生活習慣
2017.06.07更新
ハゲ・薄毛を予防するための正しい対策5選
このページではあなたが薄毛を防止するためにできる5つの薄毛予防法を解説します。
目次
今すぐやるべき薄毛予防・ハゲ対策5選!
防止できない薄毛・ハゲは治療をしていくべきですが、防止できる薄毛・ハゲはしっかりと予防してリスクを減らしていくべきです。
これからご紹介するのは防止できる薄毛・ハゲを予防するため5個の対策です。
どれも難しいことはなく、今日から始められるくらい簡単ですのでいずれもかかさずにやって薄毛を予防していきましょう。
正しい方法で髪を洗う
頭皮の状態を悪化させないためにも正しいシャンプー・ドライヤーは欠かせません。
「髪を洗うことが髪の毛や頭皮にとって大切だ」ということはみなさんも理解していることと思います。
しかしここで重要なのが「正しく」というところです。もしも誤った方法でシャンプーやドライヤーをしていると逆に頭皮環境を悪くしてしまうのです。
たとえば「徹底的に髪を洗おうとするあまり、爪を立てて頭皮に引っかき傷をつけてしまう」といったミスを起こしてしまうと頭皮の環境が良くなったとは言い難いですよね。
そうならないためにも、以下のような方法でシャンプー・ドライヤーを行なうことが重要です。
- お風呂に入る前に軽くブラッシングして、ゴミやホコリを落としつつ、シャンプー時に髪が絡まらないようにする
- 髪の毛をお湯で洗い流し、しっかりと濡らしてから手で泡立てたシャンプーを付ける(液体のまま頭皮につけない)
- 爪を立てると頭皮が傷ついてしまうので指の腹で揉み込むようにして髪の毛を洗う
- シャンプーが頭皮に残らないようにシャンプーを洗い流す
- タオルドライで水分を拭き取る
- 温風で髪の毛の根本を重点的に乾かしていく
- 髪の毛が乾いてきたら冷風に切り替え、髪の毛全体から熱がなくなるまでブローする
わかりづらい点、詳しく知りたい点などがありましたら「正しい髪の洗い方」の記事でも解説していますのでこちらを参考にしてください。
また、正しい方法でシャンプーをしていてもシャンプーそのものが肌に合っていないために頭皮が炎症を起こしたり荒れてしまうこともあります。
そういった場合は方法を変えるよりもシャンプーを変えることが重要となってきますので、頭皮に合ったシャンプーを探してみましょう。
栄養バランスの取れた食事をする
絶食や食事制限ダイエットなどでほとんど食事を取らない生活を続けていると、髪の毛に必要な栄養が確保できずに抜け毛が起こってしまいます。
また、食事の頻度には問題がなくても同じものばかり食べ続けている偏食家も必要な栄養分が確保できていない・あるいは摂取し過ぎで逆効果になっていることがあり危険です。
それを防ぐためにも1日3食、栄養バランスの良い食事を取るようにしましょう。
重要なのは炭水化物、タンパク質、ミネラル、ビタミンをバランスよく取ることです。
より具体的な成分については「薄毛にならないための食生活」の記事でまとめていますのでこちらも参照してください。
特にご飯やパンで炭水化物を、肉や魚、大豆でタンパク質を、野菜や果物でミネラル・ビタミンを摂取するような献立が望ましいです。
理想は食事ですべての栄養を賄うことですが、アレルギー体質で食べられないものが多いという方や、外食が多くて栄養バランスを維持するのが難しいという方、ダイエット中で多くの栄養を摂取できそうにないという方は栄養補助食品で足りない分の栄養を補うのがおすすめです。
自律神経を乱さないために夜間の長時間睡眠を
髪の毛に重要な男性ホルモンの分泌を司っている自律神経は日中に活発化する「交感神経」と夜間に休息しているときに活発化する「副交感神経」というふたつの種類があります。
いわゆる「自律神経が乱れている」と言うのはこのふたつの神経がバランス良く活動できていないことを指しているわけなんですね。
髪の毛において特に重要なのは夜間に活動している副交感神経で、副交感神経が活発になると血管が広がって血液の通りがよくなるほか、細胞分裂が起こりやすくなります。
髪の毛の成長は毛母細胞の細胞分裂ですから、要するに髪の毛は夜寝ているときに育っているということなのです。
副交感神経を活発化させるにはただ寝ているだけでもダメで、ただ夜になるだけでもダメで夜間に休息している最中でなければなりません。昼寝中や夜更かしをしているときには副交感神経は活発化しないのです。
自律神経は未だ完全に解明されているわけではないので明確に「何時から何時までの間に寝るべき」というようなことは言えないのですが、夜間の休息というからには最低でも1時~2時くらいの、いわゆる深夜と呼ばれる時間になるまでには寝ていたいですね。
有酸素運動で血行促進
