毛の関係については「ストレスで髪の毛が抜ける!?ストレスと抜け毛の関係を解説!」の記事をご覧ください。