AGA(エージーエー) 髪の毛の基礎知識
2017.09.19更新
若ハゲ・薄毛の悩みを解決するために知っておきたい対処法とは
このページでは若ハゲ・薄毛の悩みを解決するための対処法について解説します。
目次
正しい対策のために薄毛の原因を知ろう
薄毛の悩みを解決するためにはまず「薄毛がどうして起こっているのか」を知る必要があります。
正しい対策をするためにも、まずは薄毛の原因を知っておきましょう。
若ハゲ・薄毛には大きく分けて2種類あります。
それは「身体的な異常・不健康によって起こっている薄毛」と「身体の正常な反応として起こっている薄毛」です。
「毛が抜けてるのに正常な反応ってどういうことだよ」と思われるかもしれませんが、実は多くの男性が悩まされているAGAという薄毛は身体的には正常な反応が起こった結果として薄毛が起きているのです。
身体の正常な反応で起こる薄毛、AGA
AGAは「遺伝子」と「男性ホルモン」というふたつの物質が原因となって起こる薄毛です。
AGAを引き起こす遺伝子は男性ホルモンと組み合わさると抜け毛を誘発する物質を作り出すという特徴を持っています。
この抜け毛誘発物質が成長途中の毛を抜けさせてしまうため、「生えてもすぐに抜ける」という頭皮環境が作られて薄毛になってしまうのです。
AGAについては「AGAとは?」の記事で解説しているので、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
なぜ身体の正常な反応として毛が抜けるのか?
身体的に正常な反応として薄毛が発生してしまう理由には、AGAを引き起こしているふたつの物質が関係しています。
まず遺伝子。これは親から受け継いで生まれ持ったものです。
突然変異したわけでもなく、単に親から受け継いだものなので、この遺伝子を持っていること自体はなんら異常なことではありません。
また、この遺伝子は「男性ホルモンを抜け毛誘発物質に変える」という効果を持っていて、そのとおりにはたらいているだけなので、遺伝子自体が異常な動きをしているわけでもないのです。
そしてもうひとつの原因である男性ホルモン。これもまた異常な物質ではありません。
男性ホルモンは男性なら多く分泌していて当然であり、むしろ分泌量が少なかったり分泌されていない方が異常です。
つまり、AGAによって薄毛が起こる環境は生まれついてのものであり、AGAによる抜け毛は遺伝子が定められたとおりに動いているだけなので、人体の健康という面だけで見たら正常な状態ということなんです。
男性ホルモンが分泌されていて、親から受け継いだ遺伝子がしっかりとはたらいている。
この状況だけ見たら健康そのものなのに、遺伝子の動きが「毛を抜けさせる」というものになっているがばっかりに身体的な異常に見えるのがAGAによる薄毛なのです。
AGAは医学的な治療をしなければ治らない!
AGAは十分な睡眠をとったり、栄養バランスのいい食事をとったりと生活習慣を改善しても絶対に治ることはありません。
前述のとおり、AGAの薄毛メカニズムは身体的には正常そのものな反応です。
これがどういうことかというと、AGAは身体を健康にするというアプローチでは絶対に治らないということなんですよ。
原因が不健康なら健康になれば原因が取り除けますが、AGAは原因が不健康じゃないのでどれだけ健康になっても原因がなくなることは絶対にないのです。
そのため、AGAを治すには薬や手術の力で無理やり薄毛を引き起こしている物質のはたらきを止める必要があります。
つまり、AGAは医学的な治療でしか治らないのです。
AGAの治療法については「AGAの医学的治療まとめ」の記事で詳しく解説しているので、興味を持った方はこちらの記事を参考にしてください。
身体的な異常・不健康による薄毛
男性の薄毛の多くはAGAによるものですが、すべてがAGAというわけではありません。
特に20代・30代の若い人の場合はAGAの発症率が40代以降の男性よりも低いため、不健康が原因で起こる「身体的な異常の薄毛」の可能性も高くなってきます。
不健康を原因とする薄毛は良くない生活習慣が原因となっていることが多いため、生活習慣を改めることで改善していきます。
どういった習慣が重要なのか、見ていきましょう。
不健康が原因の薄毛の対処法
不健康が原因の薄毛を引き起こさないためには以下のような生活習慣を心がけましょう。
