髪の毛の基礎知識
2017.07.15更新
髪が伸びない原因総まとめ!髪が伸びるのが遅くなってしまう4つの理由
髪の毛に敏感になってきた最近では、髪の毛が伸びる速度が気になる人が増えてきています。
「最近髪の毛が伸びる速度が遅い気がする…」そんな人の為に、今回は髪の毛の伸びる速度が遅くなる原因とその対策について説明します。
目次
まずは髪の毛が伸びる速度を知ろう!
髪の毛が遅くなる原因の前に、まずは通常どの位伸びるのかについて知っておきましょう。
これを知らなければ伸びるのが遅いのか正常なのかがわかりませんからね。
髪の毛が伸びる速さは「髪の毛を早く伸ばす方法って存在するの?髪が伸びる仕組みと1ヶ月に伸びる長さの限界をわかりやすく解説」でも説明されていますが、1ヶ月で大体1cm程度、つまり1日に大体0.35mm程度伸びます。
1年も経てば単純計算で12cmは伸びるという事になります。
この伸びる速度は生まれつき決まっていて、数mm程度の個人差があります。
髪が伸びるのが遅くなってしまう4つの原因!
髪の毛が伸びる速度は生まれつき決まっていると言いましたが、ある日気付いたら伸びる速度が前より遅い気がすると思った人は、何らかの原因で髪の毛の成長を妨げてしまっている可能性があります。
髪の毛が伸びる速度は目で見てハッキリとわかるものではありませんが、半年程経ってもそこまで伸びている気がしないという人はこれから挙げる髪の毛の成長を妨げる4つの原因に当てはまるものがないかどうか確認してみて下さい。
もし当てはまるようであれば早急に対策が必要です。
AGA(男性型脱毛症)
まず、髪の毛が伸びるのが遅いと感じる原因の1つに「AGA(男性型脱毛症)」の初期症状が挙げられます。
AGAは簡単に説明すると男性ホルモンが受容体と結びつくことで髪の毛の成長を阻害する事で起こる脱毛症です。
初期症状として抜け毛が増えるので、髪の毛が伸びる前に抜けてしまうことで髪の毛が伸びていないと感じてしまうことがあるようです。
もしも伸びるのが遅いと思ったら、まずは抜け毛の数をチェックしてみて下さい。
髪の毛は通常1日100本近く、平均68本程度は抜けます。
もしも何日も100本以上抜け続けているのなら、それは髪の毛が伸びるのが遅いのではなくAGAによって髪の毛が抜け落ちてしまっている可能性が高いです。
AGAについては「薄毛の20代が若ハゲを改善するために!原因となるAGA(男性型脱毛症・壮年性脱毛症)の仕組みと対策、治療法について徹底解説」をご覧ください。
栄養不足
至極当然の話をしますが、髪の毛は栄養によって育っています。
食事を取らなかったり偏った食事ばかり取っていると、髪の毛の成長に必要な栄養が足りずに伸びる速度に影響が出てしまう可能性があります。
もしも食事をきちんと摂れていないという自覚があるのであれば、原因は栄養不足にある可能性が高いといえるでしょう。
血行の悪化
髪の毛を育てる栄養は、血液から受け取ります。
つまり、血行が悪くなり血液が上手く循環しなくなると、髪の毛に栄養が送りにくくなり成長に支障が出てしまいます。
日常生活において血行が悪化する原因は主に「睡眠不足」と「運動不足」の2つなので、この2つに心当たりがある人は注意が必要でしょう。
自律神経の乱れ
自律神経とは簡単に説明すると「自分で意思しなくても生きるのに必要な器官をコントロールしてくれている神経」です。
この神経があるおかげで私たちは意識して心臓などを動かしたりする必要が無くなっているわけです。
ここで重要なのが、自律神経は髪の毛の成長にも関わっている成長ホルモンや男性ホルモンの分泌命令を出す役割も果たしているということです。
自律神経が乱れると成長ホルモンや男性ホルモンを分泌する器官が上手く働かなくなり、髪の毛の成長速度に支障が出てしまいます。
自律神経の乱れはストレスや睡眠不足によって起こるので、心当たりがある人は注意が必要です。
髪の毛のダメージ
ヘアアイロン、カラーリング、パーマなどによって髪の毛がダメージを受けると、普通よりも千切れやすくなってしまいます。
髪の毛が千切れると短くなってしまうわけで、傍から見ると伸びていないように見えてしまいます。
髪の毛にダメージを与えていると思う人は注意が必要です。
髪の毛を通常より早く伸ばす事は出来ない!
