
発毛剤
2017.07.24更新
フィナステリド錠「ファイザー」プロペシアとAGA治療効果や価格で徹底比較
このページではAGA治療薬「プロペシア」のジェネリック医薬品である「ファイザー」について解説します。
目次
ファイザーとは?

ファイザーは日本で最初に製造・販売が許可されたプロペシアのジェネリック医薬品(後発医薬品)です。
「プロペシアのジェネリックってどれくらい種類があるの?値段は?そんな疑問にすべて答えるプロペシアのジェネリック医薬品総まとめ!」でもまとめているように、2017年8月時点では8種類のプロペシアジェネリックが日本で製造・販売されていますが、その先駆けとなったのがファイザーです。
ジェネリック医薬品とは?
ジェネリック医薬品は特許が切れた薬品とまったく同じ成分を使って作られた薬のことで、要するに合法的なコピー商品です。
「成分はまったく同じだけど値段が安い」というのが特徴で、コピー元の先発医薬品と比べると20%から50%くらい安くなっています。
ファイザーとプロペシアは何が同じで何が違うの?
ファイザーとプロペシアは成分が完全に同じなので、以下の3点はどちらも同じです。
- 飲み方 食前食後を問わず1日1錠。24時間周期で飲む。
- 効果 AGAの原因のひとつである男性ホルモンDHTの生成を阻害。
- 副作用 男性ホルモンの作用を抑える薬なのでまれに性欲減衰、勃起障害などの効果が起こる。
違う部分は、ファイザーの方が1000円ほど値段が安いくらいでしょうか。
他にも相違点としてはパッケージが違うとか薬の形がちょっと違うとかなどがありますが、私たちに関係してくるのは値段くらいです。
ファイザーの発売が日本のプロペシアジェネリックを先導した
本当のところを言うと、プロペシアのジェネリックというのは今でも日本で発売される予定はなかったのです。
ちょっと小難しい話に突入しますが、日本の法律では薬の特許は出願から20年で切れます。
プロペシアの特許出願日は1994年10月ですから、その計算でいくと2014年の10月でプロペシアの特許が切れて、合法的なコピーであるジェネリック医薬品を作れるようになります。2014年なんてとっくの昔に過ぎ去っていますから、プロペシアのジェネリックが発売されていることになにもおかしいことはありませんね。
ところが日本の特許がらみの法律にはもうひとつ特殊なものがありまして、薬の特許に関しては5年の延長期間を認めるというシステムがあるんですね。
これはなぜかというと薬の特許を申請してから実際に販売するまでには臨床試験や厚生労働省の認可が必要で、薬の試験をしたり厚生労働省の認可を待っているときは肝心の商品が販売できず利益が出ないからです。
「臨床試験」とか「厚生労働省の認可」とか一文にするとあんまり大したことなさそうな感じになってしまいますが、これらのミッションを達成するのに5〜6年以上かかるなんてことはザラで、薬という分野においては特許で保証されつつ商売できる期間が3/4くらいになってしまう。そんな事態が発生しているわけなんです。
普通に考えたらこれは不平等ですから、国も一策を講じて「販売までのロスタイムを保証しよう」じゃないかということで薬に関しては特許の満了を5年間延長できるというシステムが誕生したわけです。
そんなわけで、普通に考えるとプロペシアの特許はとっくに切れていることになるのですが、製造元がこの5年のロスタイムを使ってきたと計算するとプロペシアの特許は2019年10月まで切れないことになります。
基本的に特許は有効な時間が長ければ長いほど良いですから、当然プロペシアの販売元も特許期間を延長してきて2019年まで日本ではプロペシアのジェネリックが作られないだろう。そう考えられていました。
ところが2015年2月、大きな事件が起こりました。なんとファイザーという製薬会社がプロペシアジェネリックの製造販売を行うと発表したのです。
プロペシアの販売元が特許の延長をしなかったのか。それともファイザー社との間になんらかの取引があったのか。
詳細は定かではありませんが、とにかく2019年まで出ないと思われていたプロペシアのジェネリック医薬品が、4年も早く日本でも販売されるようになったのです。
ファイザーの有効成分と効果