また、健康的な生活はAGA治療をしていく上でも重要です。あなたの薄毛がAGAか否かに関わらず健康的な生活習慣は維持していきましょう。
栄養バランスのいい食生活を心がける
髪の毛は十分な栄養がなければ成長できません。
そのため食生活が乱れていると髪の毛に渡す栄養が足りなくなり、髪の毛が細くなったり抜けてしまうことがあります。
人体は摂取した栄養を心臓や肺といった生きるのに欠かせない臓器へと重点的に渡し、内臓系が十分に栄養をもらったあとの余りを髪の毛のような「生きるために必要不可欠ではない部位」に渡すという仕組みをとっています。
ですから、食事制限ダイエットなどで栄養を減らしてしまうと「内臓には十分な栄養が行き渡ってるから健康だけど、髪の毛に渡す分までは残ってない」みたいな事態が起こってしまうことがあるんですね。
そのようなことが起こらないためにも、毎日バランス良く栄養豊富な食事を摂るよう心がけることが大切です。
また、よく「髪の毛にいいから」と亜鉛やミネラルばかりを摂っている人がいますが、特定の成分だけを大量摂取することは身体によくありません。たとえば亜鉛は髪の毛を構成している成分のひとつではあるのは間違いないのですが、大量に摂りすぎると逆に健康被害が起こります。重要なのはバランスです。
食事と髪の毛の関係については「薄毛予防に効く食生活」の記事で詳しく解説しているので、こちらを参考にしてください。
昼夜逆転や夜更かしをせずにきちんと夜に寝る
髪の毛は「自律神経」という神経に命令されることによって成長しています。
24時間じわじわと成長し続けているわけではなく、自律神経によって「成長しろ」と命令されているときにだけ成長しているのです。
ですから、極端な話をすれば自律神経が一切はたらかなければ髪の毛は成長しません。髪の毛の成長には自律神経がはたらくことが必要不可欠なのです。
自律神経は「私たちが夜、眠っているとき」に活発化するという特徴を持っています。
たとえ時間は夜でも起きたままだったり、眠っていてもそれが昼間だったりすると自律神経は活発化しません。「夜」かつ「休息時」である必要があります。
つまり、髪の毛を成長させるためには夜間に睡眠を取ることが髪の毛の成長に欠かせないのです。
睡眠と髪の毛の関係については「睡眠と髪の毛の関係を徹底解説」の記事で解説していますので、より詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
ストレスの発散
上で解説したように、私たちの髪が成長するためには自律神経のはたらきが重要となってきます。
自律神経はあまり強靭な神経ではなく、実は「強いストレスを長期間感じ続けていると正常にはたらけない」という特徴があります。
日常的に強いストレスを感じ続けていると自律神経が混乱し、たとえ夜間に寝ていてもはたらかなくなったりしてしまうのです。
なので、自律神経を正常に働かせるためにもストレスを排除することが肝要です。
ただ、現実的に「ストレスを感じないで暮らす」ことは不可能ですよね。世の中にストレスを一切感じない人間はおそらく存在しないでしょう。誰かしら毎日なんらかのストレスは感じているはずです。
なので、「ストレスを感じないようにする」のではなくて「定期的にストレスを発散する」ことを心がけましょう。初めからストレスをゼロにすることを目指すのではなく、ストレスが増えたらその分だけ減らすことを考えればいいのです。
ストレス解消の方法は不健康になるようなものでなければなんでもOKです。
散財でも、ゆっくり眠ることでも、たくさん食べることでも、とにかくストレスさえ解消できれば問題ありません。
ストレスと髪の毛の関係については「「ストレスと脱毛の関係」の記事が詳しいのでこちらの記事をご覧ください。
まとめ
不健康から来る薄毛に対処するためには健康的な生活習慣を維持することが必要です。
髪の毛だって栄養がなければ育ちませんし、髪の毛を育てている神経も心身ともに健康でなければ正常にはたらきません。
まず前提条件として「生活習慣を良いものにする」というのはあらゆる薄毛対策において必要なことと言えます。
一方で、薄毛男性の多くが悩んでいるとされているAGAは健康状態とは無関係に進行していく薄毛なため、医学的な治療を行わなければ治りません。
AGAは薄毛治療専門のクリニックで治療することができます。
AGAを治療したい人は医学的な治療を受けるようにしましょう。