「髪の毛が早く伸びるようになる方法があるのか?」と良く聞かれるのですが、残念ながら答えはNOです。髪の毛が早く生えてくる方法は存在しません。
厳密に言えば、遅くなってしまった成長スピードを元に戻すことはできます。
しかし、限界を超えて通常の2倍速で毛を生やすようなことはできないのです。
髪が伸びる速度を遅くしないための対策!
髪の毛の伸びる速度が落ちてしまった場合は、原因を取り除いて元の速度に戻してあげる必要があります。
これから紹介する方法を実践して、髪の毛が伸びる速度が落ちるのを防ぎましょう。
食事をちゃんと取る
先ほど栄養不足が髪の毛の成長を阻害するという話をしました。それを防ぐためにはキチンと食事を摂ることが大切です。
髪に良いと言われている食べ物を取り入れる事も大切ですが、重要なのは栄養バランスの取れた食事を心がけることです。
いくら髪の毛に良いとされている食材でも、そればかり食べていては栄養が偏ってしまいます。
食事と髪の毛の関係については「ハゲ対策はまず食事から!?薄毛予防に効く食生活!」をご覧ください。
睡眠はしっかりとる
睡眠不足は血管の縮小や自律神経の乱れに繋がるので、きちんと睡眠をとるようにしましょう。
十分な睡眠は髪に良いだけではなく、ストレスが溜まりにくくなるなど、心身ともに健康であるためにかかせないものです。。
後述しますが、ストレスも髪の毛の成長を妨げる原因となるので、睡眠は大切にしましょう。
基本的に夜に7時間以上、睡眠のサイクルを加味して7時間30分程度の睡眠時間を確保するようにしましょう。
睡眠と髪の毛の関係については「寝ないと髪は育たない!自律神経がもたらす眠りと抜け毛の関係と、育毛のための睡眠方法を徹底解説」をご覧ください。
ストレスは発散する
ストレスが溜まると食欲不振や睡眠不足など体にとって悪い症状が出てしまいます。
また、それらによって栄養不足や血管の縮小などを招き、髪の毛の成長を妨げる可能性もあります。
さらに、強いストレスを長期間受け続けると成長ホルモンの分泌を司っている自律神経まで乱れやすくなってしまうため、いいことがひとつもありません。
ストレスと髪の毛の関係については「「この抜け毛ストレスかも…」結局どうなの?ストレスと脱毛の関係」をご覧ください。
髪へのダメージを減らす!
髪が傷んでいると毛根は健康でも髪の毛が途中で千切れてしまうことがあります。
カラーリングやパーマは髪の毛を痛めるのでできるだけ控えましょう。
頭皮をマッサージする
ストレスや睡眠不足などで血行が悪くなっていると髪の毛の成長が阻害されてしまうので、血行の改善のために頭皮マッサージをするのもおすすめです。
「マッサージすれば毛が生えてくる!」というわけではありませんが、髪の毛の成長を妨げる原因を取り除く助けにはなります。
詳しいやり方は「自宅で簡単! 道具の要らない頭皮マッサージで血行を良くして薄毛対策・抜け毛予防!」に書いてありますが、ざっくり説明すると頭皮を優しく揉んであげるだけです。
とても簡単で毎日できるので、こつこつ積み重ねて血行の悪化を少しでも和らげてあげましょう。
ただし、いくら優しくやっていると言ってもやり過ぎると頭皮を傷めてしまいます。
何事も程々に、適度に行うことが血行改善の近道なのです。