AGA(エージーエー) 髪の毛の基礎知識 髪の毛の雑学
2017.11.07更新
前髪が薄い?髪の生え際後退チェック法と薄毛対策
このページでは、髪の生え際が後退する原因と対策、チェック方法を紹介しています。
目次
前髪が薄くなるのはAGAが原因の可能性が高い!
結論からいうと、髪の生え際が後退するのはAGA(男性型脱毛症)が原因です。
まずは、AGAについて説明します。
AGAとは
AGAとは、日本の成人男性の約30%が発症していると言われている男性特有の脱毛症です。
AGAには「生え際が後退するM型」「頭頂部(つむじ)が薄くなるO型」「M型とO型が同時に進行するA型・U型」の3タイプあり、髪の生え際が後退しているという悩みの人は、このうちのM型かA型・U型がのどちらかに当てはまります。
AGAの原因は?
AGAの原因を簡単に説明すると、以下のようになります。
- 「テストステロン(男性ホルモン)」が「5α-リダクターゼ(酵素)」と結びついて「DHT(強い男性ホルモン)」になる。
- 「DHT」が前頭部~頭頂部に分布している「レセプター(遺伝物質)」と結びついて「脱毛因子」を生み出す。
- 「脱毛因子」が髪の毛を作る「毛母細胞」を攻撃して、髪の毛を徐々に弱らせる。
つまり、AGAには男性ホルモンと遺伝物質が深く関わっているんですね。
今回はチェック方法と対策方法がメインなので、AGAについてもっと詳しく知りたい人は「AGA(エージーエー)とは?男性型脱毛症による薄毛・ハゲの原因と治し方!」をご覧ください。
生え際後退のチェック方法
それでは、本題の生え際後退のチェック方法を紹介します。
生え際が後退しているのかを確かめる方法は、主に2つあります。
片方だけでも判断はできますが、可能なら2つとも行うことをおすすめします。
後頭部の毛と比べて生え際の毛が細い場合はAGA!
まずは、簡単にできるチェック方法から紹介します。
用意するものは「生え際の抜け毛」「後頭部の抜け毛」の2つ。
あとは2つを並べて太さを見るだけです。
生え際の後退はAGAが原因で、AGAは髪の毛を弱らせる脱毛症です。
もしも生え際が後退している場合、生え際の毛は後頭部の毛よりも細く弱っているはずです。
なので、「生え際の毛が後頭部の毛よりも細いならAGA」「後頭部の毛と太さが変わらないならAGAじゃない」と判断できます。
頭頂線から生え際までの距離が2cm未満だったらAGA!
もう一つの判断方法は、「頭頂線から生え際までの距離を測定する」というものです。
まずはこちらの画像をご覧ください。
頭頂部から真っすぐ伸びている赤い線が「頭頂線」です。
この頭頂線から、生え際の一番深い部分までの距離を測ります。
そして、その距離が「2cm未満だったらAGA」「2cm以上だったらAGAじゃない」と判断されます。
1人で行うのは少し手間ですが、多くの医師も使っている医学的な判断方法です。
髪の生え際後退を改善する2つの方法!
それでは、チェック方法がわかったところで、次は生え際の後退を改善する2つの方法を紹介します。
AGA治療薬(発毛剤)を使う
AGA治療薬は、国から「AGAの治療に使える」と高い効果を認められている薬です。
現在日本でAGA治療薬として認められている成分は「フィナステリド」「デュタステリド」「ミノキシジル」の3つで、それぞれの効果と副作用は以下の通りです。
- フィナステリド・・・5α-リダクターゼの働きを阻害して、AGAの進行を止める効果がある。「勃起不全(ED)」「性欲減退」などの副作用が確認されている。
- デュタステリド・・・フィナステリドよりも強く5α-リダクターゼの働きを抑制する効果がある。その代わり「勃起不全」「性欲減退」などの副作用も出やすい。
- ミノキシジル・・・使った部分に毛を生やすという単純な効果がある。「めまい」「動悸」などの副作用が確認されている。
これらの成分が配合されている薬は色々あって、それぞれ価格や購入方法が違います。
AGA治療薬を「AGAに効果がある発毛剤おすすめランキング【2017年最新版】」で紹介しているので、興味がある人はぜひご覧ください。
また、今回紹介した3つの成分について詳しく知りたい人は、それぞれ関連記事をご覧ください。
【関連記事】
発毛治療を受ける
発毛治療とは、ハゲ・薄毛の治療を専門的に行っているクリニックの一部で受けられる治療です。
現在日本で普及している発毛治療は「メソセラピー」「HARG療法」「自毛植毛」の3つで、それぞれの特徴は以下の通りです。
- メソセラピー・・・頭皮に発毛・育毛成分を直接注入する治療。使われる成分がクリニックによって違う。
- HARG療法・・・頭皮に発毛・育毛成分を直接注入する治療。どこで受けても同じ成分が使われる。
- 自毛植毛・・・薄毛に悩んでいない部分から、薄毛に悩んでいる部分に毛を移し替える手術。植毛した毛には特別なケアが必要ない。
今回紹介した3つの発毛治療について詳しく知りたい人は、それぞれ関連記事をご覧ください。
【関連記事】
髪の生え際後退の回復を助ける4つの対策!