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動と呼ばれるような運動は心肺機能を発達させ、血液の循環を良くする効果があります。
血液は髪の毛へと栄養を運ぶ運送業者のようなはたらきをしているため、血液の流れが良くなることはすなわち髪の毛が成長しやすくなることと言っても過言ではありません。
薄毛予防に良いジョギングの方法は「薄毛対策のための効率的なジョギング方法」で解説していますので、詳しく知りたい方はこちらのページを参考にしてください。
血管の収縮を引き起こす過剰な喫煙は控える
「喫煙と薄毛の関係」の記事でも解説しているように、タバコをそのものに髪の毛を脱毛させてしまうような成分が入っているわけではありません。実際、私の友人にもヘビースモーカーなのに髪の毛がフサフサな人がいます。
しかし、タバコが抜け毛とまったくの無関係かというとそういうわけでもないのです。
実はタバコに含まれるニコチンという成分には血管を収縮させる作用があり、過剰に摂取すると血液の流れが悪くなってしまうんですね。
血管はいわば髪の毛へ栄養を運ぶための道路ですから、その道路が狭くなってしまうと栄養の運搬が滞って、髪の毛が成長しづらくなってしまいます。
要するにタバコは吸っても薄毛にならないかもしれないけど、タバコを吸わない人よりは吸っている人の方が抜け毛が起きたり髪が細くなるリスクが高くなるんです。
当然、多く吸っていれば多く吸っているほどそのリスクも高まりますから、理想を言えば完全禁煙、難しければとにかく本数や頻度を減らす方向で対処していきましょう。
ハゲ・薄毛はすべて予防できるわけではない!
ここまで薄毛の予防方法を解説してきたわけですが、実はすべての薄毛が予防できるわけではありません。世の中には予防できる薄毛と予防できない薄毛があるのです。
具体的には遺伝や老化、出産といった人体のシステムが原因の薄毛は予防することができませんが、栄養不足や頭皮環境の悪化、髪のダメージといった不健康・不摂生が原因の薄毛は予防ができます。
ここではどういった薄毛が防止できて、どういった薄毛が防止できないのかを具体的に解説していきます。
防止できないハゲ・薄毛
原因のひとつに遺伝が関わっているAGA(男性型脱毛症)
「AGA(男性型脱毛症)」は男性特有の薄毛で、頭頂部が広がるようにハゲていったり、生え際が後退していったりして、最終的には後頭部と側頭部以外の髪の毛がなくなってしまう脱毛症です。
なぜAGAが防止できないのかと言いますと、まず第一にAGAは原因のひとつが遺伝だからです。
生まれ持った遺伝子をあとから対策しようというのはさながら「日本人に生まれたけど今から対策して白人になりたい」と言っているようなものですから、これが無理な話だというのはわかっていただけるかと思います。
そしてもうひとつ、AGAが予防できない理由として男性ホルモンが原因となっていることも挙げられます。
現代のAGAの治療は薬を使って「特定の男性ホルモンが作られないようにする」という対策です。
しかし、健康な男性が男性ホルモンを分泌するのは当たり前なので、これを身体の正常な反応で起こせというのは不可能です。
男性ホルモンは分泌されていないと健康被害が出てしまう物質なのですから、人体に「男性ホルモンを分泌しないようにする」機能がないのです。
ですから、AGAは予防することができないというわけなんですね。
AGAについては「AGA(エージーエー)とは?」の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はこちらを参照してください。
放射線治療や抗がん剤などの薬・治療の副作用による脱毛
放射線治療や抗がん剤といった治療法は効果を発揮することと毛根がダメージを受けて脱毛してしまうことは切っても切れない関係であるため、現代医学では脱毛の副作用だけを取り除くことができないのが現状です。
たとえばがんの放射線治療は「がん細胞に放射線でダメージを与えて破壊させる」という治療法です。
放射線はがん細胞を攻撃すると同時に正常な細胞も攻撃してしまうので、放射線を浴びせられた頭皮は炎症を起こして脱毛してしまいます。
がん細胞だけを的確に攻撃してその他の細胞には一切の影響を与えない放射線は存在しないので、現代の医学では放射線治療を選んだから脱毛は避けて通れない道なのです。
抗がん剤はなぜ脱毛が起こるのかそのメカニズムが詳しく解明されてはいませんが、やはりこちらもがんを攻撃する成分が毛根も攻撃してしまうことが原因の脱毛だと考えられています。
ただ、これらの脱毛は治療が原因なわけですから、病気が完治して治療が終われば再び毛がもとに戻っていくという性質も持っています。
防止はできないけど回復はできる。それが治療の副作用による脱毛なのです。
防止できるハゲ・薄毛
栄養失調による薄毛