ファイザーに配合されている有効成分は「フィナステリド」という成分です。
この成分にはAGAの原因のひとつである「5α-リダクターゼ」のはたらきを阻害する効果があります。
「AGAを徹底解説」の記事でも説明しているように、AGAが起こるメカニズムは次の三段階からなります。
- 5-αリダクターゼが「DHT」という男性ホルモンを作り出す。
- 生まれつき「男性ホルモン受容体」と呼ばれるものが遺伝していると、その受容体がDHTを脱毛を促す因子に変えてしまう。
- 脱毛を促す因子が毛根に働きかけ、毛が十分に成長する前に抜けさせてしまう。
この3段階はドミノ倒しのように連鎖する仕組みになっていて、この中のひとつでも起こらなければ男性型脱毛症は起こらないようになっています。
フィナステリドはこのうちの1番を阻害することによって、続く2番3番も起こらないようにするという成分なのです。
フィナステリドの詳細な効果については「フィナステリドを徹底解説!」で解説しているため、より詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
ファイザーの効果が出るまでの期間は?
国内の臨床試験ではファイザーを1年間飲み続けたグループでは58%、2年間のグループでは68%、3年間のグループでは78%の被験者に改善効果が確認されています。
根本的に髪の毛自体が1ヶ月で1センチほどしか伸びないものでもあるため、ファイザーでの薄毛治療はじっくりと腰を据えてやっていく必要があります。
ファイザーの副作用と初期脱毛
効果が強い薬とは切っても切れない関係にあるのが「副作用」です。
望んだ効果だけが出てくる薬などという都合の良い者はこの世に存在せず、それはファイザーも例外ではありません。
最初の1~2ヶ月は初期脱毛で毛が抜ける

ファイザーを飲み始めると最初の1~2ヶ月あたりは大量に抜け毛が発生します。
これは初期脱毛といってもっと後に抜けるはずだった毛が前倒しで一気に抜けてしまう現象です。
本来は成長が止まった毛は毛穴に刺さったまま自然と抜け落ちるのを待っています。
しかし、ファイザーを使うと新しく毛が作り出されるのが早まるため、新しく作られた毛が古い毛を押し出してしまいます。
そのため、本来は2ヶ月ほどかけて抜けるはずだった毛が一気に抜け落ちてしまうのです。
初期脱毛は副作用と言えば副作用ですが、薬の効果が現れてきた証拠でもあり、必ず収まるものなので気にする必要はありません。
初期脱毛については「初期脱毛が起こる原因とその期間」で解説していますので、より詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
性欲減衰、勃起不全などの「性機能低下」

ファイザーのコピー元であるプロペシアの臨床試験では性欲減衰や勃起不全といった性機能の低下がわずかながら見られました。
48週間の二重盲検比較試験において、安全性評価対象276例中11例(4.0%)に14件の副作用(臨床検査値異常変動を含む)が認められた。主な症状はリビドー減退3例(1.1%)、勃起機能不全2例(0.7%)等であった。
これはプロペシアがもともと「前立腺肥大症」という病気の治療薬として開発されたために起こった副作用だと考えられます。
前立腺肥大症は男性ホルモンによって起こる病気なので、治療のためには男性ホルモンを減少させる必要があります。その男性ホルモン減少効果によって性機能が低下してしまうのです。
ただ、データでも出ているように副作用の発現率は合計しても1.8%とかなり低いです。
ほとんど起こらないといってもいいくらいの割合なので、深く気にする必要はないでしょう。
肝臓の機能に異常が出る「肝機能障害」

臨床試験時には確認されていませんでしたが、その後の使用試験において2例だけ肝機能障害の副作用が確認されています。
943例中5例(0.5%)に5件の副作用が認められた。主な症状はリビドー減退2例(0.2%)、肝機能障害2例(0.2%)等であった。
肝機能障害が起こってしまう原因はファイザーの分解が肝臓で行われているためだと考えられています。
肝臓の機能がもともと弱い人などはファイザーを分解することが肝臓の負担となってしまうのです。
肝機能障害の発症例は0.2%と極めて稀ですが、肝臓が弱い人は使うのを控えるか、医師との相談の上で服用するのが望ましいですね。
ファイザーの注意点

