AGA(エージーエー)
2017.06.22更新
10代でもAGA治療はできるの?未成年が注意すべき3つのポイント
最近は「未成年だけどAGA治療を受けたい」という悩みを抱えている10代の若ハゲが増加傾向にあります。
実際10代でAGA(男性型脱毛症)になってしまうことは決してありえない話ではなく、「AGAって何歳からなりやすいの?年齢別のAGA発症率まとめ」の記事にもあるように、10代のAGA患者は全体の6%ほどと少ないながらも確実に存在はしています。
「高校生でハゲたけどこれって治るの…?男子高校生に起こりうる薄毛の問題とその対策をまとめて解説!」でも解説しているように、未成年の薄毛は思い込みやAGA以外の薄毛であることも多いですが、もしAGAであるなら医学的な治療が必要となってきます。
しかしながら、未成年のAGA治療は成人のそれとは異なり、未成年であるが故の注意点が多く存在しています。
このページではそんな「薄毛治療において未成年の注意すべき点」をまとめました。
目次
未成年でも医学的なAGA治療は行えるが大きく制限される!
結論から言うと、高校生でもAGA治療を受けることは可能ですが、成人している男性に比べると治療内容に大きな制限がかかります。
具体的には「処方できる発毛剤が限られる」という点と、「診療時には親が同伴するか同意書をもらわなければならない」という点が未成年の薄毛治療にかけられる制限です。
それではふたつの制限について詳しく見ていきましょう。
発毛剤治療で処方できない薬が出てくる
未成年であることの制限でもっとも重要な点が治療に使う発毛剤の制限です。
AGAの発毛剤治療はプロペシア(フィナステリド)というAGAの原因となっている物質を阻害する薬と、ミノキシジルという髪の毛を生やす効果のある薬を使うのですが、未成年だとプロペシアが使えません。
これはプロペシアには「男性ホルモンを抑制する効果」があり、発展途上の未成年が使うと健全な成長に影響が出てくるおそれがあるからです。
例外的に重度のAGAになってしまっている場合は医師の判断で発毛剤の処方が行われることがありますが、基本的に「前髪が薄い」とか「つむじが広がってる」くらいの薄毛ではプロペシアは処方されないと考えてください。
クリニックで治療を受ける際には親が治療に同行するか、治療の同意書を書いてもらう必要がある
未成年は自分一人の意志でAGA治療を行うことができません。
厳密に言えば、法律上は未成年ひとりでも治療を受けることは可能なのですが、未成年者単独での手続きを認めているクリニックを私は見たことがありません。
私の知る限り、すべてのクリニックでは治療を受ける際に必ず親と一緒に行くか、治療同意書を書いてもらう必要があります。
これは主に「私の知らない間に勝手に息子に治療をされた!」と親権者とモメてしまうことを避けるための措置だと考えられます。
10代後半はほぼ成人みたいなものですが、大半の未成年が親の庇護化にあるという点は抗いようのない事実ですからね。
また、自分では自分自身のことを理解しているつもりでも、実はまったく理解できておらず治療の情報が不十分になってしまうケースも考えられます。
例えば「子供の頃に特定の薬品にアレルギー反応を起こした」という体験を忘れてしまっていて、治療中に薬品アレルギーを起こしてしまう可能性もあるわけです。
幼少期にどのような病気にかかったか、どのようなアレルギーがあるのかといった情報を正確に得るためにも親の同伴が必要になってくるというわけです。
正直なところ、親に「自分は薄毛だからAGAクリニックにいきたい」と告げるのは中々難しいところがあります。
しかし、それもAGA治療を受けるためには避けて通れない道です。
「20代から薄毛になってしまう若ハゲ!原因となるAGA(男性型脱毛症・壮年性脱毛症)について徹底解説」の記事などを参考にして、「AGAは医学的治療でしか治らない病気だ」ということや「自分は本当に薄毛で悩んでいる」ということを真摯に伝えることが重要となります。
薄毛治療は保険が効かないから高くなる!
未成年で薄毛治療をするときにもうひとつ注意してほしい点があります。
それは治療費の問題です。
みなさんが風邪をひいて病院に行ったときはだいたい1000円もあれば診察をしてもらえて、薬も出してもらえるはずです。
これは医療保険という制度が適応されていて、治療にかかる費用の7割を国が負担してくれているからです。
しかし、薄毛治療の場合は国が治療費を負担してくれません。
保険と薄毛治療に関する仕組みは「ハゲには保険が効かないの!?薄毛治療を可能な限り安くする方法を徹底解説!」でも解説しているので詳しいことはこちらの記事を参照してほしいのですが、簡単に言うと国が払ってくれてた分まで自分で支払うことになるため治療費がかなり高くつきます。
その治療費は風邪をひいたときの比ではありません。
薄毛治療は風邪の治療とは金銭感覚がまったく異なる点には注意してください。