私たちの身体は何をするにも栄養を必要とします。
例えば心臓を動かしたり、息を吸ったり、今あなたがこうしてこの文章を読んでいるときにも脳みそが栄養を消費して頭を回転させているのです。
髪の毛だって毛根で毛母細胞という細胞が細胞分裂することによって作られているのですから、当然その毛母細胞が活動するためのエネルギーとして栄養が必要となってきます。
しかし、これは逆に言えば栄養がなくなってしまえば毛母細胞はエネルギーがなくなって細胞分裂ができなくなり、ひいては髪の毛が育たず抜けてしまって薄毛になるということでもあるのです。
特に人体は「生命活動に必要不可欠な部位に優先的に栄養を補給し、生命活動に重要でない部位の栄養は後回しにする」という性質を持っています。
私たちの身体は栄養を摂取したときにそれをすべての部位へ公平に分配するのではありません。まず心臓や肺などの内臓が100%の力で稼働できるようになるまで内蔵に栄養を渡して、それからあまりものを髪の毛や爪のような「生きていく上で必須じゃない部位」に栄養を渡しているのです。
ですから、生きていく上では問題がないけど内蔵にしか栄養をあげてないから薄毛になるということも十分にあり得ます。
この場合における栄養失調とは絶食してガリガリに痩せてしまうような状態だけでなく、「過度な食事制限ダイエットなどで栄養が足りていないが、なんとか内蔵に渡す分だけは賄えている」といった状態も指す言葉なのです。
ストレスや睡眠不足などで自律神経の乱れたことによる薄毛
「自律神経」は、自分に意思とは無関係に身体の活動をコントロールしている神経のことです。
たとえば心臓や肺は私たちが動かしたいと思って動かしているわけじゃないですよね。私たちがどう考えていようと、ある種、自動的に動いているわけです。
この心臓や肺を動かしているものの正体こそが自律神経で、私たちの髪の毛が健康に成長できるのもこの自律神経が私たちの意思とは無関係なところで的確に命令を出してくれているからなのです。
しかし、ひとたび自律神経が乱れてしまうと髪の毛に栄養が十分に行き渡らなくなって髪が細くなってしまったり、まだ抜けるべきでない毛を抜けさせてしまいます。これが自律神経の乱れによる薄毛です。
詳しくは「自律神経と髪の毛の関係」の記事で解説していますのでこちらも合わせて参考にしてください。
頭皮状態の悪化による脂漏性皮膚炎
頭皮がひどい炎症を起こして大量のフケや皮脂を出してしまう「脂漏性皮膚炎」という皮膚の病気があります。
この病気では頭皮の炎症が髪の毛を作っている毛母細胞にまで到達し、悪影響を与えてしまうことがあり、そうなると毛母細胞は正常に細胞分裂できなくなって髪の毛が生えなくなったり抜けてしまったりします。
脂漏性皮膚炎による脱毛は「脂漏性皮膚炎になったあとで脱毛が起こらないように予防できる」という意味ではなく、「脂漏性皮膚炎自体が起こらないように予防できる」という意味で防止ができます。
円形脱毛症
「円形脱毛症」は、本来であればウイルスなどを攻撃するはずの免疫が自分の身体を攻撃してしまう「自己免疫疾患」という病気によって起こる脱毛症です。
毛母細胞が攻撃されると細胞分裂ができなくなるので、髪の毛が抜けたり生えなくなったりしてしまうのです。
円形脱毛症は「なぜ髪が抜けるのか」という点はわかっているのですが「なぜ免疫が髪の毛を攻撃してしまうようになるのか」という部分については不明な点が多く、現代の医学では「円形脱毛症に有効な予防法がある」とは言えないのが現状です。
ただ、昔よく言われていた円形脱毛症ストレス原因説が否定されたときに「ストレスは円形脱毛症の直接的原因ではないが、自己免疫疾患を引き起こす一因としては強いストレスが考えられる」と言っていた医師もいますので、強いストレスを感じすぎないというのが一種の対策と言えるかもしれません。
圧迫性脱毛症
頭皮への強い圧迫が原因で起こるのが「圧迫性脱毛症」です。
髪の毛への栄養は血液が運んでいるため、頭皮を強く圧迫すると血行が悪くなって栄養補給が滞り、髪が健康に成長できなくなってしまうんですね。
ちょっとの間だけ押しているくらいなら問題はないのですが、ベルトをきつく閉めたヘルメットやサイズが合わなくてキツくなっている帽子などを着用してで長時間の圧迫が続くようだと毛が抜けるくらい血行が悪くなってしまいます。
まとめ
薄毛の問題は様々な原因があるため、どれだけ予防していてもハゲてしまう可能性は常に存在しています。
しかし、予防できない薄毛があることは予防できる薄毛を予防しなくてもいい理由にはなりません。
予防できる薄毛を予防するためにも
- 正しい方法で髪を洗う
- 栄養バランスの取れた食事をする
- 夜間に長時間睡眠をする
- ジョギングなどの有酸素運動
- 喫煙を控える
以上5つの対策はしっかりと行っていきましょう。