ファイザーを使っていく上で注意しなければいけないのは次の4点です。
- 女性や円形脱毛症の患者は飲んではいけない
- ファイザー服用中は献血をしてはいけない
- ファイザー単体では現状維持程度の効果しかなく、ミノキシジルとの併用が必要になってくる
- 服用を中止すると再び男性型脱毛症が進行する
女性や円形脱毛症の患者はファイザーを使えない
ファイザーはAGAにしか効果がありません。
先ほど説明したように、AGAの原因を取り除くのがファイザーの効果ですから、原因が異なる女性の薄毛や円形脱毛症に対しては何の意味もないのです。
特に妊娠している女性、授乳中の女性は絶対にファイザーを服用しないでください。妊娠中の女性がファイザーを服用すると、胎児に影響を及ぼすおそれがあります。
ファイザーの成分は皮膚からも吸収されるため、男性が服用する場合も女性が手に取らないように気を使う必要があります。
ファイザーの服用中は献血ができない
上で説明したように、ファイザーが妊娠中の女性の体内に入ると胎児に悪影響が出てくるおそれがあります。
これはファイザーを直接飲むだけでなく、ファイザーを服用している男性の血液が妊娠中の女性の体内に入っても危ないため、それを防ぐためです。
なお、献血可能になるのはファイザーの服用を止めてから1年後とされています。
これは体内からファイザーがなくなるのに1年の期間を要するからです。
ファイザー単体では現状維持程度の効果しかない
ファイザーは男性型脱毛症の原因となっている物質を阻害する効果のある薬です。
しかし逆に言えば原因を取り除いているだけなので、髪の毛が見違えるように生えてくるわけではありません。ファイザーには髪の毛を生やす効果はありませんからね。
いくらAGAの原因を阻害し、抜け毛の量を減らしたとしても抜け毛が0本になるわけではないので、ファイザーだけでは現状維持や緩やかな改善レベルに収まってしまうのです。
もしガッツリと改善していきたいなら毛を生やす効果のある薬「ミノキシジル」との併用が必要になってきます。
ファイザーはミノキシジルと併用することで「AGAの原因を抑える」ことと「毛を生やす」ことが両立できるようになるのです。
詳しくは「ファイザーとミノキシジルの併用」で解説していますのでこちらを参考にしてください。
ファイザーの入手方法はAGAクリニック一択!

ファイザーの入手方法はAGAクリニックを受診して処方してもらうのがもっとも良い方法です。価格は1ヶ月あたり6000円前後で、これに初診料や再診料が追加でかかります。
一応、ファイザーは一般的な皮膚科でも処方してもらうことはできるのですが、正直なところ推奨はできません。
というのも、皮膚科のAGA治療は保険が効かない上に薄毛治療の選択肢がファイザー(フィナステリド錠)しかありません。
ファイザー以外の治療法を併用したくなっても皮膚科ではそれが行えないのです。
ですから、保険が効かないせいで治療費が安くないし薄毛治療の選択肢もひとつしかない皮膚科よりも、薄毛治療の選択肢が多いAGAクリニックに行くべきなのです。
ファイザーは個人輸入できないの?
薬の入手方法には「個人輸入」という方法があります。
詳しくは「個人輸入を徹底解説」で解説しているのでこちらを参照して欲しいのですが、簡単に言えば海外から安い薬を通販するのが個人輸入です。
海外から通販できるのは当然海外で製造・販売されている薬だけなので、日本で製造されているファイザーは個人輸入することができません。国内で製造販売してるんですから、輸入なんてできっこないのです。
まとめ
プロペシアのジェネリック医薬品「ファイザー」は日本で初めて製造・販売されたプロペシアジェネリックなため、多くのAGAクリニックで取り扱われています。
効果や副作用についてはプロペシアとまったく同じですので、よく知っている人はおさらい感覚で、まったく知らない人は勉強するつもりで「フィナステリド配合のAGA治療薬「プロペシア」の効果、副作用、服用期間について徹底解説」の記事を参考にしてもらえると理解が深まるかと思います。
単にファイザーを処方してもらうだけなら皮膚科の病院でも可能ですが、皮膚科の場合はファイザー以外の治療法が取れません。
真剣に薄毛治療を行うならファイザーを取り扱っている薄毛治療専門のクリニックを受診しましょう!