生え際が後退するAGAを改善するには、先程紹介したような医学的な治療が必要です。
しかし、それ以外に何もできないわけではありません。
次は、生え際後退の回復を助ける4つの対策を紹介します。
1日3食バランスの良い食事をとる
髪の毛は栄養を使って生えたり伸びたりしているので、栄養不足になると髪の毛は弱って抜けやすくなってしまいます。
なので、髪の毛が健やかに成長できるように、栄養をしっかり摂るようにしましょう。
とはいっても、一般的に言う「普通の食事」を摂っていれば栄養不足にはならないので、そこまで強く意識する必要はありません。
まずは1日3食を意識して、慣れてきたら栄養バランスにこだわってみましょう。
食事と髪の毛の関係と、おすすめの食材などを「髪に良い食材でハゲを防止する!?ハゲ・薄毛予防に効く食生活で育毛しよう!」で紹介しているので、興味がある人はぜひご覧ください。
毎日十分な睡眠を取る
睡眠不足は、「血行の悪化」と「自律神経の乱れ」の原因になります。
髪の毛の栄養は血液に乗って運ばれるので、血行の悪化は髪の毛の栄養不足に繋がります。
また、髪の毛の成長には性ホルモン(男性ホルモン・女性ホルモンなど)が欠かせないのですが、自律神経が乱れると、ホルモンバランスが乱れてしまいます。
どちらも髪の毛にとってマイナスでしかないので、睡眠不足にならないように毎日しっかりと眠りましょう。
睡眠と髪の毛の関係について詳しく知りたい人は「寝ないと髪は育たない!自律神経がもたらす眠りと抜け毛の関係と、育毛のための睡眠方法を徹底解説」をご覧ください。
適度に運動をする
髪の毛に関係ないと思うかもしれませんが、運動するのも髪の毛のためになります。
というのも、ちょっと位の運動不足であれば問題ないのですが、極度の運動不足になると全身の血行が悪くなってしまい、髪の毛の栄養不足に繋がります。
毎日汗だくになるほど運動する必要はありません。
1日10分や20分程度でも良いので、ストレッチやウォーキングなどの軽い運動をしましょう。
運動と髪の毛の関係、おすすめの運動方法に興味がある人は「はげ・薄毛と運動の関係!ジョギングが髪の毛にいいって本当!?」をご覧ください。
ストレスを溜めないよう小まめに発散する
ストレスが溜まりすぎると、睡眠不足と同じように「血行の悪化」「自律神経の乱れ」などの原因になります。
忙しいとなかなか自分の時間が取れず溜め込んでしまいがちですが、できるだけ小まめに発散するようにしましょう。
「1人でゲームをする」「友達とカラオケに行く」など、自分のストレスが発散できるなら方法はなんでも大丈夫です。
ストレスと髪の毛の関係、おすすめのストレス発散方法を知りたい人は「ストレスで髪の毛が抜ける!?ストレスと抜け毛の関係を解説!」をご覧ください。
自分で判断できないときは医師に相談しよう!
ここまで生え際後退のチェック方法・改善方法・対策方法を紹介してきましたが、自分で判断するのはむずかしい、不安だという人も多いと思います。
そんなときは、AGAの治療を専門にしている「AGAクリニック」の医師に相談してみましょう。
多くのAGA専門クリニックは無料カウンセリングに対応しているので、相談をするだけならお金はかかりません。
医師に診てもらうことで自分がAGAなのかがわかりますし、もしAGAだった場合はそのまま治療に入ることもできます。
他にも「治療はしたいけど、副作用が不安……」「どれくらい回復する?」といったさまざまな不安も解決してくれます。
カウンセリングに行くのは面倒という人にも、最近では時間をかけずに診察から処方までしてくれるクリニックも増えてきたため、おすすめできます!
少しでも生え際後退に不安がある人は、一度だけでもカウンセリングを受けてみるか、早めに治療を始めることをおすすめします。